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第十二章:スイートアンドビター
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二人でシャワーをあびて、布団にもぐる。波折は潮吹きをすると大分疲れてしまうのか、お風呂エッチはできない。お風呂では鑓水が波折の体を洗ってあげて、そして湯船にもただ抱きしめて一緒に浸かっただけだった。お風呂からあがった波折はぽーっとしていてやたらとかわいい。ほこほことしていてあったかくて、抱きしめて布団にはいると湯たんぽみたいだ。
「けいた」
「んー?」
「今日、本当に楽しかった」
「よかった。波折が楽しんでくれるの、俺すごく嬉しいよ」
「……いっぱい、慧太に愛してもらえて幸せ」
「……うん。波折……」
鑓水がごそごそと布団をかぶる。真っ暗ななか二人で顔を寄せ、あたたかい布団に包まれて、じっと見つめ合う。
「……どこまででも、おまえを連れて行くよ。おまえが抱えているものも一緒に俺は、背負っていく。波折……俺を選んでよ。愛している、波折」
「……ありがとう、慧太。あれ、本当に冗談だからあんまり深い意味ないんだよ。でも嬉しい。そう言ってくれて本当に嬉しい。好き、慧太」
「……おまえって、意地悪」
「いじわる?」
「ううん……もしも本当の意味で俺を好きになってくれたらな、って思っただけ」
波折が幸せならそれでいい。波折のためなら身を割かれるような想いだって、きっと受け入れられる。そう思うけれど、恋心はそんなに大人ではなくて。恋人になれたならきっと幸せなのに、そんな夢を抱いてしまうのを抑えられない。
波折がかわいい。波折を大好き。鑓水は波折にキスをして……眠くなるまで、その唇の感触を堪能していた。
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