スイートアンドビターエゴイスト〜淫乱生徒会長の調教日記〜

うめこ

文字の大きさ
140 / 357
第十章:その弱さを知ったとき

45

「え?」


 目を覚ますと、隣には誰もいない。鑓水は「あれ?」と一瞬思ったが、いつものように波折は朝食を作ってくれているのかな……と思った。が、パッと部屋の隅に視界を移したところでそれは違うとわかる。


「……波折?」


 波折が何故か部屋の隅で丸くなってうずくまっている。服はすでに着ていて、相変わらず早起きではあるが一体波折は何をやっているのだろう。鑓水は下着だけを履くと、ゆっくりと波折に近づいてゆく。


「どうした?  波折」

「……慧太……あの、俺のこと好きって、その……ほんとやめて欲しいんだけど……」

「ああ?  おまえまだそれ言ってんの?」


 ぼそぼそ、と呟かれた波折の言葉に、鑓水はため息をついた。昨日あれだけ言ったのにまだわかってくれていないのかとショックを受けたのだ。しかし、どうやらそういうことではないらしく。波折は顔を真っ赤にしながら振り向いて、震える声で言う。


「俺……普通の身体じゃないから、」

「え?  普通の身体じゃない?」

「そ、その……すごく、いやらしい身体してるから、慧太に好きって言われて優しくされると、すごく……申し訳なくなって、」

「波折がすっげーエロいことは普通に知ってるけど」

「だって、今と前じゃあ慧太は俺を見る目が違うから……俺がえっちしたいってばっかり思ってたら、引くでしょ……?」

「……」


 波折は再び鑓水から顔を背けて壁を向いてしまう。耳まで真っ赤だなぁ、なんて思って鑓水は声を殺して笑った。ゆっくり、彼に悟られないように近づいてき、鑓水は波折を後ろから抱きしめる。そして、びくっと身体を震わせた波折の胸に手を這わせ、カーディガンの上から乳首をこりこりと刺激してやった。


「ひゃあっ……!」

「どエロい波折歓迎だけど?  俺」

「でっ、でもっ……ぁんっ……あっ、俺、前みたいに、あっ、……いっぱい、イジメてほしくて、っ……あっ」

「イジメてやるよ?  おまえがそうして欲しいっていうなら奴隷みたいにしてもいい」

「ほんと、……?  あっ、俺、ほんとうに、へんたい、だから……あっ、ほんとうはいっぱいけいたにイジメてほしくて、あんっ……でも……好きって言ってくれたのにそんなこと考えてたら、悪いかなって……」

「いーよいーよ、そんな風におまえが考えてるってだけでも嬉しいわ。イジメてやる、めちゃくちゃにしてやるからな」

「けいた……」

「その代わりちゃんと愛は注ぐから。前とはちげぇよ」

「んっ……」


 鑓水は波折の顎を掴むと、唇を奪った。そうすれば波折はとろんと顔を蕩けさせ……ふにゃりと鑓水に身体を委ね、キスに夢中になった。
感想 3

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科 空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する 高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体 それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった 至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する 意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク” 消える教師 山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。