217 / 357
第十二章:スイートアンドビター
39(1)
リビングに戻ると、波折はソファの上で体操座りをしていた。不安だったんだろうな、と思って沙良は足早に彼に近づいていって抱きしめてやる。
「先輩。父さん、何も言ってなかったよ」
「……ほんと?」
「思いっきり関係バレたからこれからちょっと恥ずかしいかもしれないけど」
「大丈夫。……でも、じゃあ、なんで呼ばれたの」
「……」
問われて、沙良はぴたりと固まる。沙良は洋之のありがたいようでバカな話を話す気にもなれず、無言でローションのボトルを波折の目の前に突き出した。突然そんなものを見せられた波折は当たり前だがぽかんとしている。
「先輩。今日、ローションプレイしよ」
「……う、うん?」
「波折先輩はいつも濡れまくるからローションなくても大丈夫とか言えなくて、これ押し付けられたんです」
「……お父様といったいどんな会話を……」
波折は恥ずかしがってはいないようだが、親子でする会話の内容に引いているようである。ただ、ローションには興味があるようだ。妙にそわそわとしている。これは早々にヤるべきだ、と沙良は波折の手を引いて立ち上がった。さすがにリビングでやるわけにもいかない。向かう先は、自分の部屋。アブノーマルなプレイにわくわくとしてしまうのは、男の性だろうか。部屋へ向かう足は、自然と早足になっていた。
「……」
一旦波折を部屋まで連れてきてからローションプレイをするならタオルが必要だと気付いた沙良は、急いで違う部屋からタオルを持ってきた。波折を置いてきた部屋に戻って、沙良はぴたりと固まってしまう。波折が、沙良のベッドの上にうつ伏せになっている。その手には、ローションのボトル。波折がボトルをじーっと見つめては足をぱたぱたとばたつかせている。
(う、うきうきしている……!)
思った以上に波折はローションプレイを楽しみにしているようだ。さすがの淫乱っぷり。ローションプレイを提案した沙良のほうがなんだか恥ずかしくなってきてしまって、かあっと顔を赤らめる。
「先輩。父さん、何も言ってなかったよ」
「……ほんと?」
「思いっきり関係バレたからこれからちょっと恥ずかしいかもしれないけど」
「大丈夫。……でも、じゃあ、なんで呼ばれたの」
「……」
問われて、沙良はぴたりと固まる。沙良は洋之のありがたいようでバカな話を話す気にもなれず、無言でローションのボトルを波折の目の前に突き出した。突然そんなものを見せられた波折は当たり前だがぽかんとしている。
「先輩。今日、ローションプレイしよ」
「……う、うん?」
「波折先輩はいつも濡れまくるからローションなくても大丈夫とか言えなくて、これ押し付けられたんです」
「……お父様といったいどんな会話を……」
波折は恥ずかしがってはいないようだが、親子でする会話の内容に引いているようである。ただ、ローションには興味があるようだ。妙にそわそわとしている。これは早々にヤるべきだ、と沙良は波折の手を引いて立ち上がった。さすがにリビングでやるわけにもいかない。向かう先は、自分の部屋。アブノーマルなプレイにわくわくとしてしまうのは、男の性だろうか。部屋へ向かう足は、自然と早足になっていた。
「……」
一旦波折を部屋まで連れてきてからローションプレイをするならタオルが必要だと気付いた沙良は、急いで違う部屋からタオルを持ってきた。波折を置いてきた部屋に戻って、沙良はぴたりと固まってしまう。波折が、沙良のベッドの上にうつ伏せになっている。その手には、ローションのボトル。波折がボトルをじーっと見つめては足をぱたぱたとばたつかせている。
(う、うきうきしている……!)
思った以上に波折はローションプレイを楽しみにしているようだ。さすがの淫乱っぷり。ローションプレイを提案した沙良のほうがなんだか恥ずかしくなってきてしまって、かあっと顔を赤らめる。
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー