半分の1人

春川信子

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しっぽ

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書くことから遠ざかった私は、布団の中で漫画を読み耽るという趣味をみつけた。
ちよちよは香箱をくんでいる。
ようやくばぁばも猫らしくなったね。
猫は焦らないんだよ。
なんでも知っている金色の瞳でちよちよは語る。
ストレスの少ない生活は静かにすぎていく。
ポトフを作り、百均のお皿に入れてゆっくり食べた。
大学には行けない日々が続いた。
今日いこう、絶対今日いこう。
いつもそう思った。
朝になると布団から起き上がれないくらい、疲れていた。
それでもちよちよはそばに居た。
私は世界を狭くした。
6畳一間は心地よく、ほんのりちよちよの匂いがする。
「遊ぼ、ちよちゃん。」
しっぽをピンと立て、ちよちよは、猫じゃらしに食らいつく。
どんな動きでもちよは仕留められる。
玩具の羽を咥え、ぐぅーとうなる。
「えらいね、ちよちよ。」
ちよちよはベットに獲物をもっていき、満足そうだ。
興奮が冷めないのか、えびのぬいぐるみをキックしている。
私は、ちよすけにうっかり触ってしまった。
猫パンチをお見舞いされた。
爪が当たっていたかった。
「はいはい。お邪魔しましたよー。」
ちよちよはしばらく、蹴り蹴りしていた。
パタンパタンという、可愛いしっぽの音が聞こえる気がする。
毎日毎日漫画を読んだので、イラストが少し描けるようになった。
パタンパタン。
ご機嫌になったちよちゃんにちゅーをする。
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