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ストーリー
◈勇斗の条件
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雪弥は勇斗の部屋であぐらをかいて涙を浮かべている。
今、下手に騒いだら雪弥のオナニー画像がSNSで大勢の人間に晒されてしまうと言われたら従うしかない。
「君原。これを飲めよ。興奮した気持ちが落ち着くぜ。」
勇斗はティーカップに紅茶を立てて雪弥をもてなした。
紅茶にはレモンスライスが浮かんでいる。
雪弥の部屋にも有るのだが、勇斗の部屋の入り口にある部屋に備え付けの冷蔵庫にはレモンスライスがカットして入れて有るらしい。
寮生の使う食堂にはミニキッチンがあり、電子レンジとガスレンジが2連。小さなキッチン台にまな板と家庭用包丁などの調理器具が用意されていた。
勇斗は食堂ミニキッチンでレモンをスライスして自分の部屋に運んで冷蔵庫にしまってあるようだ。
雪弥の部屋の洗面台とホットプレートと冷蔵庫は、部屋の入り口近くに備え付けられているのだが、勇斗の和室は奥の柱の向こうに洗面台、ホットプレート、冷蔵庫が備え付けられていた。
雪弥は気持ちを落ち着かせる為にレモンティーを口に含んだ。
味などを感じる余裕は到底なかったが。
「君原。落ち着いたか?」
雪弥は黙ってコクリと頷いた。
中学時代は短気で喧嘩っぱやかった雪弥には勇斗が強くとても歯が立たない事が分かったのだ。
「君原、気にするなよ。俺は合気道段持ちなんだ。小学生時代から学んでいたからな。」
雪弥は勇斗の言葉に応えず冷たく勇斗を睨みつけた。
そしてこわばりながらも口を開いていく。
「それであなたは僕の恥ずかしい動画をどうするつもりなんだ?」
雪弥は端正な顔で勇斗を睨みつけた。
瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。
恥ずかしい痴態を撮られた恥辱で涙が零れてしまう。
そんな雪弥に対しバツの悪い顔で勇斗は答える。
「いやあ…俺は君原を泣かすつもりで呼んだんじゃないんだ。
一度君原とはゆっくりと話をしたかったんだ。」
「話…僕と?…なんで?」
「だって君原って凄い美少年じゃん。
まあ…俺も精悍なイケメンだけどさ。」
✧精悍なイケメンなんて自分で言うかよ!
なんてナルシーな奴だ。
雪弥は心の中で勇斗に対し悪態をついた。
実力では到底かなう相手ではないから。
「さて本題に入るけど、君原、俺と付き合わないか?」
✧………………こいつ…なにを言ってるんだ?
僕らは男同士だぞ!
「あっ…不知火先輩…僕らは男ですよ…」
「もちろん。俺はゲイだからさ。それに君原もこっち側だろ!
同類はわかるんだよ。」
「ど…同類って…僕はゲイじゃない…」
「そうかな。まあ今日は返事はまだいい。
明日返事をくれ!良い返事を期待してるぜ❗️『笑』」
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紅茶にはレモンスライスが浮かんでいる。
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勇斗は食堂ミニキッチンでレモンをスライスして自分の部屋に運んで冷蔵庫にしまってあるようだ。
雪弥の部屋の洗面台とホットプレートと冷蔵庫は、部屋の入り口近くに備え付けられているのだが、勇斗の和室は奥の柱の向こうに洗面台、ホットプレート、冷蔵庫が備え付けられていた。
雪弥は気持ちを落ち着かせる為にレモンティーを口に含んだ。
味などを感じる余裕は到底なかったが。
「君原。落ち着いたか?」
雪弥は黙ってコクリと頷いた。
中学時代は短気で喧嘩っぱやかった雪弥には勇斗が強くとても歯が立たない事が分かったのだ。
「君原、気にするなよ。俺は合気道段持ちなんだ。小学生時代から学んでいたからな。」
雪弥は勇斗の言葉に応えず冷たく勇斗を睨みつけた。
そしてこわばりながらも口を開いていく。
「それであなたは僕の恥ずかしい動画をどうするつもりなんだ?」
雪弥は端正な顔で勇斗を睨みつけた。
瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。
恥ずかしい痴態を撮られた恥辱で涙が零れてしまう。
そんな雪弥に対しバツの悪い顔で勇斗は答える。
「いやあ…俺は君原を泣かすつもりで呼んだんじゃないんだ。
一度君原とはゆっくりと話をしたかったんだ。」
「話…僕と?…なんで?」
「だって君原って凄い美少年じゃん。
まあ…俺も精悍なイケメンだけどさ。」
✧精悍なイケメンなんて自分で言うかよ!
なんてナルシーな奴だ。
雪弥は心の中で勇斗に対し悪態をついた。
実力では到底かなう相手ではないから。
「さて本題に入るけど、君原、俺と付き合わないか?」
✧………………こいつ…なにを言ってるんだ?
僕らは男同士だぞ!
「あっ…不知火先輩…僕らは男ですよ…」
「もちろん。俺はゲイだからさ。それに君原もこっち側だろ!
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「ど…同類って…僕はゲイじゃない…」
「そうかな。まあ今日は返事はまだいい。
明日返事をくれ!良い返事を期待してるぜ❗️『笑』」
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