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第二章:チョコレートの甘い甘い罠
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「……あれ、波折先輩、マスクは」
「……声治った」
放課後、生徒会の時間。朝会った時にはつけていたマスクを、波折は外していた。確かに、掠れ気味だった声は元に戻っている。それはヨカッタデスネ、と心の中で言って沙良は自分の席についた。
「あ、波折ー。意見箱にこれ、はいってたよー!」
「意見箱? 久々だな……」
「はい、恒例の「生姜エキスたっぷりはちみつレモネードをなくしてそこにフォンタマスカット味をいれろ」ってさ!」
(で、でたー「生姜エキスたっぷりはちみつレモネード」……)
波折が朝に言っていた、生徒からのしょうもない要望が本当にくるもんなのか、と沙良は妙に感心してしまった。生徒会のメンバーはへらへらと笑っていて、「今度こそなくす?」なんて話している。前回この意見を却下した可織がまだ来ていないからか、「生姜エキスたっぷりはちみつレモネード」はなくす方向で話が進んでゆく。なかったらなかったでちょっと寂しいんだけどなー、なんて沙良は思ったが、黙っておいた。
「波折ー、どうする?」
「……喉の調子が悪いときに飲むからおいておく」
「なんで可織と同じこと言うのさー!」
鑓水に迫られて、波折はなんと「生姜エキスたっぷりはちみつレモネード排除」に反対を提じた。これには沙良も少し驚いてしまう。
「えっ、波折先輩、あれ美味しかったですか?」
「……すっごくまずかった」
「じゃあなんで!」
思わず沙良が問えば、波折はため息をついた。鑓水からその意見が書かれた紙をとりあげて、「討論済み」用のファイルにいれてしまう。
「……喉には良かったからな」
「……ん?」
これは、朝の生姜エキスたっぷりはちみつレモネードのおかげで喉が治ったと言っているのだろうか。まあ、それならそれでいいけれど。これは敵に塩を送ったかな……と沙良は悔しい思いをしつつ、風邪くらいは治して欲しいと微妙な気持ちになったのだった。
「……声治った」
放課後、生徒会の時間。朝会った時にはつけていたマスクを、波折は外していた。確かに、掠れ気味だった声は元に戻っている。それはヨカッタデスネ、と心の中で言って沙良は自分の席についた。
「あ、波折ー。意見箱にこれ、はいってたよー!」
「意見箱? 久々だな……」
「はい、恒例の「生姜エキスたっぷりはちみつレモネードをなくしてそこにフォンタマスカット味をいれろ」ってさ!」
(で、でたー「生姜エキスたっぷりはちみつレモネード」……)
波折が朝に言っていた、生徒からのしょうもない要望が本当にくるもんなのか、と沙良は妙に感心してしまった。生徒会のメンバーはへらへらと笑っていて、「今度こそなくす?」なんて話している。前回この意見を却下した可織がまだ来ていないからか、「生姜エキスたっぷりはちみつレモネード」はなくす方向で話が進んでゆく。なかったらなかったでちょっと寂しいんだけどなー、なんて沙良は思ったが、黙っておいた。
「波折ー、どうする?」
「……喉の調子が悪いときに飲むからおいておく」
「なんで可織と同じこと言うのさー!」
鑓水に迫られて、波折はなんと「生姜エキスたっぷりはちみつレモネード排除」に反対を提じた。これには沙良も少し驚いてしまう。
「えっ、波折先輩、あれ美味しかったですか?」
「……すっごくまずかった」
「じゃあなんで!」
思わず沙良が問えば、波折はため息をついた。鑓水からその意見が書かれた紙をとりあげて、「討論済み」用のファイルにいれてしまう。
「……喉には良かったからな」
「……ん?」
これは、朝の生姜エキスたっぷりはちみつレモネードのおかげで喉が治ったと言っているのだろうか。まあ、それならそれでいいけれど。これは敵に塩を送ったかな……と沙良は悔しい思いをしつつ、風邪くらいは治して欲しいと微妙な気持ちになったのだった。
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