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第十章:その弱さを知ったとき
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生徒会の活動を終えて、帰路に就く。今日は一日中上の空で何にも集中できなかった。考え事をするにしてもこんなことは初めてで、波折は自分がおかしいんじゃないかと思ってため息をつく。
すでに暗くなった空を見上げて、冷たい風を感じる。最近はずっと二人で帰っていたから、一人で帰るのは久々だ。隣に誰もいないと少し寒いんだな、と思った。
「……!」
そのとき、スマートフォンのバイブレーターがなる。ポケットから取り出してみれば、鑓水からの電話だった。どき、として画面をタップして耳に当てれば、能天気な声が聞こえてくる。
『もしもし、波折?』
「どうした」
『えっ? いや~頼みがあってさ!』
「頼み?」
『コンビニであんまん買ってきて! 今めっちゃ食いたい』
「……はぁ?」
ものすごくくだらないことで電話をしてきたな、と波折は軽く吹き出した。それと同時にきゅ、と小さく心臓が痛んで変な感じがした。
「わかった、買って帰る」
『やり~! ありがと!』
「もうすぐ帰るから」
『おお、待ってる!』
「あんまんを?」
『ん~? なんて言って欲しい?』
ああ、変な冗談を言ったかな、なんて波折は後悔する。一瞬の間波折が黙り込めば、画面の奥から笑い声が聞こえてきた。
『波折のこと、待ってるよ』
「……あっ、そ」
『早く会いたい、波折』
「……うん……」
かあっと顔が熱くなった。本当に馬鹿な質問をした、と少し前の自分を殴りたかった。波折はぼそりと「じゃあ」と言って電話を切って、スマートフォンをポケットに突っ込んでしまう。
「……っ」
どうしよう。家に帰ったら、彼と目を合わせられないかもしれない。
家に帰るのが億劫で。でもそれでいて足は何故か早足で。こんなの初めてで、どうしたらいいのかわからなかった。
すでに暗くなった空を見上げて、冷たい風を感じる。最近はずっと二人で帰っていたから、一人で帰るのは久々だ。隣に誰もいないと少し寒いんだな、と思った。
「……!」
そのとき、スマートフォンのバイブレーターがなる。ポケットから取り出してみれば、鑓水からの電話だった。どき、として画面をタップして耳に当てれば、能天気な声が聞こえてくる。
『もしもし、波折?』
「どうした」
『えっ? いや~頼みがあってさ!』
「頼み?」
『コンビニであんまん買ってきて! 今めっちゃ食いたい』
「……はぁ?」
ものすごくくだらないことで電話をしてきたな、と波折は軽く吹き出した。それと同時にきゅ、と小さく心臓が痛んで変な感じがした。
「わかった、買って帰る」
『やり~! ありがと!』
「もうすぐ帰るから」
『おお、待ってる!』
「あんまんを?」
『ん~? なんて言って欲しい?』
ああ、変な冗談を言ったかな、なんて波折は後悔する。一瞬の間波折が黙り込めば、画面の奥から笑い声が聞こえてきた。
『波折のこと、待ってるよ』
「……あっ、そ」
『早く会いたい、波折』
「……うん……」
かあっと顔が熱くなった。本当に馬鹿な質問をした、と少し前の自分を殴りたかった。波折はぼそりと「じゃあ」と言って電話を切って、スマートフォンをポケットに突っ込んでしまう。
「……っ」
どうしよう。家に帰ったら、彼と目を合わせられないかもしれない。
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