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第十章:その弱さを知ったとき
34
生徒会が終わると、やはり空はすっかり暗くなっていた。いつものように鑓水と波折は二人で校舎を出てゆく。
今日はいつもよりも人影が少なかった。JSの生徒はいなくて、ときどき自転車が通過するくらい。鑓水はなんとなく隣の波折が気になって、ちらちらと彼を横目で見つめる。不意に手がとん、とぶつかって慌てて手を引っ込めた。
「……あのさ、波折」
「ん?」
「……手、繋いでいい?」
「なんで?」
「なんとなくだよ!」
「あっ」
鑓水が無理やり波折の手を掴めば、波折が驚いたような声をあげた。しばらく波折は鑓水の手を振り払おうとぶんぶんと腕を振っていたが、途中で諦めたようだ。じとっと鑓水をみつめ、文句を言ってくる。
「こういう行為に必要性を感じないんだけど」
「……知ってる」
「じゃあ放せよ」
「いいじゃん。ちょっとくらい」
「やだ……」
波折は俯いて、泣きそうな声を出した。それでも、繋がれた手が異常に熱い。震える波折の瞳がきらきらとしている。
「……」
すさまじいほどの焦燥を覚えた。どきどきと鼓動が高鳴って、息が苦しい。波折が愛おしい、そう思った。鑓水はぴたりと立ち止まって、絞りだすように言う。
「……波折。俺さ、」
「――ま、待って……言うな、言わないで……」
胸のあたりで暴れ狂う想いを口にしようとしたところで、波折に阻まれる。雰囲気で、鑓水の口から出てくるであろう言葉を察してしまったのだろう、「だめ、」と何度も呟いて、波折は泣きだした。
もうだめだ、と鑓水は思った。ぷつんと糸が切れてしまったみたいな、そんな感覚。
「……じゃあ、言わねえよ。言わないから……」
「……ッ」
鑓水は波折の手を引き、頭を掴み……覆いかぶさるようにして、波折の唇を奪ってしまった。
びくっ、と波折の肩が震える。波折は逃げるように一歩後退したが、鑓水はそれを追いかける。強引で、力強くて……そんなキスに、しばらく抵抗を繰り返していた波折もどうしようもできなくなってしまった。波折の身体から力が抜けてゆくと、鑓水のキスはさらに深まってゆく。
「あっ……」
しばらくそうして熱を溶け合わせ、唇を離す。鑓水が瞼をあければ、視界いっぱいにとろんとした波折の顔がひろがる。
「……波折」
「……け、いた」
「好きだ、波折」
「や、だ……」
「……波折、好き」
「だめ、けいた……」
波折が鑓水から目をそらし、逃げるようにしてその胸を押す。しかし、鑓水は波折を離さない。ぐっと抱きしめて、何度も何度も波折に「好き」と言い浴びせた。
どく、どく、とお互いの鼓動が重なる。波折は震えながら、鑓水の胸のなかで小さな抵抗を繰り返している。鑓水にとって、そんな波折さえも愛おしくて、何度言ったのかわからないというのにまだ「好き」という言葉が溢れてきた。
「けいた……だめ、俺のこと、好きにならないでって、」
「……そんな気持ちコントロールできたら苦労しねえよ」
「おまえは、好きにならないって思っていたのに、」
「俺だって思っていなかった」
「なんで好きになるんだよ、」
「しらねえよ! 悪いのはおまえだろ、おまえがこんなに……」
――こんなに愛おしいから。
冷たい風の中に消えていった鑓水の言葉が、波折の胸を貫いた。波折は涙をぼろぼろと流し、「なんで、ばか、いやだ、」とぼやき続ける。
何度言えば波折はこの気持ちを受け止めるのか、痺れを切らして鑓水はもう一度、波折にキスをした。強烈な熱を溶かしたような熱に波折の脳みそはやられてしまったのか。抵抗しようとする意識すらもかき消されて、波折の身体は鑓水のキスに快楽を覚えていた。
かく、と波折の腰が砕けたようになってしまったから、慌てて鑓水は波折を支える。波折は崩れないように必死に鑓水に縋り付いて、なんとか体勢を保っていた。
「んっ……んんっ……」
水音が響く。波折は口のなかを鑓水にされるがままに犯されて、ふらふらの状態になっていた。涙と、こぼれる唾液で顔もグチャグチャになって、おかしくなってしまいそうだった。
灼熱に包まれたような心地だった。寒い夜風すらも、感じなかった。二人はお互いのことだけしか考えることができなかった。……だから、そんな感覚を壊すような足音が聞こえてきて――二人は慌てて顔をあげる。近くに人が来ているということすらも気付けなかった。誰かにみられた……ほんの少しの焦りは、その人物を見た瞬間に一気に破裂する。
「……、おまえ、」
「……お熱いね、まさかこんな関係だったなんて」
現れた人物は――
「……兄貴」
鑓水の兄・錫。鑓水の大切なものを奪わんと目論む人物だった。
錫は舐めるように波折のことを見つめる。波折は戸惑ったように少しずつ後退するだけであったが、鑓水がすぐに前に出て波折を錫の視線からかばう。鑓水がじろりと錫を睨みつけるが、錫はそのへらへらとした表情を崩さない。
「すっごい綺麗な顔した友達いるんだな~って思ってけど、まさかそういう関係だとは思わなかったわ、やるねぇ慧太」
「……」
「なあ、おまえなんでそういつもイイ奴手に入れるの? なんで? なんなの? おまえばっかり、なんなの?」
じり、じり、と錫は二人に迫ってくる。しかし鑓水は臆することなく波折を守ろうと構えていた。
「なあ、慧太。そいつさぁ、俺にもよこせよ。男ってどうなのって思ってたけどさ、可愛いじゃん、近くで見るとかなり可愛い。くれよ、そいつ、くれよ」
「誰が。おまえなんかに触らせる気もねぇよ、失せろ」
ゆっくりと、錫が近付いてくる。自分のことを庇う鑓水の後ろで、波折はじっと錫のことを観察していた。妙な違和感を覚えた。ひょろっとした体格をしている彼、殴り合いになったとしても鑓水に敵うとは思えない。それなのに、なぜそんなに余裕そうな顔をしているのだろう。なにか策があるのだろうか……そう考えたところで、ゆらりと錫の手が動く。まだ随分とこちらから離れた距離。
「……ッ、慧太!」
そこからできることなど、ひとつしかない。波折はそれに気付き、咄嗟に鑓水の手を掴んで「それ」から逃げた。
錫の手からは禍々しい光が放たれ、それがまっすぐに二人に向かってやってきた。突然のことに反応できなかった鑓水は、波折が引っ張ったことでなんとかそれをかわすことができたが……唖然とその光の軌跡をみつめ、錫のしたことを信じられないといった風に声を震わせる。
「……魔術!?」
錫のつかったものは、紛れも無く魔術であった。裁判官でない者、もしくはJSの生徒が学外で魔術を使った場合――その者は魔女とみなされる。魔力の気配を感知され、裁判官が駆けつけてきて、捕まってしまう。
「おまえ、魔女になる気かよ……! んなもん使ったら裁判官に捕まるぞ!」
今まで錫が魔術を使ったことがなかったため、鑓水は驚いていた。いつのまに魔術を習得したのかとも思ったが、やはりあっさりと罪を犯していることに驚いてしまった。しかし、当の錫はへらへらと笑ったままだ。裁判官に捕まるのでは、という恐怖を感じさせない。
「裁判官? 捕まらないよ、俺は」
「は……? なんで?」
「魔力を感知されないための魔術を使っているからさ」
「……ッ!」
魔力を感知されないための魔術――。その言葉をきいて、鑓水は首をかしげた。きいたこともなかったのだ。魔術の教科書などにはのっていない。そんな、裁判官から逃げるための魔術が存在したのか、と混乱してしまう。
しかし、波折はその言葉をきいて全てを理解した、という風に目を瞠らせた。魔力の気配を隠すための魔術。それを使える者を、波折は知っていたのだ。
「……あいつ、ご主人様に、」
「え? なんだって?」
「……逃げるぞ、あの魔術を使われたら裁判官はやってこない!」
波折は鑓水の手を引いて、駆け出した。状況を理解できていない鑓水はとりあえず波折についていく。魔女を相手にしたら逃げること、それがJSの生徒の決まり。どんなに魔術を使うことができても、学外で魔術を使ってはいけない。だから、逃げなければいけない。
錫を相手に何もできないもどかしさに舌打ちをうちながらも、鑓水は走る。しかし……強い光が後ろまで迫っていた。ハッとして振り向けば、魔術が眼前に迫っていた。
「……波折!」
「えっ」
鑓水が波折を庇うようにして覆いかぶさった、が。結局、二人とも魔術を浴びてしまう。意識を失って倒れてしまった二人のもとに歩み寄り、錫はにっこりと笑っていた。
「じゃあ、もらっていくね。慧太」
今日はいつもよりも人影が少なかった。JSの生徒はいなくて、ときどき自転車が通過するくらい。鑓水はなんとなく隣の波折が気になって、ちらちらと彼を横目で見つめる。不意に手がとん、とぶつかって慌てて手を引っ込めた。
「……あのさ、波折」
「ん?」
「……手、繋いでいい?」
「なんで?」
「なんとなくだよ!」
「あっ」
鑓水が無理やり波折の手を掴めば、波折が驚いたような声をあげた。しばらく波折は鑓水の手を振り払おうとぶんぶんと腕を振っていたが、途中で諦めたようだ。じとっと鑓水をみつめ、文句を言ってくる。
「こういう行為に必要性を感じないんだけど」
「……知ってる」
「じゃあ放せよ」
「いいじゃん。ちょっとくらい」
「やだ……」
波折は俯いて、泣きそうな声を出した。それでも、繋がれた手が異常に熱い。震える波折の瞳がきらきらとしている。
「……」
すさまじいほどの焦燥を覚えた。どきどきと鼓動が高鳴って、息が苦しい。波折が愛おしい、そう思った。鑓水はぴたりと立ち止まって、絞りだすように言う。
「……波折。俺さ、」
「――ま、待って……言うな、言わないで……」
胸のあたりで暴れ狂う想いを口にしようとしたところで、波折に阻まれる。雰囲気で、鑓水の口から出てくるであろう言葉を察してしまったのだろう、「だめ、」と何度も呟いて、波折は泣きだした。
もうだめだ、と鑓水は思った。ぷつんと糸が切れてしまったみたいな、そんな感覚。
「……じゃあ、言わねえよ。言わないから……」
「……ッ」
鑓水は波折の手を引き、頭を掴み……覆いかぶさるようにして、波折の唇を奪ってしまった。
びくっ、と波折の肩が震える。波折は逃げるように一歩後退したが、鑓水はそれを追いかける。強引で、力強くて……そんなキスに、しばらく抵抗を繰り返していた波折もどうしようもできなくなってしまった。波折の身体から力が抜けてゆくと、鑓水のキスはさらに深まってゆく。
「あっ……」
しばらくそうして熱を溶け合わせ、唇を離す。鑓水が瞼をあければ、視界いっぱいにとろんとした波折の顔がひろがる。
「……波折」
「……け、いた」
「好きだ、波折」
「や、だ……」
「……波折、好き」
「だめ、けいた……」
波折が鑓水から目をそらし、逃げるようにしてその胸を押す。しかし、鑓水は波折を離さない。ぐっと抱きしめて、何度も何度も波折に「好き」と言い浴びせた。
どく、どく、とお互いの鼓動が重なる。波折は震えながら、鑓水の胸のなかで小さな抵抗を繰り返している。鑓水にとって、そんな波折さえも愛おしくて、何度言ったのかわからないというのにまだ「好き」という言葉が溢れてきた。
「けいた……だめ、俺のこと、好きにならないでって、」
「……そんな気持ちコントロールできたら苦労しねえよ」
「おまえは、好きにならないって思っていたのに、」
「俺だって思っていなかった」
「なんで好きになるんだよ、」
「しらねえよ! 悪いのはおまえだろ、おまえがこんなに……」
――こんなに愛おしいから。
冷たい風の中に消えていった鑓水の言葉が、波折の胸を貫いた。波折は涙をぼろぼろと流し、「なんで、ばか、いやだ、」とぼやき続ける。
何度言えば波折はこの気持ちを受け止めるのか、痺れを切らして鑓水はもう一度、波折にキスをした。強烈な熱を溶かしたような熱に波折の脳みそはやられてしまったのか。抵抗しようとする意識すらもかき消されて、波折の身体は鑓水のキスに快楽を覚えていた。
かく、と波折の腰が砕けたようになってしまったから、慌てて鑓水は波折を支える。波折は崩れないように必死に鑓水に縋り付いて、なんとか体勢を保っていた。
「んっ……んんっ……」
水音が響く。波折は口のなかを鑓水にされるがままに犯されて、ふらふらの状態になっていた。涙と、こぼれる唾液で顔もグチャグチャになって、おかしくなってしまいそうだった。
灼熱に包まれたような心地だった。寒い夜風すらも、感じなかった。二人はお互いのことだけしか考えることができなかった。……だから、そんな感覚を壊すような足音が聞こえてきて――二人は慌てて顔をあげる。近くに人が来ているということすらも気付けなかった。誰かにみられた……ほんの少しの焦りは、その人物を見た瞬間に一気に破裂する。
「……、おまえ、」
「……お熱いね、まさかこんな関係だったなんて」
現れた人物は――
「……兄貴」
鑓水の兄・錫。鑓水の大切なものを奪わんと目論む人物だった。
錫は舐めるように波折のことを見つめる。波折は戸惑ったように少しずつ後退するだけであったが、鑓水がすぐに前に出て波折を錫の視線からかばう。鑓水がじろりと錫を睨みつけるが、錫はそのへらへらとした表情を崩さない。
「すっごい綺麗な顔した友達いるんだな~って思ってけど、まさかそういう関係だとは思わなかったわ、やるねぇ慧太」
「……」
「なあ、おまえなんでそういつもイイ奴手に入れるの? なんで? なんなの? おまえばっかり、なんなの?」
じり、じり、と錫は二人に迫ってくる。しかし鑓水は臆することなく波折を守ろうと構えていた。
「なあ、慧太。そいつさぁ、俺にもよこせよ。男ってどうなのって思ってたけどさ、可愛いじゃん、近くで見るとかなり可愛い。くれよ、そいつ、くれよ」
「誰が。おまえなんかに触らせる気もねぇよ、失せろ」
ゆっくりと、錫が近付いてくる。自分のことを庇う鑓水の後ろで、波折はじっと錫のことを観察していた。妙な違和感を覚えた。ひょろっとした体格をしている彼、殴り合いになったとしても鑓水に敵うとは思えない。それなのに、なぜそんなに余裕そうな顔をしているのだろう。なにか策があるのだろうか……そう考えたところで、ゆらりと錫の手が動く。まだ随分とこちらから離れた距離。
「……ッ、慧太!」
そこからできることなど、ひとつしかない。波折はそれに気付き、咄嗟に鑓水の手を掴んで「それ」から逃げた。
錫の手からは禍々しい光が放たれ、それがまっすぐに二人に向かってやってきた。突然のことに反応できなかった鑓水は、波折が引っ張ったことでなんとかそれをかわすことができたが……唖然とその光の軌跡をみつめ、錫のしたことを信じられないといった風に声を震わせる。
「……魔術!?」
錫のつかったものは、紛れも無く魔術であった。裁判官でない者、もしくはJSの生徒が学外で魔術を使った場合――その者は魔女とみなされる。魔力の気配を感知され、裁判官が駆けつけてきて、捕まってしまう。
「おまえ、魔女になる気かよ……! んなもん使ったら裁判官に捕まるぞ!」
今まで錫が魔術を使ったことがなかったため、鑓水は驚いていた。いつのまに魔術を習得したのかとも思ったが、やはりあっさりと罪を犯していることに驚いてしまった。しかし、当の錫はへらへらと笑ったままだ。裁判官に捕まるのでは、という恐怖を感じさせない。
「裁判官? 捕まらないよ、俺は」
「は……? なんで?」
「魔力を感知されないための魔術を使っているからさ」
「……ッ!」
魔力を感知されないための魔術――。その言葉をきいて、鑓水は首をかしげた。きいたこともなかったのだ。魔術の教科書などにはのっていない。そんな、裁判官から逃げるための魔術が存在したのか、と混乱してしまう。
しかし、波折はその言葉をきいて全てを理解した、という風に目を瞠らせた。魔力の気配を隠すための魔術。それを使える者を、波折は知っていたのだ。
「……あいつ、ご主人様に、」
「え? なんだって?」
「……逃げるぞ、あの魔術を使われたら裁判官はやってこない!」
波折は鑓水の手を引いて、駆け出した。状況を理解できていない鑓水はとりあえず波折についていく。魔女を相手にしたら逃げること、それがJSの生徒の決まり。どんなに魔術を使うことができても、学外で魔術を使ってはいけない。だから、逃げなければいけない。
錫を相手に何もできないもどかしさに舌打ちをうちながらも、鑓水は走る。しかし……強い光が後ろまで迫っていた。ハッとして振り向けば、魔術が眼前に迫っていた。
「……波折!」
「えっ」
鑓水が波折を庇うようにして覆いかぶさった、が。結局、二人とも魔術を浴びてしまう。意識を失って倒れてしまった二人のもとに歩み寄り、錫はにっこりと笑っていた。
「じゃあ、もらっていくね。慧太」
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