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174 変化の兆し《クリスティアン》
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土に汚れたズボンをパンパンと自らの手で払う。
雨の後でなかった事は、不幸中の幸いであった。
地面に飛び散った卵が少しだけ着いてしまったが、それでも頭から被るよりは遥かにマシである。
制服は濃紺なので、土埃を払ってしまえば汚れはあまり目立たないが、酷く惨めな気持ちになったのは言うまでもない。
教室へ戻る廊下でも相変わらずクリスティアンを嘲笑う声があちこちから聞こえてくる。
いつもは聞こえないフリをして足早に過ぎ去っていたが、意識してその内容に耳を傾けてみた。
「あんな奴が今まで王族として優遇されていたなんて、腹立たしい」
「我が国の恥だな」
「誰にも相手にされなくて、惨めだよな」
「本当に。ああはなりたくない」
「もう止めなさいよ」
「何だよ、お前まさかクリスティアン殿下に懸想でもしていたのか?
まあ、殿下も顔だけは良いからなぁ」
お、と思ってチラリと視線を向けると、男子生徒達の陰口を制止したのは同じクラスの子爵令嬢だった。
こんな風になっても自分を庇ってくれる人がいるのかと、沈んでいた気持ちが少し上向いたのだが……。
「馬鹿な事言わないで。
誹謗中傷する価値もないって言いたかっただけ」
子爵令嬢は、顔を歪めてそう吐き捨てた。
「それもそうだな」
「それに私には愛する婚約者がいるのだから、変な勘違いをされては迷惑だわ」
「悪かった。そんな怒るなよ」
彼等の会話を聞いてカッと頭に血が上ったが、問題を起こせば自分の将来が更に厳しくなるだろう。
クリスティアンは拳を握り締めながら、教室とは反対の方向へと歩き出した。
体調不良を装って次の授業をサボり、救護室のベッドで休んでいると、被っていた毛布がいきなりガバッと剥がされる。
「仮病ですか? サディアス殿下に報告しますよ」
冷たくそう言い放ったのは、ピーター・ガザード。クリスティアンの側近候補だった男である。
クリスティアンの廃籍が決まって、側近候補達は当然ながら解任された。
しかし、クリスティアンが王子でいる半年の間、事務処理などのサポートをしてやって欲しいと、サディアスがピーターに依頼したのだ。
ピーターは王子の側近になれなくても、王宮文官の地位を約束してくれるのならと、その依頼を快諾したらしい。
「教室には……、行きたくない」
先程、一瞬だけ交差した子爵令嬢の眼差しは、これまで向けられてきた中でも一番と言って良い程、憎悪と侮蔑に満ちた物だった。
そう、クリスティアンは彼女に対して怒りを感じると共に、恐怖も感じていたのだ。
少し顔色が悪いクリスティアンを見て、ピーターは片眉をピクリと動かした。
「何があったのですか?」
そう聞かれても、普段の傲慢なクリスティアンであれば強がって何も言わなかったかもしれない。
だが、今はメンタルが弱っていたのだろう。
ポツリポツリと、先程の出来事を話し始めた。
話を聞き終えたピーターは、「ああ」と妙に納得した様子で頷いた。
「彼女の婚約者は、あの『文化祭』の時に食中毒で苦しんだ男子生徒ですから、恨まれて当然ですね」
「……そうなのか?」
多くの反対を押し切って、クリスティアン達が強行した行事では、準備不足のせいもあって様々なトラブルが起きたらしい。
その中でも『怪我人や病人の為に治癒を使う』と宣言したくせに、そのプリシラを連れて遊び歩いていた件は、当時父王からも強く叱責された。
しかし、クリスティアンは直接謝罪をしようなど考えた事も無かったので、被害者の顔すら知らない。
「他にも殿下を恨んでいる人は沢山いますよ。
殿下が自分の味方を作る為に、ウェブスター嬢の治癒の優先順位を勝手に決めていた事も周知の事実です。
大怪我や重い病気で苦しんでいるのに後回しにされた人も多いでしょう。
僕と一緒に側近候補として仕事をしていた者達も、殿下の横暴にはうんざりしていました。
フォーガス伯爵領の件についてもそうですよ。
伯爵の縁者は勿論、殿下を恨んでいるでしょうね。
それに、危険な任務に駆り出された騎士の家族や、近隣の領地の者だって『いつ自分の家族が罹患するか』『いつ自領に広がってくるか』と皆怖がっていたのに、その間も殿下達は遊び歩いていたのですから」
「……………………そうか」
今更ながら自分がした事の愚かさ、そしてそれを周囲がどう見ていたかを実感し、クリスティアンは項垂れた。
『ご自分が嫌われているという自覚を持って行動なさってください』
そりゃあそうだ。
傲慢で身勝手で中身の無い自分を、誰も好きにはならないだろう。
しかも、唯一持っていた王子としての立場さえ失うと決まったのだから、今迄の様に配慮する必要さえないのだ。
クリスティアンは常に大きな劣等感を抱えていたが、自分の弱さを認めたくなくて、幼い頃からずっと傲慢な態度を貫いてきた。
それは自分の心を守る鎧だったのだ。
だから、廃籍が決まり弱い立場になってからも、態度を急に変える事など出来なかった。
しかし、その鎧にも少しずつヒビが入って、ポロポロと剥がれ落ちていく。
それからのクリスティアンは、毎日大人しく学園に通い、真面目に授業を受けて過ごした。
昼休みには、針の筵だと知りながらも、食堂で昼食をとった。
遠慮なく向けられる眼差しや中傷の言葉は痛かったが、黙って耐え続けた。
コンプレックスとプライドが複雑に絡まって曇っていた目が少しだけ改善されると、今迄見えていなかった物が見える様になってきた。
ずっと『何故こんな事になってしまったのか?』と、自己憐憫に浸り、他人のせいだと思い込もうとしていた。
プリシラの治癒魔法が無くならなければ───。
そもそも、プリシラを妃にと望んだりしなければ───。
彼女と共にありたいと望み、そばに置いたのは、他でもない自分自身であったのに。
『彼女がここまで暴走してしまったのは、お前が過剰に優遇したせいでもある』
以前言われたサディアスの言葉を、漸くクリスティアンは正しく理解した。
教室や食堂で目にするプリシラは、自分と同じ状況であるにも拘らず、背筋を伸ばして前を向いていた。
『聖女候補』という肩書きを失い、今や没落が決定している男爵家の令嬢でしかない彼女は、ある意味クリスティアンよりも酷い扱いを受けていたが、唇を噛み締めながらジッと我慢していた。
申し訳ないとは思いつつも、今のクリスティアンには、彼女を庇ってあげる事さえ出来ない。
自分がプリシラに近付けば、好機の視線が余計に集中し、更に辛い思いをさせる事になるかもしれないから。
そんな中、クリスティアンはプリシラが虐められている現場を、偶然にも目撃した。
校舎の二階の廊下を歩いていた時、開け放たれていた窓から、争う様な女性の声が聞こえてきたのだ。
ふと窓の外を見下ろすと、管理棟の影で複数の女子生徒に囲まれたプリシラの姿が見えた。
あまり人通りのない場所なので、警備の騎士も気付いていない様だ。
騎士を探して対処を頼もうと考えて、踵を返した所で、聞きなれた声が響いた。
「静かな場所を求めて裏庭に来たのに、今日は小鳥が騒がしいわね」
再び外に視線を向けたクリスティアンが見たのは、艶然と微笑みながら彼女達に声を掛ける、ベアトリスの姿だった。
ベアトリス達三人がプリシラを囲んでいた女子生徒を鮮やかに追い払うのを、クリスティアンは、ただ呆然と眺めていた。
雨の後でなかった事は、不幸中の幸いであった。
地面に飛び散った卵が少しだけ着いてしまったが、それでも頭から被るよりは遥かにマシである。
制服は濃紺なので、土埃を払ってしまえば汚れはあまり目立たないが、酷く惨めな気持ちになったのは言うまでもない。
教室へ戻る廊下でも相変わらずクリスティアンを嘲笑う声があちこちから聞こえてくる。
いつもは聞こえないフリをして足早に過ぎ去っていたが、意識してその内容に耳を傾けてみた。
「あんな奴が今まで王族として優遇されていたなんて、腹立たしい」
「我が国の恥だな」
「誰にも相手にされなくて、惨めだよな」
「本当に。ああはなりたくない」
「もう止めなさいよ」
「何だよ、お前まさかクリスティアン殿下に懸想でもしていたのか?
まあ、殿下も顔だけは良いからなぁ」
お、と思ってチラリと視線を向けると、男子生徒達の陰口を制止したのは同じクラスの子爵令嬢だった。
こんな風になっても自分を庇ってくれる人がいるのかと、沈んでいた気持ちが少し上向いたのだが……。
「馬鹿な事言わないで。
誹謗中傷する価値もないって言いたかっただけ」
子爵令嬢は、顔を歪めてそう吐き捨てた。
「それもそうだな」
「それに私には愛する婚約者がいるのだから、変な勘違いをされては迷惑だわ」
「悪かった。そんな怒るなよ」
彼等の会話を聞いてカッと頭に血が上ったが、問題を起こせば自分の将来が更に厳しくなるだろう。
クリスティアンは拳を握り締めながら、教室とは反対の方向へと歩き出した。
体調不良を装って次の授業をサボり、救護室のベッドで休んでいると、被っていた毛布がいきなりガバッと剥がされる。
「仮病ですか? サディアス殿下に報告しますよ」
冷たくそう言い放ったのは、ピーター・ガザード。クリスティアンの側近候補だった男である。
クリスティアンの廃籍が決まって、側近候補達は当然ながら解任された。
しかし、クリスティアンが王子でいる半年の間、事務処理などのサポートをしてやって欲しいと、サディアスがピーターに依頼したのだ。
ピーターは王子の側近になれなくても、王宮文官の地位を約束してくれるのならと、その依頼を快諾したらしい。
「教室には……、行きたくない」
先程、一瞬だけ交差した子爵令嬢の眼差しは、これまで向けられてきた中でも一番と言って良い程、憎悪と侮蔑に満ちた物だった。
そう、クリスティアンは彼女に対して怒りを感じると共に、恐怖も感じていたのだ。
少し顔色が悪いクリスティアンを見て、ピーターは片眉をピクリと動かした。
「何があったのですか?」
そう聞かれても、普段の傲慢なクリスティアンであれば強がって何も言わなかったかもしれない。
だが、今はメンタルが弱っていたのだろう。
ポツリポツリと、先程の出来事を話し始めた。
話を聞き終えたピーターは、「ああ」と妙に納得した様子で頷いた。
「彼女の婚約者は、あの『文化祭』の時に食中毒で苦しんだ男子生徒ですから、恨まれて当然ですね」
「……そうなのか?」
多くの反対を押し切って、クリスティアン達が強行した行事では、準備不足のせいもあって様々なトラブルが起きたらしい。
その中でも『怪我人や病人の為に治癒を使う』と宣言したくせに、そのプリシラを連れて遊び歩いていた件は、当時父王からも強く叱責された。
しかし、クリスティアンは直接謝罪をしようなど考えた事も無かったので、被害者の顔すら知らない。
「他にも殿下を恨んでいる人は沢山いますよ。
殿下が自分の味方を作る為に、ウェブスター嬢の治癒の優先順位を勝手に決めていた事も周知の事実です。
大怪我や重い病気で苦しんでいるのに後回しにされた人も多いでしょう。
僕と一緒に側近候補として仕事をしていた者達も、殿下の横暴にはうんざりしていました。
フォーガス伯爵領の件についてもそうですよ。
伯爵の縁者は勿論、殿下を恨んでいるでしょうね。
それに、危険な任務に駆り出された騎士の家族や、近隣の領地の者だって『いつ自分の家族が罹患するか』『いつ自領に広がってくるか』と皆怖がっていたのに、その間も殿下達は遊び歩いていたのですから」
「……………………そうか」
今更ながら自分がした事の愚かさ、そしてそれを周囲がどう見ていたかを実感し、クリスティアンは項垂れた。
『ご自分が嫌われているという自覚を持って行動なさってください』
そりゃあそうだ。
傲慢で身勝手で中身の無い自分を、誰も好きにはならないだろう。
しかも、唯一持っていた王子としての立場さえ失うと決まったのだから、今迄の様に配慮する必要さえないのだ。
クリスティアンは常に大きな劣等感を抱えていたが、自分の弱さを認めたくなくて、幼い頃からずっと傲慢な態度を貫いてきた。
それは自分の心を守る鎧だったのだ。
だから、廃籍が決まり弱い立場になってからも、態度を急に変える事など出来なかった。
しかし、その鎧にも少しずつヒビが入って、ポロポロと剥がれ落ちていく。
それからのクリスティアンは、毎日大人しく学園に通い、真面目に授業を受けて過ごした。
昼休みには、針の筵だと知りながらも、食堂で昼食をとった。
遠慮なく向けられる眼差しや中傷の言葉は痛かったが、黙って耐え続けた。
コンプレックスとプライドが複雑に絡まって曇っていた目が少しだけ改善されると、今迄見えていなかった物が見える様になってきた。
ずっと『何故こんな事になってしまったのか?』と、自己憐憫に浸り、他人のせいだと思い込もうとしていた。
プリシラの治癒魔法が無くならなければ───。
そもそも、プリシラを妃にと望んだりしなければ───。
彼女と共にありたいと望み、そばに置いたのは、他でもない自分自身であったのに。
『彼女がここまで暴走してしまったのは、お前が過剰に優遇したせいでもある』
以前言われたサディアスの言葉を、漸くクリスティアンは正しく理解した。
教室や食堂で目にするプリシラは、自分と同じ状況であるにも拘らず、背筋を伸ばして前を向いていた。
『聖女候補』という肩書きを失い、今や没落が決定している男爵家の令嬢でしかない彼女は、ある意味クリスティアンよりも酷い扱いを受けていたが、唇を噛み締めながらジッと我慢していた。
申し訳ないとは思いつつも、今のクリスティアンには、彼女を庇ってあげる事さえ出来ない。
自分がプリシラに近付けば、好機の視線が余計に集中し、更に辛い思いをさせる事になるかもしれないから。
そんな中、クリスティアンはプリシラが虐められている現場を、偶然にも目撃した。
校舎の二階の廊下を歩いていた時、開け放たれていた窓から、争う様な女性の声が聞こえてきたのだ。
ふと窓の外を見下ろすと、管理棟の影で複数の女子生徒に囲まれたプリシラの姿が見えた。
あまり人通りのない場所なので、警備の騎士も気付いていない様だ。
騎士を探して対処を頼もうと考えて、踵を返した所で、聞きなれた声が響いた。
「静かな場所を求めて裏庭に来たのに、今日は小鳥が騒がしいわね」
再び外に視線を向けたクリスティアンが見たのは、艶然と微笑みながら彼女達に声を掛ける、ベアトリスの姿だった。
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