25 / 357
第三章:もっとキミのことを知りたくて
3
「沙良ちゃん? どったの、ぼーっとしちゃって」
授業が終わると結月が沙良のもとにやってくる。沙良にしては珍しく真っ白な授業のノートをみて、結月は不思議に思ったようだ。ぼんやりとした表情の沙良の前で手を振って、顔を覗きこんでくる。
「い、いや……なんか今日眠くて」
「ああ、あるある、やたら眠い日。ノート貸そっか?」
「お願い~ありがとう」
「あっ、みてみて沙良ちゃん! 会長様!」
「ぶっ」
結月が窓の外を指さした。突然波折の話題がでてきて、沙良は動揺のあまり椅子を転げ落ちてしまいそうになる。なんとか結月の示すところを見てみれば、ジャージ姿の生徒が校庭に集まっていた。次は体育といったところだろう。そのなかには波折もいて、クラスメートと話している。
「……ジャージ……波折先輩」
「イケメンはジャージ着ていてもかっこいいねえ!」
「かっこいい……?」
かっこいい。そう言われて、まじまじと見てみる。少し大きめのジャージをゆったりと着ているが、ぴしっと背筋を伸ばしているからかだらしない印象は受けない。同じジャージを着ているのに、周りの生徒よりも垢抜けている。
……なんていっても、あいつとんでもないド淫乱なんだぜ。と沙良は頭のなかでつぶやいた。ジャージ着たプレイとかしないのかな~、なんて、もはや波折が誰かといやらしいことをひたすらにしている前提の妄想が、沙良のなかで始まってしまう。
***
ハチマキで目隠しをされた半袖ハーパン姿の波折が、体育館倉庫のなかで跳び箱に跨っている。股間を跳び箱に擦りつけるように、ゆらゆらと腰を揺らしていた。
『ん、ん……んー……』
『波折~、シャツめくってごらん。可愛い乳首、みせて』
『ふ、あぁ……はい、みてください、ごしゅじんさまぁ……』
『そうそう、そうしたらシャツを口に咥えてね。ずっと乳首を俺にみせているんだよ。自分で乳首、いじってごらん』
波折は言われた通りに、シャツを口にはむ、と咥える。そして、く、と乳首を主張するようにのけぞると自分でそこをいじりだした。くにくにと指先で、ぷっくりとふくれあがった乳首を揉んでいる。
『あん……ちくび、きもちいいです……』
『ほら、腰ももっと振りなさい。おちんぽちゃんとこすりつけて』
『はい……あっ、……あっ、あっ……』
***
(ああああ……)
「ちょっと? 沙良ちゃん? さーらちゃん?」
急に頭を抱えだした沙良を、結月は心配そうに覗きこんだ。しかし、沙良は「なんでもない」といって何事もなかった風を装う。そりゃあそうだ。あの会長様でろくでもない妄想していましたなんて言えるわけがない。
先ほどからとんでもないことばかり考えている自分が嫌になった。波折とあの動画は関係ないのに勝手に重ねて妄想してしまうから、妙に生々しいものになってしまう。それもこれも、昨日の波折の痴態のせい。でも本人は知らん顔。
「……会長……許さない」
「えっ、なに急に」
自分のことをかき乱すだけかき乱してしまった波折が、沙良は恨めしくて仕方なかった。
授業が終わると結月が沙良のもとにやってくる。沙良にしては珍しく真っ白な授業のノートをみて、結月は不思議に思ったようだ。ぼんやりとした表情の沙良の前で手を振って、顔を覗きこんでくる。
「い、いや……なんか今日眠くて」
「ああ、あるある、やたら眠い日。ノート貸そっか?」
「お願い~ありがとう」
「あっ、みてみて沙良ちゃん! 会長様!」
「ぶっ」
結月が窓の外を指さした。突然波折の話題がでてきて、沙良は動揺のあまり椅子を転げ落ちてしまいそうになる。なんとか結月の示すところを見てみれば、ジャージ姿の生徒が校庭に集まっていた。次は体育といったところだろう。そのなかには波折もいて、クラスメートと話している。
「……ジャージ……波折先輩」
「イケメンはジャージ着ていてもかっこいいねえ!」
「かっこいい……?」
かっこいい。そう言われて、まじまじと見てみる。少し大きめのジャージをゆったりと着ているが、ぴしっと背筋を伸ばしているからかだらしない印象は受けない。同じジャージを着ているのに、周りの生徒よりも垢抜けている。
……なんていっても、あいつとんでもないド淫乱なんだぜ。と沙良は頭のなかでつぶやいた。ジャージ着たプレイとかしないのかな~、なんて、もはや波折が誰かといやらしいことをひたすらにしている前提の妄想が、沙良のなかで始まってしまう。
***
ハチマキで目隠しをされた半袖ハーパン姿の波折が、体育館倉庫のなかで跳び箱に跨っている。股間を跳び箱に擦りつけるように、ゆらゆらと腰を揺らしていた。
『ん、ん……んー……』
『波折~、シャツめくってごらん。可愛い乳首、みせて』
『ふ、あぁ……はい、みてください、ごしゅじんさまぁ……』
『そうそう、そうしたらシャツを口に咥えてね。ずっと乳首を俺にみせているんだよ。自分で乳首、いじってごらん』
波折は言われた通りに、シャツを口にはむ、と咥える。そして、く、と乳首を主張するようにのけぞると自分でそこをいじりだした。くにくにと指先で、ぷっくりとふくれあがった乳首を揉んでいる。
『あん……ちくび、きもちいいです……』
『ほら、腰ももっと振りなさい。おちんぽちゃんとこすりつけて』
『はい……あっ、……あっ、あっ……』
***
(ああああ……)
「ちょっと? 沙良ちゃん? さーらちゃん?」
急に頭を抱えだした沙良を、結月は心配そうに覗きこんだ。しかし、沙良は「なんでもない」といって何事もなかった風を装う。そりゃあそうだ。あの会長様でろくでもない妄想していましたなんて言えるわけがない。
先ほどからとんでもないことばかり考えている自分が嫌になった。波折とあの動画は関係ないのに勝手に重ねて妄想してしまうから、妙に生々しいものになってしまう。それもこれも、昨日の波折の痴態のせい。でも本人は知らん顔。
「……会長……許さない」
「えっ、なに急に」
自分のことをかき乱すだけかき乱してしまった波折が、沙良は恨めしくて仕方なかった。
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー