コスプレ少年◈諏訪時雪

龍賀ツルギ

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本篇

緊縛される時雪　

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部長の勇吾が時雪に近づいて時雪の真横のベッドに腰かけた。

「時雪。じゃあ今日の撮影会は今からが本番なんだ。
テーマは囚われの美少年。
設定はそうだな…
時雪が悪漢に捕らえられた少年探偵なんてのも面白いし、囚われの戦隊シリーズの最年少戦士なんてのもいいな。
単に誘拐された美少年なんてのでもいいしな。
時雪はどんな設定にしたい？」

✧えっ…部長…何を言ってるんだろう？
それって僕が縛られちゃうって事じゃないの？

「ぶっ…部長…そんな設定は嫌です。
単に普通にポーズを取る僕を撮るのでは駄目なんですか…？」

時雪はうなだれながら勇吾に哀願した。

「大丈夫さ。確かにお前を縛る事にはなるけど、衣服は着たままだし、それに縛るだけで何もしないから。」

「縛る…僕を…そんな嫌です。
だったら僕はもう帰ります。」

時雪は憤然とショタ姿のままベッドから立ち上がる。

「帰るのか？じゃあ仕方ない。帰りたければ構わないぜ。
ただしお前は今日をもって写真部から除籍にするけどな。」

「えっ…除籍？部長…そんなあ…」

写真部を除籍になると聞いて時雪は怯んだ。
時雪は写真部在籍で写真部在籍の大輔が学校一の不良で喧嘩も強いので、時雪は守られているようなものだった。
同じクラスでも学校一の美少年の時雪に嫉妬していていざ何か有れば時雪を痛めつけようと狙っているクラスメイトの男子が複数人もいるのだ。
多分写真部を除籍になれば彼らが一気に時雪に牙を向けて来るであろう事は時雪にも想像出来た。
中学時代に酷いいじめを受けてきた時雪は高校もそんな学校生活になる事だけは絶対に嫌だったのだ。
時雪はベッドに腰を降ろす。
そして半べそをかきながら勇吾に確認を入れる。

「部長…本当に縛るだけですよね！
僕に何もしないですよね！
約束してくれますか？」

勇吾「ああ。俺は写真を撮るだけさ。
時雪は女の人が緊縛された写真集って見た事あるか？
そりゃあ刺激的だぜ。
だから俺は俺だけの緊縛写真が撮りたいだけ。
それじゃあ時雪。OKなんだな『笑』」

時雪は頬を強張らせてコクリと頷いた。
すると麻縄の束を手に取った紫苑が縄を解いて長い縄を二つ折りにする。

紫苑「話はついたわね。
じゃあやっと私の出番がきたわ。
始めるとしましょう。
それじゃあ時雪！
両腕を後ろに回しなさい！」

紫苑が急に豹変したように時雪を叱咤すると時雪はビクッとしてしゃんと背を伸ばして拳を握りしめ右手首と左手首を合わしていく。
紫苑は時雪の手首に二つ折りにした麻縄を二重に巻き付けて縛りあげる。
見た目には手首が4重の縄で縛られているように見えた。
さらに縄を時雪の二の腕と胸や背に巻き付けて、二の腕と胴体の間を縦縄で縛りきっちりと固めていく。

「あっ…あっ…ああ～ん…」

初めて縛られる感触に思わず艶っぽい声を上げてしまう時雪。
さらに紫苑は時雪の胸にV字にかかるような縄掛けをして胸縄と結びつける。
そして縄を背中に回して身体が柔らかく手首を高く上げるように縛られている時雪の手首を縛る縄の近くに縄留めして上半身緊縛を完成させた。
縄がきちんと揃った綺麗な緊縛だった。

「じゃあ、そうだ。君は榊くんだったよね。
棚にレバーブロックが有るから、脚立に乗ってレバーブロックを天井の吊り金具に掛けて。
あっ掛けるフックは本体側よ。
鎖の先端のフックは下に降ろすからね。」

大輔は言われる通りに壁際に立っていた脚立に乗りレバーブロックを天井から下がる金具に繋いだ。
そして紫苑が代わりに脚立に登るとレバーブロックの切り替えをニュートラルにして先端に鎖の付いたフックを下に下げる。
そして切り替えをアップにセットすると脚立から降りて鎖の先端のフックに時雪を縛る縄を結びつける。

「じゃあ榊くん。また脚立に登ってレバーをガチャガチャと引いてちょうだい。」

大輔は紫苑に言われるまま従順に脚立に登りレバーブロックのレバーをガチャガチャと操作する。
すると時雪を後ろ手高手小手緊縛している縄が繋がれているフックが鎖に吊られて登っていった。

「あん…そんな…いっ…嫌っ…『涙』」

時雪の大きく可憐な瞳からはハラハラと涙が溢れおちた。
レバーブロックは鎖は時雪がつま先立ちギリギリの所まで上げられる。
時雪を満足そうに見ていた紫苑は新たな縄で時雪の足首。
赤黒赤のラインが3本入った膝下から脛上までの高さの白いハイソックスに包まれた足首に幾重もの縄を掛けて足首の間に縄留めをして足首を揃えた立ち縛りにしてしまった。
さらに紫苑は時雪の口に手ぬぐいを丸めた猿轡をして時雪はあ～とかう～とかしか声しか出せないようにしてしまった。
時雪は上から黒のプリントTシャツに股下4センチしかないデニムの半ズボン。
そしてライン入り白ハイソックスの姿で後ろ手高手小手緊縛されてハイソックスを履いた足首は揃えて縛られて、天井から下がるレバーブロックの鎖に縄尻を引かれた立ち縛りにされてしまった。
そして口には猿ぐつわ。
そんな時雪の目の前に見えるように壁際の等身大以上の鏡が時雪に見えるように設置される。
自分の惨めな緊縛姿が写っている大鏡。

時雪のつぶらな瞳からは哀涙がポロポロと流れている❗️

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