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本編
マゾ女とマゾ少年
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「あっ…ああ…ここ…は?」
失神したこずえが目を覚ます。
こずえは見覚えの無い部屋で黒の首輪手枷足枷を嵌められてうつ伏せに倒れていた。
手枷足枷は肩幅の長さの鎖で繋がれていて、首輪には鎖が繋がれて、床に設置された治具に繋がれていた。こずえは首輪鎖の範囲しか動く事が出来ない。
さらにこずえは肌にぴったりと貼り付いた赤い膝下まであるブーツを履かされている。
まるで安い娼婦のようだ。
ヨロヨロと身体を起こす。
ただ立つ事は出来ても動く範囲は決められており、こずえは横座りになり身体を小さく抱いてシクシクと啜り泣いていた。
ああ…私は…あんな辱めを受けて感じてしまった。
絶頂に達してしまったのだ!
宏明との賭けに負けたとなれば…私は宏明のマゾ奴隷にさせられてしまう…
結局…これが私の運命…
私は矢田の悪魔たちから逃れる事が出来なかった。『哀涙』
改めてこずえは部屋内を見廻した。
洋間二部屋以上は有るだろう広めの部屋。
天井にはレールが走り、鎖付きフックが何個も垂れている。
壁際には十字架とX字型磔台。
反対側は棚になっていておぞましい、鞭、蝋燭、縄、枷、注射器などのSM用小道具。
過去のこずえにとって忌まわしい調教されてきた小道具と同じ。
ガチャリ!
ドアが開き宏明が入ってきた。
「目が覚めたかい?こずえ。さっきは凄いイキっぷりだったじゃないか?
さすがは兄貴が仕込んだマゾ奴隷だな。」
宏明の蔑みの言葉にもこずえは反応する事が出来ない…ただ啜り泣きを続けるのみだ。
「宏明さん…私の負けだわ…あなたの奴隷になります。
でもこれだけはお願い…
お願いします!
静也…静也だけは解放して下さい!
静也は私とは違うの。
正常な世界に帰してあげたいから…」
宏明はこずえの哀願を聞いて冷笑する。
「さすがにこずえは教師だな。
自分の身と引き換えに静也を自由にしてくれか。
まあ…俺が構わないが、相方がどう言うかな?
それに静也本人がなんて言うのか、こずえが直接聞いてみればいい。」
✧えっ…静也本人って…どう言う事なの?
すると宏明の言葉が発せられると同時にガチャリとドアが開き由真が現れた。
由真は右手に鎖を握っており、由真の後ろから首輪を嵌められて首輪を鎖に接続された静也が引かれて現れる。
静也は手枷で後ろ手に縛られて、白いハイソックスを履いた両足首にも足枷を嵌められていた。
足枷は肩幅の鎖で繋がれている。
✧し…静也…静也…がなんでここに…嫌…嫌よ!
私のこんな姿…静也にだけに見られたくなかった…
静也も床に首輪を繋がれたこずえを見るなり全身を硬直させている。
「せっ…先生…こずえ先生が…こんな…どうして…
先生…先生…こっこずえ先生~…ああああ~ああああ~ああああ~『号泣』」
由真が首輪の鎖を外すと大泣きした静也が足枷鎖をジャラジャラと鳴らしてこずえに駆け寄った。
そして膝立ちでこずえの頬に自分の頬を触れ合わせる。
こずえも哀泣しながら手枷鎖を静也の背に回し静也を抱きしめる。
そして頬を触れ合わせた教師と教え子は哀泣しながら互いの名を叫び続けた。
そんな二人をサディストの宏明と由真は残忍な目で笑いながら見つめていた。
「静也…これが…私…私の正体…
私は矢田家に嫁がされてずっと奴隷として調教されていたの。
軽蔑して…
薄汚れたマゾ娼婦…
それがわたしなの。『哀泣』」
「うううう…ああああ~ん…先生…そんな哀しい事言わないで!
それに僕は先生を軽蔑なんかしない…
するもんか…
だから先生は娼婦なんかじゃないんだ…
こずえ先生は教師なんだ!『号泣』」
そんな静也にこずえは頬を離すと静也の瞳を真っ直ぐに見ながら哀しげな瞳で静也に語りかけた。
優しく微笑みながら…
「静也…今から私の言う事をしっかりと聞いて。
私は矢田に戻ります。
それが私の定めなの。
静也は…私の事はもう忘れて欲しい…
いえ!忘れなさい…
こんな薄汚れたマゾ女の事は。
静也はまだ高校生。
あなたには未来があるわ。同世代の女の娘と恋をするのよ…
こんなマゾ女じゃなくてね…『泣笑』」
涙を流しながら静也を諭すこずえ。
しかし静也の反応はこずえの予想外のものだった。
「嫌だ!僕は先生と離れない!
先生と別れるならば死んだと同じなんだ!
どんな目にあっても先生と別れない!
絶対に別れるもんか!」
「なっ…何を言っているの?
お願い…静也…聞きわけて。
私はもう教師には戻れないわ…
久しぶりに調教を受けて肉の悦びに再び目覚めてしまったの。
私は…マゾなのよ…『諦涙』
だからあなたともう同じ道を歩いていけない…
あなたと私は全く異質の人間だったのよ。
だから私と別れて!静也『涙』」
しかし静也は必死な形相でこずえの瞳を見つめてこずえに哀願した。
そんな二人のやりとりを宏明と由真は黙って笑いながら見ていた。
「先生!たとえ先生がマゾだったとしても僕には愛する先生なんだ。
それに…それに…僕も…実は!実は…うっ…生まれつきの真正マゾだったんだ!
由真さまに調教されてマゾに目覚めてしまったの!
ああ…先生…先生…聞いて…聞いて下さい…
ぼっ…僕は子供の頃…小学校に上がるか上がらないかの頃から、ヒーロー番組で主人公たちが捕まって縛られたりするのを観たりするとドキドキしちゃったんだ!
それどころか!自分もそんな風にされたい願望が芽生えて…そんな欲求が湧いて…僕は縛られる自分を空想しちゃってたんだ!
でも中学に上がる頃に自分がおかしい事に気づいてそんな自分の欲求を懸命に抑え込んだんだよ。
それから僕は欲求不満を解消するためにテニスにのめり込んだんだ。
そして自分がマゾだったって事もだんだん忘れてきた。
でも今日…由真さまに調教を受けて…子供の頃からの封印した記憶を!
鮮明に思い出したんだ!
先生…僕も先生と同じ…同じマゾなんです。」
◈こずえは静也の告白を聞いてショックのあまり言葉も出ない…
✧静也…あなたにも私と同じ…
マゾの血が流れていたなんて…❗️
失神したこずえが目を覚ます。
こずえは見覚えの無い部屋で黒の首輪手枷足枷を嵌められてうつ伏せに倒れていた。
手枷足枷は肩幅の長さの鎖で繋がれていて、首輪には鎖が繋がれて、床に設置された治具に繋がれていた。こずえは首輪鎖の範囲しか動く事が出来ない。
さらにこずえは肌にぴったりと貼り付いた赤い膝下まであるブーツを履かされている。
まるで安い娼婦のようだ。
ヨロヨロと身体を起こす。
ただ立つ事は出来ても動く範囲は決められており、こずえは横座りになり身体を小さく抱いてシクシクと啜り泣いていた。
ああ…私は…あんな辱めを受けて感じてしまった。
絶頂に達してしまったのだ!
宏明との賭けに負けたとなれば…私は宏明のマゾ奴隷にさせられてしまう…
結局…これが私の運命…
私は矢田の悪魔たちから逃れる事が出来なかった。『哀涙』
改めてこずえは部屋内を見廻した。
洋間二部屋以上は有るだろう広めの部屋。
天井にはレールが走り、鎖付きフックが何個も垂れている。
壁際には十字架とX字型磔台。
反対側は棚になっていておぞましい、鞭、蝋燭、縄、枷、注射器などのSM用小道具。
過去のこずえにとって忌まわしい調教されてきた小道具と同じ。
ガチャリ!
ドアが開き宏明が入ってきた。
「目が覚めたかい?こずえ。さっきは凄いイキっぷりだったじゃないか?
さすがは兄貴が仕込んだマゾ奴隷だな。」
宏明の蔑みの言葉にもこずえは反応する事が出来ない…ただ啜り泣きを続けるのみだ。
「宏明さん…私の負けだわ…あなたの奴隷になります。
でもこれだけはお願い…
お願いします!
静也…静也だけは解放して下さい!
静也は私とは違うの。
正常な世界に帰してあげたいから…」
宏明はこずえの哀願を聞いて冷笑する。
「さすがにこずえは教師だな。
自分の身と引き換えに静也を自由にしてくれか。
まあ…俺が構わないが、相方がどう言うかな?
それに静也本人がなんて言うのか、こずえが直接聞いてみればいい。」
✧えっ…静也本人って…どう言う事なの?
すると宏明の言葉が発せられると同時にガチャリとドアが開き由真が現れた。
由真は右手に鎖を握っており、由真の後ろから首輪を嵌められて首輪を鎖に接続された静也が引かれて現れる。
静也は手枷で後ろ手に縛られて、白いハイソックスを履いた両足首にも足枷を嵌められていた。
足枷は肩幅の鎖で繋がれている。
✧し…静也…静也…がなんでここに…嫌…嫌よ!
私のこんな姿…静也にだけに見られたくなかった…
静也も床に首輪を繋がれたこずえを見るなり全身を硬直させている。
「せっ…先生…こずえ先生が…こんな…どうして…
先生…先生…こっこずえ先生~…ああああ~ああああ~ああああ~『号泣』」
由真が首輪の鎖を外すと大泣きした静也が足枷鎖をジャラジャラと鳴らしてこずえに駆け寄った。
そして膝立ちでこずえの頬に自分の頬を触れ合わせる。
こずえも哀泣しながら手枷鎖を静也の背に回し静也を抱きしめる。
そして頬を触れ合わせた教師と教え子は哀泣しながら互いの名を叫び続けた。
そんな二人をサディストの宏明と由真は残忍な目で笑いながら見つめていた。
「静也…これが…私…私の正体…
私は矢田家に嫁がされてずっと奴隷として調教されていたの。
軽蔑して…
薄汚れたマゾ娼婦…
それがわたしなの。『哀泣』」
「うううう…ああああ~ん…先生…そんな哀しい事言わないで!
それに僕は先生を軽蔑なんかしない…
するもんか…
だから先生は娼婦なんかじゃないんだ…
こずえ先生は教師なんだ!『号泣』」
そんな静也にこずえは頬を離すと静也の瞳を真っ直ぐに見ながら哀しげな瞳で静也に語りかけた。
優しく微笑みながら…
「静也…今から私の言う事をしっかりと聞いて。
私は矢田に戻ります。
それが私の定めなの。
静也は…私の事はもう忘れて欲しい…
いえ!忘れなさい…
こんな薄汚れたマゾ女の事は。
静也はまだ高校生。
あなたには未来があるわ。同世代の女の娘と恋をするのよ…
こんなマゾ女じゃなくてね…『泣笑』」
涙を流しながら静也を諭すこずえ。
しかし静也の反応はこずえの予想外のものだった。
「嫌だ!僕は先生と離れない!
先生と別れるならば死んだと同じなんだ!
どんな目にあっても先生と別れない!
絶対に別れるもんか!」
「なっ…何を言っているの?
お願い…静也…聞きわけて。
私はもう教師には戻れないわ…
久しぶりに調教を受けて肉の悦びに再び目覚めてしまったの。
私は…マゾなのよ…『諦涙』
だからあなたともう同じ道を歩いていけない…
あなたと私は全く異質の人間だったのよ。
だから私と別れて!静也『涙』」
しかし静也は必死な形相でこずえの瞳を見つめてこずえに哀願した。
そんな二人のやりとりを宏明と由真は黙って笑いながら見ていた。
「先生!たとえ先生がマゾだったとしても僕には愛する先生なんだ。
それに…それに…僕も…実は!実は…うっ…生まれつきの真正マゾだったんだ!
由真さまに調教されてマゾに目覚めてしまったの!
ああ…先生…先生…聞いて…聞いて下さい…
ぼっ…僕は子供の頃…小学校に上がるか上がらないかの頃から、ヒーロー番組で主人公たちが捕まって縛られたりするのを観たりするとドキドキしちゃったんだ!
それどころか!自分もそんな風にされたい願望が芽生えて…そんな欲求が湧いて…僕は縛られる自分を空想しちゃってたんだ!
でも中学に上がる頃に自分がおかしい事に気づいてそんな自分の欲求を懸命に抑え込んだんだよ。
それから僕は欲求不満を解消するためにテニスにのめり込んだんだ。
そして自分がマゾだったって事もだんだん忘れてきた。
でも今日…由真さまに調教を受けて…子供の頃からの封印した記憶を!
鮮明に思い出したんだ!
先生…僕も先生と同じ…同じマゾなんです。」
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