てんあま(転生したけど無双できるほど現実甘くないよね)

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第二章︰エルフの里

第18話

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ドラゴン。

この世界においてドラゴンは最強の種族と聞いた。
最高位として神々が存在するが、純粋な戦闘力でいえばドラゴンが上の場合もある。

ドラゴンは世界の理として生まれた。
妖精は世界を創るものとして。対をなす破壊者であり秩序の要、それがドラゴン。

ドラゴンはただの破壊者ではなく、理性的である。
秩序を乱したり、敵対しなければ決して力を振るうことはしなかったし、
時には人々を天災や魔獣の脅威から助けたりもした。。
人間、亜人、魔獣、動物・・・生とし生きるもの全てが絶対に抗えない絶対的な強者。

だからこそいくら理性的とはいえ機嫌を悪くするようなことを言ったり、
敵対行動をした時は死を覚悟しなければならない。
それでもなおその力を、助力を懇願したい時にコネクターは重要になるのだ・・・と。
・・・俺はハリンから聞いた言葉を思い出していた。




「あなた何を・・・」
ソニューさんの前に立ち、俺はドラゴンに向かって念話を飛ばす。
正直この化け物相手に恐怖で足が竦みそうになるが、今は俺だけが交渉のカードだ。

「私たちは敵対するつもりはありません。寝ているところを申し訳ありません。」

「ほう、礼儀は弁えているのか。
 寝ているところをガスで攻撃されたかと思っていたが、くっさいだけで屁かこれは。
 ハハハハハハハ!いやぁすまんな。ちょっと挨拶してみただけだ。」

あれ?結構話が分かるやつか?

「いえ・・・洞窟で迷ってしまって。この手前の分岐の道で。」

「ん、分岐?分岐に見えぬように偽装していたはずだが・・・」

「あの・・・まずは仲間を治療させてもらっても?」

「あぁ早く助けてやれ。軽く払ったとはいえ、そのエルフの嬢ちゃんは死ぬぞ。」

「!!!!」

「ソニン!」

まずい痙攣しだしている。

「ソニューさん!ソニンを!もうドラゴンは大丈夫ですから!早く!」

「え・・・」

ソニューさんはドラゴンを見るが、ドラゴンは動かない。

「・・・分かりました。貴方がコネクターだという話は置いておきましょう。」

ソニューさんはソニンに駆け寄り、回復魔法をかける。

俺はタカハラへ。

「タカハラ、大丈夫か?」

「大丈夫なわけないでしょう。押しつぶされて・・・っ!肋骨がいってますね。」

苦しそうだが大丈夫そうでまずは一安心。

「俺はドラゴンと対話する。もう少し辛抱してくれ。」

「・・・お願いします。」

俺はドラゴンに向き直る。

「お待たせしました。私たちは洞窟の向こうのエルフの里に向かっていました。
 そして先ほどお伝えした通り、分岐で迷ってここにきてしまい・・・」

「洞窟の向こうか。エルフの里に何かあるのか?」

「エルフの里で紛争が起きているらしく、仲裁に。仲裁人はソニュー王女です。」

「ソニュー・・・?シエンの連れていた小童か?」

「それは分かり兼ねますが・・・シエンさんの養子になります。」

「おおそうか!やはりあのソニューのお嬢ちゃんか!大きくなったなぁ。
 まだ齢にして10歳ぐらいの時に会っただけだからな。あれから40年ぐらいか。」

「お知り合いで?」

「まぁ・・・な。シエンは私の盟友だ。そうかそうか縁というのは奇妙なものだ。
 この洞窟の宝物庫の守護を担当してからはまず会えないと思っていたからな。」

「気になっていましたが、この宝物庫はなんなんです?洞窟内にこんな・・・」

「・・・各地にはな。いくつもの秩序を乱す武器がある。
 壊したくても壊せないものがな。それをまとめて保管しておくと非常に危険だ。
 そこでこのような洞窟や神域に散りばめて保管しておくのだ。
 それを引退したドラゴンが守っておる。このような場所は各地に何個もあるぞ。」

「そんな情報を私に教えてもいいのですか?」

「お前はソニューのお嬢ちゃんの仲間なのだろう?ならば信頼がおける。
 直接でなくともシエンとはそれほど信頼がおける者なのだ。
 それでも過去の三人には及ばんがな!何せ断りきれんからな!ガハハハハ!」

シエン王って凄いな。ドラゴンと対等以上の関係を築いている。
そして過去の三人って恐らく転生者か・・・・

「・・・回復次第、先に進んでもよろしいでしょうか?」

「構わんぞ。しかし今更だが貴様コネクターか。なるほど・・・転生者か。」

!?

「なぜ分かるんですか?」

「お前にな、いや過去の三人もそうだが呪いがな、黒いモノがついておる。」

「過去の三人は大丈夫だったと聞いていますが・・・」

「それはお前の気の持ちようだな。あやつらも認められるために必死だった。
 自分を殺し、世界のために飛び回った。素晴らしい者達だったよ。
 もし欲に飲まれることがあれば、堕ちるだろうな。世界が敵になるぞ。」

「懸念があるならば、今私を殺したりは?」

「ふふ・・・コネクターはな。その懸念があってもなおメリットが大きすぎる。
 特に現時点では二名しかいないのだろう?お前も励め。先人のようにな。」

「・・・はい。」

ソニンとタカハラの治療が終わったソニューさんが戻ってくる。

「話はつきましたか?」

「えぇ。大丈夫です。先に進んでもよいと。」

「そうですか。今回はアナタに助けられました。詮索しないでおきましょう。」

「そうしてくれると助かります。まずは命があったことを感謝しないと。」

ドラゴンのほうに向きなおる。

「ではドラゴンさん・・・」

「スリャークだ。」

「スリャークさん。ではまた。」

「あぁ、今度シエンを連れてくるようにお嬢ちゃんにいっておいてくれ。」
「それと・・・」

宝物庫の後ろから短い短剣を取り出す。

「お前にやる。お前は全く力を持っていないんだろう。抜いてみろ。」

短剣を受け取り、鞘から剣を抜くと黄金虫色の光が放たれる。

うおっまぶしっ!

「ふふ・・・もしやと思ったがやはりお前はおかしいやつだな。」

「何かおかしいことが?」

「いやなに、邪神の呪いを背負っていて精霊にも好かれる・・・か。」
「ま!持っておけ。邪魔にはならん。何れ役に立つだろう。」

「ありがとうございます!」

思えば今までまともな武器を持っていなかった。
力も武器もなければ何も守れないし・・・せめて皆の迷惑にはなりたくないしなぁ。

「凄いですねイレーさん、ドラゴンと対話を・・・」

「脱糞しか能がないわけではなく本当だったんですね。」

回復したソニンとタカハラがいつものトーンで話してくる。
タカハラはすっげぇ失礼な物言いだが。

俺達はドラゴンに一礼し、洞窟出口へ向かう。



その後、何体か魔獣が出たが夜行性の魔獣ではないため、先頭のソニンの敵ではなく、
順調に出口まで進む。女の子でこんな強いのに、その集団の紛争ってやばそうだ・・・

ふと気付くとソニン、ソニューさん、ラルフと俺からなんか距離を感じる。
近くにいるのはタカハラだけだ。

「・・・タカハラ、俺は屁をこいてないぞ。」

「分かってますよ・・・別に僕が距離をとっているわけじゃないです。」

「・・・ソニューさんは何で俺から距離とってるんですか?」

「いえ・・・なんかその短剣が凄く嫌な感じで・・・」

・・・すげぇ光ってたしなんらかの力があるのか。

「ラルフもか?」

「魔力波を見る限り妖精の加護だな。亜人や魔獣には・・・生理的に嫌なものだ。」

妖精ってもっと聖なる属性でみんなを平等に助ける感じだと思ったんだが。

「亜人とか妖精に嫌われるのか?普通に神官とかいるし聖属性じゃないの?」

「妖精は世界の理だ。悪とか聖とかはない。亜人を嫌う理由は分からんがな。」

俺が知っている妖精の概念と違って難しくて良く分からん。
ま、そんな興味本位はおいといて、風の流れを感じてきたし出口はもうすぐだ。




洞窟の出口を出ると、どっかのテレビ番組で見るようなジャングルが広がっていた。
立ち止まって周りを見ている俺にソニンが踵を止めて向き直る。

「イレーさん、ジャングルには魔獣はいません。但し、凶悪な動物がいます。」

「動物?」

「代表的なのはヒューヤです。」

「ヒューヤ?」

「こんな動物ですね。」

ソニンが地面に枝で絵を描く。つーか滅茶苦茶うまいなただの砂だろこれ。
出来上がった絵を見るに・・・これはチーターかヒョウか?

一気に現実世界に引き戻されるが、まぁいてもおかしくないか。
だってこの世界で一番初めに見た生物がトノサマバッタだからな。

「でもソニン達がいれば大丈夫だよな?さすがに洞窟の魔獣より弱いだろ?」

「まぁ私なら・・・あとラルフさんが適任ですね。」

「僕はだめですね。」

「タカハラァ!お前つかえねぇなぁ!」

「うるさいですよ。理由も分かってないんでしょ?脱糞しといてくださいよ。」

「(先生!)」

「はぁ・・・魔獣と違って動物には何故か魔法が効かん。物理攻撃しか無効だ。」

「あんな破壊力あるのに?」

「あぁ効かない。体の構造かは分からないが、くらってもケロッとしているな。」

うーん俺には効くのか?食らったことないけど・・・
まさか魔法が効かないとなると動物も異世界からきたのか・・・?
分からないことばかりだなー。

「おいタカハラー。」

「なんですか。」

「ちょっとあの生活魔法みたいなの俺に撃ってくれ。」

「え?いいんですか?(微笑)」

「いやまておいコラ、本気で撃つなよマジで。撃ったらにぎりっぺするぞ。」




いてぇ!

「お前これ静電気じゃねぇだろ!服が焦げたし手が真っ赤だぞ!」

「いえ、最小火力で撃ちました。雑魚ゆえに効きすぎましたね。ドン引きです。」

こいつ・・・・とにかく俺には魔法が効き、動物には効かないということか。

「・・・もういいですか?」

先頭であるソニンのいら立ちが分かって申し訳ない気持ちになる。

「じゃあ私が変わらず先頭で・・・ソニュー様は体力が減っているので・・・
 ラルフさんと挟む形にしましょう。」

ソニン、王女さん、ラルフ、タカハラ、俺

ん?

やっぱり確実に俺の扱いが・・・俺ドラゴンと会話できるんだけど?

「イレーさん、すみません。今はソニュー様が第一優先なんです。」

そんなすまなそうに言われると・・・ソニンはかわいいなぁ。

その後、動物は色々出てきたけどもうぶっちゃけいつものパターンなのではしょる。
びっくりしたのは猿もいたことだ。あれはチンパンジーだな。

で、たまに出てくる大蛇とか熊とかをソニンが潰してどんどん進む。
顔色一つ変えず右手が血に染まるソニンはめっちゃ怖い。この世界の修羅みを感じる。
ついでにいうと、向かってきた大きいうさぎソニューさんが微笑みながら掴み、
首をへし折ったのは正直引いた。
俺はというと、上から落ちてきたヒルに血を吸われていただけだった。




大きな川に出る。

「さ、では渡りましょう。川を渡ればもうすぐです。」ソニンが前に出る。

「待てよ(威風堂々)」

「なんですか?」

「いやなんですかじゃなくてさ、急流じゃねぇかよ。どうやって渡るんだ?」

「え?普通に。何か問題ありますか?」

おかしい。どうなってんだこいつらの常識は。

「向こうって滝だよな。(動画サイトで見たナイアガラ並のでかさなんだが)」

「えぇ。落ちないように気をつけてくださいね。」

「いや、待てよ(国士無双)」

「はい?まだ何か?」

「歩くの?」

「えぇ。」

「・・・・オーケイ分かった。見とけよタカハラ。」

「え?少しキツイですが普通に渡れますよ・・・ね?」

「・・・・」

俺は案の定流されてしまい、ラルフ先生に助けられたのだった。
死ぬって普通に。ソニューさんが水の上を歩いていたが、理解もしたくない。
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