超能力者の異世界生活

ココてる

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リョウ、名剣に認められる

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あの神託を下されてから、はや10年。

あれから俺は神官様から文字を学び、最低限の作法を教えてもらった。

あれからあの神様には会っていない。

一応、毎晩お供え物はしているが、受け取った兆しさえない。

次の日の朝になると毎回お供え物がなくなってはいるが、俺が起きるよりも先にクラリサが起こしにくるからクラリサが食べてしまっているのだろう。

話は変わるが、最近神官様がソワソワしてきた。

原因はおそらく、俺が神託を果たしてもおかしくないとしになったからだろう。

俺もそろそろ神託を果たさないといけないと思い始めた。

神様との約束もあるしね。

とにかく、俺ももう少しで大人になるんだし魔物の1匹や2匹は軽く倒せるようになっておかないと神託を果たすなんて夢のまた夢だ。

毎日素振りと走り込みはしてきたが、神官様から毎日の如く『実戦と練習は全く違う』と脅しをかけられている。

神官様も俺がもう少しで魔物を倒しに行くことを知っているんだろう。

魔物を倒しに行くときは神官様に声をかけてから行くようにしよう。

迷惑はかけたくないからな。

「神官様ー、いますかー?リョウですー。」

「はいはい、リョウくん。どうしたんだい?こんな早い時間に。」

「ええとですね、そろそろ実戦をしたほうが良いのではと思いまして、その、、、」

「そうか、魔物を倒しに行くんだね。」

「はい、まあ、そういうことです。」

やっぱり、神官様はわかっていたようだ。

「ちょっと待ってね?準備していたものを渡すから。」

そういって神官様は神殿の奥に戻っていった。

「神官様は何をとっていったんだ?聖なる御守りだったら嬉しいんだけどなー。」

聖なる御守りとは、俺がなぞる予定の伝説とは違うもう1つの伝説に出てくる、強力な結界を張れる御守りで、この御守りは今もこの国の中心で国を守っているらしい。

あくまで伝説だが。

「リョウくん、これは君が神託をうまく果たせるように僕が考えたささやかな贈り物・・・です。受け取ってください。」

贈り物?

なぜか神官様の贈り物・・・の言い方がとても気になるが、まあいいか。

「これは?」

「これはある方に君のために作ってもらった武器で、名前はないんだ。君が自由につけるといい。切れ味と軽さはどこの名剣にも負けないものだろうが、1つ欠点がある。それは無理な使い方をすると、すぐ折れてしまうということだ。気をつけて使うように。」

「ありがとうございます。」

俺がこの剣を持った時、微かに剣が光った気がした。

多分気のせいだろう。

剣の長さは俺の身長の2倍ぐらいある。

普通、剣は身長の半分の長さから身長と同じぐらいまでが普通だ。

普通自分の2倍長い剣を扱うには筋力と技術が必要になる。

筋力は軽いから良いにしても、俺にそこまでの技術があるのだろうか?

試しに何回か振ってみるとしよう。

「わ、この剣すごい軽いですね。確かに折れやすいのも納得できます。」

「いや、おそらくもう折れないと思うぞ。」

「え?なんでですか?こんな軽くて細い剣が折れないわけないじゃないですか。」

「いま、君が剣を持った時に剣が光ったのはわかったかい?」

「はい。自分の見間違いかと思っていました。」

「見間違いではなく本当に起きたことだよ。その剣はある方に作ってもらったと言ったね?」

「はい、僕のために作ってもらったと言っていました。」

「その方が作った剣は変わっていてね、剣に魂が込められているんだ。要するに君はその方が作った剣の魂に認められたというわけだ。その方の作った剣に認められた人はその剣のすべての力を使うことができる。簡単に言えば剣が強くなったというわけだ。」

「す、すごいですね。その方という人は。」

「はは、“その方”が名前なわけじゃないんだけどね。名前を教えるなと言われたものだからそう呼んでるだけなんだ。名前は言えないよ、ごめんね。」

「いいですよ、こんな剣を作れる人ですからきっと目立ってしまうのは嫌なのでしょう。今後、俺は目立ちますからね。」

「あと、その剣は何かと言われたら自分の親の形見だと言っておいてくれ。詮索されないようにね。」

「わかりました。今日、親とクラリサに行くことを伝えて明日出ようと思います。ありがとうございました。」

「大御神のご加護があらんことを。頑張っておいで。」

「はい!」

こうして、リョウは伝説にまた一歩近づいていく。
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