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第十三章:予兆
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しおりを挟む「いよいよ週末ですね! 学園祭!」
学校につくなり、いつもよりも賑やかな周りの様子に沙良の気分は高揚していた。波折と一緒に登校してきたから、というのも上機嫌の理由かもしれない。好きな人と二人で登校してるんるんの状態でいた今の沙良は、きっと何を見てもはしゃぐだろう。
「んー……でもちょっと面倒なことがあるなあ」
「面倒? 波折先輩って面倒って思うことあるんですか?」
「あるよ。イベント事が近くなってくると生徒会に突っかかってくるやつらがいる」
「突っかかってくるやつら?」
「風紀委員会だよ。やつら俺達を目の敵にしているから」
「えっ、生徒会と風紀委員会が仲悪いって噂ほんとなんですか」
「この学園の伝統みたいなものかな。俺は穏便にすませようと思っているんだけど、残念ながらあっちが仲良くする気がないみたい」
しかしそんな沙良とは裏腹に、波折は憂鬱そうにため息をつく。そんな彼をみて、沙良は信じられないといった顔をしていた。波折に突っかかるということにびっくりしていたのだ。波折のような頭が良くて信頼を得ていて完璧で可愛くて可愛くて天使みたいに可愛くてとりあえず可愛い生徒会長に突っかかるなんて……と沙良にはその風紀委員会という人たちを理解できなかった。
「おー、おはよー波折。……と神藤」
沙良がむすっとしていれば、二人に声をかけてくる人物がいた。鑓水だ。鑓水はいつもは自分が波折と一緒に登校しているのに、といった意地悪そうな目で沙良をみてくる。
「……慧太。おはよ。風紀委員会のことだけど……」
「風紀? あ~あいつら一学期の球技大会のときもウザかったな! 俺達じゃなくて球実に言えってーの」
波折が風紀委員会の名前をだせば、鑓水は眉をひそめた。後期から生徒会に入った沙良にはわからないことだが、前から生徒会だった鑓水は以前から風紀委員会に面倒な思いをさせられているのだろう。風紀委員会が生徒会に突っかかってくるというのはどうやら本当らしい、と沙良は苦笑いする。
「だいじょーぶだいじょーぶ、俺が適当に追い払うからさ。生徒会長は自分の仕事やっとけよ」
ふふん、と鑓水が笑う。鑓水はそのまま沙良に近づいてきて、がっと肩を組んできた。
「神藤、おまえもあいつら追い払うの手伝えよ。イベント一週間前の副会長の仕事はあいつら追い払うことだ」
「そ、そうなんですか」
まさかの命令に、沙良は目を白黒とさせる。風紀委員会がどんな人たちなのか、沙良はそんなにわからない。鑓水と一緒だとしても不安だな~、と沙良はこれから学園祭までの一週間が怖く感じてしまったのだった。
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