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第三話『ゲリラの語源はスペイン語です』
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躊躇うことなく立ち上がるファジィに、戸惑いながら俺は声を掛けた。
はじめ「行くって…どこに?」
ファジィ「ゲリラライブ!」
そう言ってウインクした彼の目には一点の曇りもなかった。止めるのを諦めた俺は仕方なくついていった。
場所は駅前…。機材は持ち込んでいたので、早速それぞれの楽器をセッティングする。
てっきりスタジオに入って軽くセッションするつもりだった俺としては、想定外の事態に思考停止寸前だ。
スタンドマイクを手にファジィが叫んだ。
ファジィ「おーいエブリバディ!俺達の咆哮を聞いてくれ!」
ルロイ「君達死ネヤ!アンパンオクレヤ!」
便乗するルロイが日本語を理解出来ているのか不安になる。
そして何だ何だと人が集まってきた。
はじめ「バカだこいつら…もう知らんぞ」
この時はそう思っていた…後に伝説として語り継がれるこのゲリラライブを…
ダダダン!ズンッ!
楠本のドラムが勢い良く飛び出す。
ズダズンズダズン…
それに乗せてファジィの重低音がリズムを刻む。ファジィが俺に目で合図をする。
はじめ「あ~もう!なるようになれ!」
俺はヤケになってギターを手にした。
ギュイ~ン!ギャン!
コード進行のループに合わせてギターを弾く。
それに合わせて聖がキーボードを弾き始める。
みんなの音が融合し音楽となった時、ルロイがマイクを手にした。果たしてどんな騒音を出すのか…
ルロイ「突然ノWake Up!My mother叫ブゥ♪夜明ケノハイウェ~イ♪」
俺は心底驚いた。歌詞はメチャクチャだがルロイの歌声は確実に俺の脳を貫いた。
はじめ「すごい…」
つづく
はじめ「行くって…どこに?」
ファジィ「ゲリラライブ!」
そう言ってウインクした彼の目には一点の曇りもなかった。止めるのを諦めた俺は仕方なくついていった。
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てっきりスタジオに入って軽くセッションするつもりだった俺としては、想定外の事態に思考停止寸前だ。
スタンドマイクを手にファジィが叫んだ。
ファジィ「おーいエブリバディ!俺達の咆哮を聞いてくれ!」
ルロイ「君達死ネヤ!アンパンオクレヤ!」
便乗するルロイが日本語を理解出来ているのか不安になる。
そして何だ何だと人が集まってきた。
はじめ「バカだこいつら…もう知らんぞ」
この時はそう思っていた…後に伝説として語り継がれるこのゲリラライブを…
ダダダン!ズンッ!
楠本のドラムが勢い良く飛び出す。
ズダズンズダズン…
それに乗せてファジィの重低音がリズムを刻む。ファジィが俺に目で合図をする。
はじめ「あ~もう!なるようになれ!」
俺はヤケになってギターを手にした。
ギュイ~ン!ギャン!
コード進行のループに合わせてギターを弾く。
それに合わせて聖がキーボードを弾き始める。
みんなの音が融合し音楽となった時、ルロイがマイクを手にした。果たしてどんな騒音を出すのか…
ルロイ「突然ノWake Up!My mother叫ブゥ♪夜明ケノハイウェ~イ♪」
俺は心底驚いた。歌詞はメチャクチャだがルロイの歌声は確実に俺の脳を貫いた。
はじめ「すごい…」
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