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第一章︰転生
第10話
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妖精術。
それは妖精と契約して妖精の力や技の一部を使役できるというもの。
魔力を使わないので体力も減らないが、妖精に気に入られた者のみが使えるレアな技。
ただし、どこでも使えるというわけではなく、
妖精との契約には妖精の里へ行く必要があるとのことで、まず一般人には無理だそう。
「話には聞いたことがあるが、竜の国より遠方らしい。」
「アグワートより遠い?」
「数倍はあるな。そもそも渓谷を超えられるかがキモだな。ま、すぐには無理だ。」
「なーんだ。俺もレアな技使えると思ったんだがなー。」
まずは直近の目標であるアグワートを目指さなければならない。
途中で二日休んだのはあるが、既に6日目である。
余裕を持って1週間分の食料を持たせてくれたというか強制したハリンに感謝だ。
アグワートまでにはあと1つの難所を通る必要があるとのこと。
嘆きの森。
インガの森に比べればかなり小さいが、亜人が住むという。
「ま、ピンキリだが亜人は知性あるものが大半だ。よっぽど大丈夫だろ。」
えー・・・その亜人であるエルフに襲われたばっかりなんだが・・・
「タカハラ、この先の森って危なくない?」
「おい、答えただろ。何故こいつにも聞くんだ。」
ラルフ先生は博識だが大雑把すぎる。人間の強さで色々助言して欲しい。
「そうですね・・・国に近いこともあってそこまで危なくはないです。
マンイーターが多少、あと明らかに敵性なのは堕族ぐらいです。
亜人としてはエルフとかルーンエルフがいますね。」
「だぞく?ルーンエルフ?」
「亜人が不死を求めた結果、堕ちた妖精に魅入られたた姿です。
ルーンエルフは珍しいエルフで、古代の呪文を使う魔法に長けたエルフです。」
「あぁルーン文字を使うのか。」
「常識を知らないのに変なところを知ってますね。その通りです。」
「マンイーターと会ってからエルフが怖いんだけど・・・見分けつくのか?」
「マンイーターの決定的な違いはーそうですね・・・無表情。そして瞳の色です。」
確かにずっと無表情だった。美人だったけど。
タカハラは続ける。
「瞳の色が真っ赤なんです。普通のエルフは多種多様な色をしていますが、
真っ赤な瞳をしているのはマンイーターとなった亜人だけです。」
「なるほどー。マンイーターの対処方法はあるのか?」
「欲に飲まれて理性を失ったエルフなだけで、他に違いはないですね。
よって普通に斬り殺すなりするだけなんですが、平均的にヒューマンより
身体能力が高いのでイレーさんは・・・・まぁ無理ですね。」
「魔法教えてもらった時から凄い見下してるよなお前。」
「そんなことないです。」(ヘッ)
鼻で笑ったろ今。
嘆きの森とはいったが、名前に似つかわしくない綺麗な森だ。
まさにRPGで神秘的な音が流れるような森。
異世界にきたんだなって改めて実感する・・・そんなところ。
幸い今の所、危惧していた敵は出てきておらず、順調に歩みを進めている。
(鳥の鳴き声が心地いいなぁ)
少し危険だがこの自然のBGMを聞きつつ目を閉じて歩みを進め・・・・
「キャアアアア!」
「うおあああああ!」
漏らしてはいないぞ?少しチビッただけだ。
前方20mぐらいの所にエルフ?エルフだよな。
女のエルフが落ちてきた。
腰を抜かしてチビっている俺をよそに冷静なタカハラがエルフの元に向かう。
ん?木の板を取り出したぞ・・・なにやら木の板に書きあっている。
それをよそ腰を抜かしてへたり込んでいる俺。役立たず過ぎるだろ。
「たぶん、分かりましたよ。」
戻ってきたタカハラが少しドヤ顔で説明をしだす。
「彼女の名前は分かりませんが、何らかの目的でこの森に来たとのことです。
アグワートにいきたいようですが、現在地を確認する為、
木の上から周りを見ようとしたら落ちたみたいですね。」
落ちたのに平気とは体が丈夫なんだな。
それはそうと・・・
「(ラルフ先生~、種族違うのに会話できてんじゃん。)」
「(お前は何を見ていたんだ。木の板で書きあっていたろ。)」
あ、なるほど。
ジャスチャーもしていたしそれなりのことは分かるのか。
「(・・・お前の出番だぞ。)」
そうだ。その言葉を待っていたんだ。やっと俺の時代が来たようだな。
「タカハラ、ちょっと。」
「なんですか?」
「俺コネクターなんだ。」
「・・・なに言ってるんですか。馬鹿に磨きをかけるんですか?」
こいつ歯に衣着せなくなってきたな。
「本当だ。黙っておいてくれよ?俺はあのエルフと会話するんだぜ?」
「はぁ・・・?どうぞ。」
信じてねぇなこいつ。
「見とけよ!タカハラァ!」
タカハラを指差し、エルフの前に立つ。
自信の表れから仁王立ちになってしまった。
お嬢さん、そんなに怖がらなくていいじゃないか。
ビルの間で変質者に襲われる直前の少女みたいな怯え方しなくてもいいじゃないか。
「あー・・・あー。うん、こうか。」
話すときのチャンネルあわせみたいなのも慣れてきたもんだ。
「エルフのお嬢さん。俺は先ほどの男の仲間で敵ではありませんよ?」
「え・・・?会話できるんですか?」
「そうとも!」(とびっきりスマイル)
「怖いです・・・。でも話せるなら・・・!」
「そうとも話せるとも!さぁ!(大声)」
声を張りすぎたからかエルフがビクっとする。
「・・・初対面の人に厚かましいんですが、助けて欲しいんです。」
「おやおやお嬢さん、心配無用!俺達に出来ることがあればなんでも!」
「その作り笑顔やめてください・・・」
-------エルフの名前はソニン。
どっかの裸エプロンのアーティストを思い出してしまう。
結構可愛いがスタイルが俺好みではない。
さすがに俺ぐらいの自家発電の極地に至れば目が肥えるというもの。
やはりパイオツカイデー(古代語)でないとな。
ま、それは置いといて。
ソニンは俺達のパーティーに参加した。なんでも方向音痴のどじっ娘らしい。
うーんおしい。
ロリ巨乳どじっ娘だったらコネクターの力でお願い(意味深)するところだな。
さて、ソニンの話を聞くとこうだ。
ソニンの里は隣の里・・・といっても身内で内輪の紛争になるが、
そこの里の襲撃により相当な被害を受けた。
アグワートには偉い立場に同じ里出身の者がいるとかで、
里の中で一番足が速いソニンに伝令を頼んだそう。
なんとか二日かけてこの森まで来たものの、この森のエルフから拒絶されて迷ったと。
エルフは身内意識が異様に高く、同じ種族でも迫害するそうだ。
アグワートまで目と鼻の先なんだから助けてやればいいのになー。
あと1時間もすれば着くから目的地は同じだし、同行を許可した。
泣いて感謝されるとなんか・・・ゾクゾクするな。虐めたくなる感じ?
まぁそれはおいといて、新たにエルフを加えて3人と1匹のパーティで森の出口を目指す。
「でかっ!」
森を抜けると城壁がみえるが・・・
まだ数kmは離れてるはずなのにクソデカ都市なのが分かる。
「あれがアグワートです。この大陸でもかなりの国ですよ。」
「はえ~すっごい。」
ん?
「あれは・・・?」
俺が指差す先には気球みたいなのが浮かんでいた。
更に城壁近くにはワイバーン?それに乗る騎士もいるっぽい。
「哨戒用の魔熱気球ですね。ワイバーンは低空域で哨戒と即時応戦を兼ねてます」
ほう、まさにファンタジーだな。俺の求めていた光景だ。
「前から思ってたけど色々知ってるな。」
「ま、まぁ・・・色々教育されましたからね。」
なんか隠すことあるのか?タカハラって名前からして怪しいが・・・
「すごい!すごいー!」
ソニンが見た目に沿わず、はしゃいでいる。
「ソニンはアグワートを見るのは初めてか?」
「はい!こんなに大きい街は初めてです!気球も!」
やばい、すごく可愛く思えてきた。
「・・・ほんとに会話できるんですね・・・」
「おいおい今更か?内緒だぞ(はぁと)」
「生理的に嫌なんでそのポーズ止めてください。
その子を連れてくるときもなんか怖がってたし、何かやったのかと思いましたよ。」
失敬な。マックのスマイル顔負けの笑顔だったろ。
そんな怖がっていたソニンは俺とタカハラの言葉が分からないので首をかしげている。
ヤバい///
やっぱ可愛い。なんというか父性本能を刺激される。
ふっと太陽を半目で見て髪をかきあげる。
そして城壁を見る。横にはエルフ。人語を理解折る狼。そしてムカつくイケメン。
なんかすっごい冒険してる気分だ。言いたくなる言葉があるってもんよ。
俺達の冒険はこれからだ!
それは妖精と契約して妖精の力や技の一部を使役できるというもの。
魔力を使わないので体力も減らないが、妖精に気に入られた者のみが使えるレアな技。
ただし、どこでも使えるというわけではなく、
妖精との契約には妖精の里へ行く必要があるとのことで、まず一般人には無理だそう。
「話には聞いたことがあるが、竜の国より遠方らしい。」
「アグワートより遠い?」
「数倍はあるな。そもそも渓谷を超えられるかがキモだな。ま、すぐには無理だ。」
「なーんだ。俺もレアな技使えると思ったんだがなー。」
まずは直近の目標であるアグワートを目指さなければならない。
途中で二日休んだのはあるが、既に6日目である。
余裕を持って1週間分の食料を持たせてくれたというか強制したハリンに感謝だ。
アグワートまでにはあと1つの難所を通る必要があるとのこと。
嘆きの森。
インガの森に比べればかなり小さいが、亜人が住むという。
「ま、ピンキリだが亜人は知性あるものが大半だ。よっぽど大丈夫だろ。」
えー・・・その亜人であるエルフに襲われたばっかりなんだが・・・
「タカハラ、この先の森って危なくない?」
「おい、答えただろ。何故こいつにも聞くんだ。」
ラルフ先生は博識だが大雑把すぎる。人間の強さで色々助言して欲しい。
「そうですね・・・国に近いこともあってそこまで危なくはないです。
マンイーターが多少、あと明らかに敵性なのは堕族ぐらいです。
亜人としてはエルフとかルーンエルフがいますね。」
「だぞく?ルーンエルフ?」
「亜人が不死を求めた結果、堕ちた妖精に魅入られたた姿です。
ルーンエルフは珍しいエルフで、古代の呪文を使う魔法に長けたエルフです。」
「あぁルーン文字を使うのか。」
「常識を知らないのに変なところを知ってますね。その通りです。」
「マンイーターと会ってからエルフが怖いんだけど・・・見分けつくのか?」
「マンイーターの決定的な違いはーそうですね・・・無表情。そして瞳の色です。」
確かにずっと無表情だった。美人だったけど。
タカハラは続ける。
「瞳の色が真っ赤なんです。普通のエルフは多種多様な色をしていますが、
真っ赤な瞳をしているのはマンイーターとなった亜人だけです。」
「なるほどー。マンイーターの対処方法はあるのか?」
「欲に飲まれて理性を失ったエルフなだけで、他に違いはないですね。
よって普通に斬り殺すなりするだけなんですが、平均的にヒューマンより
身体能力が高いのでイレーさんは・・・・まぁ無理ですね。」
「魔法教えてもらった時から凄い見下してるよなお前。」
「そんなことないです。」(ヘッ)
鼻で笑ったろ今。
嘆きの森とはいったが、名前に似つかわしくない綺麗な森だ。
まさにRPGで神秘的な音が流れるような森。
異世界にきたんだなって改めて実感する・・・そんなところ。
幸い今の所、危惧していた敵は出てきておらず、順調に歩みを進めている。
(鳥の鳴き声が心地いいなぁ)
少し危険だがこの自然のBGMを聞きつつ目を閉じて歩みを進め・・・・
「キャアアアア!」
「うおあああああ!」
漏らしてはいないぞ?少しチビッただけだ。
前方20mぐらいの所にエルフ?エルフだよな。
女のエルフが落ちてきた。
腰を抜かしてチビっている俺をよそに冷静なタカハラがエルフの元に向かう。
ん?木の板を取り出したぞ・・・なにやら木の板に書きあっている。
それをよそ腰を抜かしてへたり込んでいる俺。役立たず過ぎるだろ。
「たぶん、分かりましたよ。」
戻ってきたタカハラが少しドヤ顔で説明をしだす。
「彼女の名前は分かりませんが、何らかの目的でこの森に来たとのことです。
アグワートにいきたいようですが、現在地を確認する為、
木の上から周りを見ようとしたら落ちたみたいですね。」
落ちたのに平気とは体が丈夫なんだな。
それはそうと・・・
「(ラルフ先生~、種族違うのに会話できてんじゃん。)」
「(お前は何を見ていたんだ。木の板で書きあっていたろ。)」
あ、なるほど。
ジャスチャーもしていたしそれなりのことは分かるのか。
「(・・・お前の出番だぞ。)」
そうだ。その言葉を待っていたんだ。やっと俺の時代が来たようだな。
「タカハラ、ちょっと。」
「なんですか?」
「俺コネクターなんだ。」
「・・・なに言ってるんですか。馬鹿に磨きをかけるんですか?」
こいつ歯に衣着せなくなってきたな。
「本当だ。黙っておいてくれよ?俺はあのエルフと会話するんだぜ?」
「はぁ・・・?どうぞ。」
信じてねぇなこいつ。
「見とけよ!タカハラァ!」
タカハラを指差し、エルフの前に立つ。
自信の表れから仁王立ちになってしまった。
お嬢さん、そんなに怖がらなくていいじゃないか。
ビルの間で変質者に襲われる直前の少女みたいな怯え方しなくてもいいじゃないか。
「あー・・・あー。うん、こうか。」
話すときのチャンネルあわせみたいなのも慣れてきたもんだ。
「エルフのお嬢さん。俺は先ほどの男の仲間で敵ではありませんよ?」
「え・・・?会話できるんですか?」
「そうとも!」(とびっきりスマイル)
「怖いです・・・。でも話せるなら・・・!」
「そうとも話せるとも!さぁ!(大声)」
声を張りすぎたからかエルフがビクっとする。
「・・・初対面の人に厚かましいんですが、助けて欲しいんです。」
「おやおやお嬢さん、心配無用!俺達に出来ることがあればなんでも!」
「その作り笑顔やめてください・・・」
-------エルフの名前はソニン。
どっかの裸エプロンのアーティストを思い出してしまう。
結構可愛いがスタイルが俺好みではない。
さすがに俺ぐらいの自家発電の極地に至れば目が肥えるというもの。
やはりパイオツカイデー(古代語)でないとな。
ま、それは置いといて。
ソニンは俺達のパーティーに参加した。なんでも方向音痴のどじっ娘らしい。
うーんおしい。
ロリ巨乳どじっ娘だったらコネクターの力でお願い(意味深)するところだな。
さて、ソニンの話を聞くとこうだ。
ソニンの里は隣の里・・・といっても身内で内輪の紛争になるが、
そこの里の襲撃により相当な被害を受けた。
アグワートには偉い立場に同じ里出身の者がいるとかで、
里の中で一番足が速いソニンに伝令を頼んだそう。
なんとか二日かけてこの森まで来たものの、この森のエルフから拒絶されて迷ったと。
エルフは身内意識が異様に高く、同じ種族でも迫害するそうだ。
アグワートまで目と鼻の先なんだから助けてやればいいのになー。
あと1時間もすれば着くから目的地は同じだし、同行を許可した。
泣いて感謝されるとなんか・・・ゾクゾクするな。虐めたくなる感じ?
まぁそれはおいといて、新たにエルフを加えて3人と1匹のパーティで森の出口を目指す。
「でかっ!」
森を抜けると城壁がみえるが・・・
まだ数kmは離れてるはずなのにクソデカ都市なのが分かる。
「あれがアグワートです。この大陸でもかなりの国ですよ。」
「はえ~すっごい。」
ん?
「あれは・・・?」
俺が指差す先には気球みたいなのが浮かんでいた。
更に城壁近くにはワイバーン?それに乗る騎士もいるっぽい。
「哨戒用の魔熱気球ですね。ワイバーンは低空域で哨戒と即時応戦を兼ねてます」
ほう、まさにファンタジーだな。俺の求めていた光景だ。
「前から思ってたけど色々知ってるな。」
「ま、まぁ・・・色々教育されましたからね。」
なんか隠すことあるのか?タカハラって名前からして怪しいが・・・
「すごい!すごいー!」
ソニンが見た目に沿わず、はしゃいでいる。
「ソニンはアグワートを見るのは初めてか?」
「はい!こんなに大きい街は初めてです!気球も!」
やばい、すごく可愛く思えてきた。
「・・・ほんとに会話できるんですね・・・」
「おいおい今更か?内緒だぞ(はぁと)」
「生理的に嫌なんでそのポーズ止めてください。
その子を連れてくるときもなんか怖がってたし、何かやったのかと思いましたよ。」
失敬な。マックのスマイル顔負けの笑顔だったろ。
そんな怖がっていたソニンは俺とタカハラの言葉が分からないので首をかしげている。
ヤバい///
やっぱ可愛い。なんというか父性本能を刺激される。
ふっと太陽を半目で見て髪をかきあげる。
そして城壁を見る。横にはエルフ。人語を理解折る狼。そしてムカつくイケメン。
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