てんあま(転生したけど無双できるほど現実甘くないよね)

CELL

文字の大きさ
18 / 26
第二章︰エルフの里

第17話

しおりを挟む
誤魔化すのに必死になって凄い怪しまれているが、僕は元気です。

さてさて、現在が朝ということと、王女さんの結界のおかげで何一つ問題がない。
あまりにも暇すぎて屁が出そうになるが、ここは我慢のしどころだ。
ソニューさんのプリケツをどうしようかと眺めていると、ソニューさんの歩みが止まる。

「ん?どうしたんですか?」

「分岐です。おかしいですねー分岐はなかった気がしたんですが・・・」

「ソニュー様どうしましょうか。」

「うーん・・・私は勘があまりよくなくてですね・・・」

チラッ

え?俺?

「俺が決めましょうか。じゃんけんには滅法強いんで。」

そう俺は何も特技がないように思えるが、じゃんけんには強いのだ。大体75%の勝率。
なんというか中途半端だが、お前じゃんけん強いよなと言われるぐらいのレベル。

「ではお任せしましょう。」

「はい。タカハラそんな不安そうな顔すんなよ。」

タカハラが不安そうな顔をしているが、俺に任せておくがよい。

手を振り上げてー人差し指をだしーーーー振り下げる!

「こっちです!」




すまない。俺のミスだ。(CV:緑〇光)

俺が選んだ分岐の先にはドーム状の空間が広がっており、宝物庫があった。
洞窟に何故こんなに大きい宝物庫があるのかは分からないが、ここが突き当たりだ。
いや別に宝物庫があるならそれはそれでラッキーなんだが今回は事情が違う。



宝物庫の中央に鎮座するのはドラゴン。寝てはいるけど・・・

「ありえない・・・何でこんな洞窟にドラゴンが・・・」
「まずいぞ・・・」

あの冷静で鬼畜なタカハラとラルフですら顔面蒼白になっている。
ドラゴンってのは数ある俺TUEEE系小説の中の存在のように次元が違う強さなのだろう。

「あ、あああのイレーさん!わざとじゃないですよね!?」

ソニンまでそんなこと言わないでくれ。俺の心が折れそうになる。
まぁソニューさんならチートだしドラゴンすらも何とかなる気がするんだけども。

「ちょっとまずいですね・・・」

えぇ・・・(困惑)

「あの・・・ドラゴンってソニューさんより強いんですか?」

「魔獣や亜人と比べないでください。ドラゴン種は神にすら匹敵する力を持ちます。
 過去、邪神を封印したのも半ばドラゴンのおかげのようなものです。
 幸いあのドラゴンは年老いているようですが、それでも私よりもかなり・・・」

あのチートなソニューさんを相当凌駕する強さ・・・やばいということはわかる。
しかしな?もっとヤバい状況があるんだよ。

何度アカンっていったか覚えていないが、これはマジでアカン。
何故かってこんなところで俺のキャラが暴発しそうだからである。

「ぐぅ・・・・っ腹が・・・・」

この洞窟にはいってはや数時間、屁を我慢していたのにトドメがこの衝撃だ。
俺の青ざめた顔に気付いたタカハラが駆け寄る。

「まさか・・・イレーさん!ダメですよ!(小声)」

「すまんタカハラァ・・・」

ぷぅー!

やっっちゃったZE☆彡
・・・ドラゴンが鼻をピクつかせ目を覚ます。見る見る顔が怖くなっていくんですが。

「やってくれましたね・・・穏便にとはいかないようです。。みなさん戦闘準備!」

ソニューさんが戦闘態勢になる。俺は屁をこいただけ。しかも原因。

起き上がったドラゴンは・・・何か呟く。
風が周りの壁を切り裂き、こちらに向かってくる。魔法か・・・?
皆の前にたったソニューさんがそれを魔法防壁のようなもので受け止める・・・が、

パキーン!

「マジかよ・・・」

あそこまでチートだったソニューさんの張った防壁が粉々にされ、吹き飛ばされる。
しかし、そのおかげで俺たちは無傷。どうしようか口をポカンと開けるしかない。

「クソ…!エナジードレイン!フレイムダガー!・・・リリース!」

タカハラの体が紫に光った直後、手から燃え盛る炎の剣が出て投げつけられる。
ドラゴンはそれを爪で受け止め、かき消された。

「そんな・・・命を削っても・・・」

「やああああああ!」

ソニンがかき消されたと同時にドラゴンの首の根本に拳を叩き込むがビクともしない。
ドラゴンは何も感じないように、蚊を振り払うようにソニンを払う。

「っ・・・ぐぼ・・・・っ!」

ソニンから人の口から出たと思えない低い声を出して壁に叩きつけられた。

「ソニン!!!!」

助けようとするも、ピクリともしていないソニンを見て俺は足が止まってしまう。
呆然とする俺をよそにドラゴンが更に何かを唱えると、次はタカハラが地面にめり込む。

「がッ・・・・!ぐっ・・・・」

(無理だ・・・)

こんなの無茶苦茶じゃないか。どうしろっていうんだよ。

「どいていてください・・・」

王女さんがフラフラしながら前に立つ・・・先程とは顔が違う。まさに鬼の形相。

「サンドラ!」

紫色の雷の閃光がドラゴンを襲うが、ドラゴンに到達する前に何によって阻まれた。

「やはり耐性障壁・・・なら・・・六星呪雷!」

黄土色や黒色などの6つの色の雷がドラゴンを一斉に襲う。
ドラゴンは一瞬驚いた表情を見せ前足で防ぐが、手が弾かれ直撃をくらう。

「・・・・っ!六属性でもダメですか。」

効いていない?確かに大ダメージとはいかないが、効いているようには見える。

「効いているように見えるんだけど・・・」

「ダメです。ドラゴンが別格の種族といわれるのは各種耐性とその回復力。
 あんな耐性を潜り抜けた程度の傷はすぐに回復します。」

「ラルフ・・・」

「無理だな。俺は死を覚悟した。無駄な努力はやめることだ。」

「・・・・」

(無理か・・・まさかこんな一気に絶望的な状況になるなんて・・・)
(こんな洞窟で死にたくなかったなぁ。分岐の道さえ俺が間違えなければ・・・)
(全く役に立たなかったなぁ・・・本当にゴメンみんな・・・)
(命乞いしたら見逃してくれるとかないかなぁ・・・)

死を覚悟するしかないと諦め始め、淀んだ目でドラゴンを見る。
・・・ドラゴンの動きが止まってる?なんか表情も先程と違うように見える。

ソニューさんは更に力を溜める。
「まだ・・・こんなところでは・・・・」

「やめろヒューマン、エルフども。」

え・・・?

「聞こえているはずだ。」

まさかドラゴンが喋りかけているのか?と思ったと同時にドラゴンと目線があう。

「そうかお前か。私の言葉が分かるのだな?」

「あ・・・は、はい。」

「そいつ等を落ち着かせろ。どうしても無理というなら叩き潰すがな。」

先にそちらが攻撃してきたのにおいそれと信用できないが・・・
だが確かに動きは止まっているし、とりあえずは藁にもすがる気持ちで!

「ソニューさん!やめてください!ドラゴンが話し合いをすると!」

「はぁ?なにいってるのあんた!あんなに殺意剥き出してるじゃない!」

なるほどこれがソニューさんの素か。

「違う!分かるんだ!」

「何が分かるって!?あんたここで死ぬつもりなの!」

「・・・・いや」
「俺は・・・俺はコネクターだ!」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...