悲哀人形日記 

龍賀ツルギ

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第二部 蘭と蠍(サソリ)篇 一章

冷酷な蠍<サソリ>

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和希
僕とツカサはいつものウォームアップで、縄尻を互いに天井から下がる鎖に繋がれて、後ろ手緊縛されたままで、立ったままで愛し合い始めた。僕の方が背が高いから、僕はやや身体をかがめてツカサの唇にキスをしてからツカサの額や瞼、耳元に舌を這わせていく。
ツカサは僕の首筋や肩、そして僕がとても感じやすい乳首に舌による責めを始めた。
あっああ…ああ…感じちゃうよ。
ツカサはずるいよ…小柄だから僕の乳首や、胸に唇や舌を這わせられるんだから。
逆に僕は舌でツカサを責められるのは首から上…。
だから二人で立ち縛りで愛し合う時は僕が押されちゃうんだ!
寅雄君の事はあえて考えないようにしよう。
今考えても仕方がないから。

ツカサ
「和希様。和希様は本当に乳首をナメナメされるのが、大好きなんですね…♡
まるで女の娘みたい。
恥ずかしい淫乱な女の娘。
あれっ。和希様のおチンチン。激しく涎が垂れてます…♡」

和希
「はぁ、ツカサ…ずっずるいよ!
ツカサは背が低いから…僕の乳首をはぁはぁ…舐められるけど、僕は背が高いからツカサの乳首はなっ舐められ…ないんだ。はぁああ…♡」

ツカサ
「えっ…酷いです和希様…僕をチビだって馬鹿にしてるの!
そんな和希様にはお仕置きです!」

ガブッ!

ああ…痛い!
ツカサが僕の乳首を結構強くかじって…ああ…ツカサ…あまり強く噛まないで…ああ…あああ~ん『涙』

和希
「ツカサ…痛い…痛いよ…。」

ツカサ
「和希様…はマゾの変態だから…痛いのが、気持ちいいでしょ!
ほらっ…和希様のおチンチン!
もっと膨らんでます…
はぁはぁ…♡」

ああ…ツカサも僕に馴れてきたから、責めもだんだんと積極的に図々しくなってきたなあ『苦笑』
以前はもっと…控えめだったのに!
今では僕より…アグレッシブに責めてくる…。
ツカサって、意外とSっ気も有るんじゃないのかな?

するとパチパチパチパチ!と手を叩く音がした。
僕もツカサもそちらに眼をやると寅雄様が残忍な笑いをしながら手を叩いていた。

寅雄
「なんだなんだ!その絡みは?
ただ乳くりあってるだけじゃねえか!
なるほど稲垣のおじさんが最近のお前らを見てイライラしてるのが分かるぜ!
フフフ!お前らはマゾ奴隷だぞ!
立場をわきまえねえとな!
良し!決めた!」

そういうなりドンドンと足音を鳴らしながら寅雄君は僕らの所へやってきて、いきなりツカサの髪を鷲掴みにする。

ツカサ
「あっ…あううう…!」
和希
「あっ!寅雄君!いきなり何をするの?」

バッシーン!

僕が叫ぶと寅雄君は僕の頬に強烈な張り手をお見舞いした!
ううう…口の中が切れる!『涙』

ツカサ
「あ…和希様に何をするんだ!」

ツカサも叫ぶと寅雄君はツカサの腹に強烈なパンチをいれた!

ツカサ
「ぐぼっ…ぐがあ…!」

寅雄
「身分をわきまえろ!奴隷ども!
俺はお前らの調教師だぜ!
まあ、今日からお前ら二人にはたっぷりと、奴隷の行儀を叩き込んでやる!
時間をかけてな!
そして俺はお前らに宣言する。
お前ら二人が俺の目の前で、
「別れます」と絶対に言わせてみせるぜ。
覚悟しておくんだな!『笑』」

和希
「そ…そんな…僕たちを別れさせる!
僕たちを引き離すつもりなの?」

ツカサ
「ううう…あ…あううう…
絶対に…別れない…別れる…もんか!
和希様と…あっ…はぁ…別れさせられるなら…死んでやる…
死んで…みんなを…呪ってやるからな!」

寅雄
「へえ…やっぱりツカサ…お前は歯ごたえがありそうだ!
サディスティックな喜びを覚えるな。
心配すんな!物理的に引き離したりしねえよ!
それじゃあ、ゲームにならねえ!
お前らは一緒に暮らさせてやるさ。
ただお前らの心を俺の調教で変化させて、お前ら自身を変えてやる!
お前らの心を俺の意のままに操り、お前らが互いを憎しみ合うようになるまで調教するのさ!
『笑』」

和希
「そっそんな事…できっこない!
僕のツカサを想う心は海よりも深く、空よりも高いんだ!」

ツカサ
「僕も…和希様を想う心は…ごほっ!…世界の誰にも負けない!
もちろんあなたにも…!」


寅雄
「だから言ったろ。ゲームだって。どうする?俺の挑戦を受けるか❓」

ツカサ
「いいよ!どんな調教でもするがいい。負けるものか❗」

和希
「僕たちの愛の強さを見せつけてやる!
麻吹寅雄❗」


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