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第十一章:彗星のように
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生徒会の活動は、いつものように学園祭の準備だった。メンバー全員で協力して行うため、必然的に沙良と波折は顔を合わせることになる。
「波折先輩、すみません、ここってどういうことですか?」
「ああ、ここは……」
業務的な会話をする間、沙良は不自然な態度にならないようにすることで必死だった。波折に自分の想いを受け取ってもらうことすらされなくて、あまりにも辛すぎて、彼の顔をみているだけでも泣きそうになった。恋が叶うことは、到底無理。想いを伝えることすら、かなわない。もう自分は身を引くべきなんだ。波折のことはきっと、鑓水が救ってくれる。こんなに拒絶されているなら、救おうという想いすらも波折にとっては迷惑になるかもしれないのだから。
沙良が波折に好意を悟られないような態度をとると決めたのは、断腸の思いと言っても過言ではないくらいに苦しい決断だった。
「あっ……沙良、」
「はい」
「ごめん、えっと……そのペン、とってくれる?」
自分の目の前にあるボールペンをとって、波折に渡す。ほんの少し指先が触れただけで、全身が燃え上がりそうなくらいに熱くなった。波折のことは好き。まだ、好き。「ご主人様」のことだって納得がいっていない。でも、もう自分には関係ない。彼はもう……
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