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第八話『胸毛と乳毛の狭間に』
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相変わらずルロイのボーカルは抜きん出ている。最高だ。
歌詞はムチャクチャだが、俺たちが作詞した歌では上手く歌うことが出来なかったのだ。
ルロイ「ドコカラガ胸毛?ドコカラガ乳毛?境ガ分カラナイケドォ~♪Just Do It!Just Do It!ヤルナラ今シカネェ~♪」
こうして俺達の演奏は終わった。
ファジィ「パーフェクトだぜ!どうだ!」
地味ィ「…フ…」
はじめ「?」
地味ィ「まぁ…なかなか面白かったよ。いい見世物だった。さぁ、早く東京に帰んな」
ファジィ「HEY、待てよ!ちゃんと認めろよ!」
地味ィ「認める?何をだ?お前らの猿芝居みたいな演奏をか?冗談じゃない」
はじめ「もうあったまきた!ふざけんなよ!俺達のどこが猿芝居なんだよ!」
地味ィ「ふぅ…ったく。説明するのが面倒だ。今夜20時にここに来い。全てが分かる」
言われるままに俺達は夜を待った。
メンバーの表情は暗い。そりゃそうだ。アフロディスクからスカウトをされるくらいの音楽性に加えて、この二ヶ月間練習を重ねて形にしてきたんだ。
地味ィってヤツの言ってることに納得できるメンバーは誰もいなかった。
ルロイだけは能天気に海に入って海産物を漁り、地元の漁師に激しく怒られていたが、今はそんなルロイの能天気さが救いだ。
そして約束の時間になり、俺たちはライブハウスへと足を運んだ。昼間の雰囲気とは違い、店の前には様々な車が停まり、店の中からはかすかに音楽が聞こえてくる。
はじめ「よし…!」
キィィ…
別世界だった。
目に耳に…いや五感全てに突き刺さる音に、扉を開けたまま俺達は誰も動くことが出来なかった。
演奏しているバンドは間違いなくそこらのプロより上手い。だが心を揺さぶるのは単に上手いからではなく、もっと別の何か…
その日俺達はステージのバンドに魅入っていた。
つづく
歌詞はムチャクチャだが、俺たちが作詞した歌では上手く歌うことが出来なかったのだ。
ルロイ「ドコカラガ胸毛?ドコカラガ乳毛?境ガ分カラナイケドォ~♪Just Do It!Just Do It!ヤルナラ今シカネェ~♪」
こうして俺達の演奏は終わった。
ファジィ「パーフェクトだぜ!どうだ!」
地味ィ「…フ…」
はじめ「?」
地味ィ「まぁ…なかなか面白かったよ。いい見世物だった。さぁ、早く東京に帰んな」
ファジィ「HEY、待てよ!ちゃんと認めろよ!」
地味ィ「認める?何をだ?お前らの猿芝居みたいな演奏をか?冗談じゃない」
はじめ「もうあったまきた!ふざけんなよ!俺達のどこが猿芝居なんだよ!」
地味ィ「ふぅ…ったく。説明するのが面倒だ。今夜20時にここに来い。全てが分かる」
言われるままに俺達は夜を待った。
メンバーの表情は暗い。そりゃそうだ。アフロディスクからスカウトをされるくらいの音楽性に加えて、この二ヶ月間練習を重ねて形にしてきたんだ。
地味ィってヤツの言ってることに納得できるメンバーは誰もいなかった。
ルロイだけは能天気に海に入って海産物を漁り、地元の漁師に激しく怒られていたが、今はそんなルロイの能天気さが救いだ。
そして約束の時間になり、俺たちはライブハウスへと足を運んだ。昼間の雰囲気とは違い、店の前には様々な車が停まり、店の中からはかすかに音楽が聞こえてくる。
はじめ「よし…!」
キィィ…
別世界だった。
目に耳に…いや五感全てに突き刺さる音に、扉を開けたまま俺達は誰も動くことが出来なかった。
演奏しているバンドは間違いなくそこらのプロより上手い。だが心を揺さぶるのは単に上手いからではなく、もっと別の何か…
その日俺達はステージのバンドに魅入っていた。
つづく
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