18 / 44
第十八話 甘い一時
しおりを挟む
「うわぁ~! おいしそう~!」
しばらくラルフとおしゃべりを楽しんでいると、注文した品がズラッと並べられた。
私が注文したのは、モンブラン三つに、ショートケーキ、チーズケーキ、ティラミスを一つずつ。それに加えて紅茶も頼んだ。ちなみにラルフは、ショートケーキとコーヒーだ。
どれもこれもおいしそう……えへへ、ラルフのお気に入りのお店に、こうして二人で来られるなんて、夢のようだ。
幼い頃は勉強と習い事の毎日で、見捨てられてからは家の評判を下げないために、基本的に家にいさせられていた。そんな過去の私が今の私を見たら、きっと驚くだろうね。
「シエル様、勧めた張本人がお伝えするのはなんですが……そんなにお召し上がりになられて大丈夫でしょうか?」
「だ、大丈夫だよ!」
ジトーッとした目で見つめてくるラルフに、少し言葉を詰まらせながら答える。
こんなに食べたら太っちゃうかな……でも、ラルフのおススメを紹介されたんだから、たくさん食べたいんだよね……えーい、食べちゃえ!
「もぐもぐ……うん、おいしい!」
まずはショートケーキから食べてみる。すると、生クリームの甘さとスポンジの間に挟まれたイチゴの酸味が、口いっぱいに広がった。
次に紅茶を……うん、おいしい。でも、クリスティア様が淹れてくれた紅茶の方が、私は好みかな?
「では私もいただきます……うん?」
「どうかしたの?」
自分の分のショートケーキを食べたラルフは、眉の間にシワを刻んでいた。
「いえ……私が以前食べた時と、少々味が変わっていると思いまして」
「そうなの?」
……この感じだと、前に食べた方がおいしかったのかな?
私には、ラルフが前に食べた味がどういうものなのかわからない。でも、私は普通においしいと思うし、なによりもラルフと来れたことが嬉しいから、何も問題は無い。
「こっちのモンブランはどうかな? ラルフ、味見してみていいよ!」
「シエル様の分が減ってしまいますよ?」
「たくさんあるから大丈夫! せっかく思い出のお店に来て、微妙な感じで終わるなんて悲しいじゃない? だから、ここで名誉返上のチャンスだよ!」
「ふふっ、名誉は挽回するものですよ」
「あ、あれー? そうだったっけ?」
わざと間違えて場の雰囲気を和やかにする大作戦は、見事に成功してラルフを笑顔にすることができた。
あとは、どうすればラルフにおいしいって思ってもらえるかだけど……何か良い方法はないかな……。
「……あっ」
「どうかされましたか?」
「い、いや! なんでもないよ!」
少し考えた結果、一つだけ方法が思い浮かんだ。でも、その方法はちょっと恥ずかしいというか……勇気がいる。
その恥ずかしくて勇気がいる方法とは……。
「ラルフ……あ、ああ、あーん……」
「…………」
私は体中を真っ赤にさせながら、モンブランの食べやすいサイズにカットしたものを、ラルフの口元に持っていった。
これぞ、あーん大作戦! この前読んだ恋愛小説に、付き合い始めた主人公とそのお相手がやっていて、これをされていたキャラが、普通に食べるよりもおいしいって言ってたのを思い出したの!
でも、実際にやってみると、想像以上に恥ずかしい! 漂流してる時にもやってるはずなのに、ラルフを異性として意識するだけで、こんなにも変わるものなの!?
「…………」
「え、ラルフ!? どうしたの、どこか痛いの!?」
ラルフは差し出したモンブランを食べず、片手で自分の目を覆って俯いてしまった。
そ、そんなに落ち込むほどされたくなかったのかな!? 私、今朝に続いてまた余計なことをしちゃったの!?
「いえ、まさかシエル様に、またあーんをされるだなんて、夢にも思っていなかったので……このラルフ、つい感動に浸ってしまいました」
「そ、そうなの……? ちょっと大げさな気がするけど、とりあえずラルフが悲しくなったわけじゃなくて安心したよ」
「申し訳ございません。では、今度こそいただきます」
すぐにいつも通りのラルフに戻ると、私が差し出したモンブランを口にする。すると、ラルフの表情が少し明るくなった。
よかった、今度はおいしく食べられたみたいだね。これでラルフの昔の幸せと、今日の思い出を少しは守ることが出来たかな?
それにしても、自分が差し出したものを食べてもらうのって、恥ずかしいけど……ちょっとだけ嬉しいというか……保護欲をくすぐられるというか……なんとも言えない、むず痒い気持ちになる。
……あぁもう! なんか色々な感情が混ざって、いてもたってもいられない! こういう時は、食べて発散だよ!
「あむっ! もぐもぐもぐもぐ……ごくんっ」
「シエル様、そんなに急いで食べると喉に詰まらせてしまいますよ」
「大丈夫だよ、ラルフ! あ、こっちのティラミスもおいしい!」
私の食べっぷりに苦笑するラルフを尻目に、次々にケーキを完食していき……さらに追加で二皿ずつ注文し、それも完食した。
「ふぅ、全部食べちゃった! 作ってくれた人と、私の栄養になってくれた食材達に感謝だね!」
「そうですね。あ、シエル様。動かないでくださいませ」
「うん、どうし……」
ラルフは静かに手を伸ばすと、その親指で私の唇を優しく撫でた。
まさか、そんなことをされると思っていなかった私は、目を丸くさせながら、お魚みたいに口をパクパクさせることしか出来なかった。
「口にクリームがついていたので」
「しょ、しょうにゃんだ……はへぇ!?」
男の人に唇を触られるという、ドキドキの初体験を経験した影響で、呂律が回っていない私に更なる追撃が襲い掛かる。なんと、ラルフはぬぐい取ったクリームを、そのまま食べてしまったの。
「あ、あわわわ……」
「シエル様、いかがされましたか?」
「か、かか、間接キスぅ……」
「……おっと、確かにそうですね。しかし、間接キス自体はマーチャント家にいる時に、何度もしていたと記憶していますが。先程のように、食べ物のおすそ分けを貰ったり、お茶を共有しあったり、食べきれなくなった食事を私が食べたり……」
言われてみると、確かにその通りだ。あの時は気にしていなかったけど、ラルフに告白をされてから、ラルフを執事ではなくて男性として意識するようになってるし、間接キスみたいな、今まで気にしなかったことも意識するようになっている。
……今思うと、マーチャント家を出る前にラルフに告白されていたら、小舟の上でくっついたりした時に、凄く意識しちゃってたかもしれないね……。
「そ、そうかもしれないけど……今回は色々と違うと思うよ!」
マーチャント家にいる時にしたのとは違い、告白をしていたり、私の唇に直接ついていたものを食べたりと、状況が結構違う。その違いが、私に恥ずかしさと戸惑いを与えているの。
……あ、言っておくけど嫌ってわけじゃないよ。
「と、とにかく! 私がビックリしちゃうようなこととか、ドキドキするようなことを、急にしちゃダメだからね!」
「善処いたします」
「それ、しないやつなんじゃ……とにかく、私はおいしかったよ! でも、マーチャント家にいる時にラルフが用意してくれたケーキのか、クリスティア様の紅茶の方が、私は好みかも?」
実家にいる時に、ラルフはたまにケーキを焼いて振る舞ってくれることがあった。
それがとてもおいしくて、よくラルフに作ってくれって、おねだりをしていたんだ。
「お褒めの言葉、ありがとうございます。きっと姉上が聞いたら、喜ぶでしょう」
「ナディア様が? どういうこと?」
「ケーキの技術は姉上に教わったものなのです。姉上はお菓子作りが趣味でして」
「へぇ~!」
ラルフのケーキは、ほっぺたが落ちちゃうと思うくらいおいしいのに、それの先生であるナディア様が作ったら、一体どうなってしまうんだろう?
お願いしたら、作ってくれないかな……? 今度、それとなくお願いしてみよう……えへへっ。
「先程の女性……まさか、最近取引を始めた、あの方の娘……? どうしてこんな所に……念の為、あの方に連絡をした方がよさそうですね……」
しばらくラルフとおしゃべりを楽しんでいると、注文した品がズラッと並べられた。
私が注文したのは、モンブラン三つに、ショートケーキ、チーズケーキ、ティラミスを一つずつ。それに加えて紅茶も頼んだ。ちなみにラルフは、ショートケーキとコーヒーだ。
どれもこれもおいしそう……えへへ、ラルフのお気に入りのお店に、こうして二人で来られるなんて、夢のようだ。
幼い頃は勉強と習い事の毎日で、見捨てられてからは家の評判を下げないために、基本的に家にいさせられていた。そんな過去の私が今の私を見たら、きっと驚くだろうね。
「シエル様、勧めた張本人がお伝えするのはなんですが……そんなにお召し上がりになられて大丈夫でしょうか?」
「だ、大丈夫だよ!」
ジトーッとした目で見つめてくるラルフに、少し言葉を詰まらせながら答える。
こんなに食べたら太っちゃうかな……でも、ラルフのおススメを紹介されたんだから、たくさん食べたいんだよね……えーい、食べちゃえ!
「もぐもぐ……うん、おいしい!」
まずはショートケーキから食べてみる。すると、生クリームの甘さとスポンジの間に挟まれたイチゴの酸味が、口いっぱいに広がった。
次に紅茶を……うん、おいしい。でも、クリスティア様が淹れてくれた紅茶の方が、私は好みかな?
「では私もいただきます……うん?」
「どうかしたの?」
自分の分のショートケーキを食べたラルフは、眉の間にシワを刻んでいた。
「いえ……私が以前食べた時と、少々味が変わっていると思いまして」
「そうなの?」
……この感じだと、前に食べた方がおいしかったのかな?
私には、ラルフが前に食べた味がどういうものなのかわからない。でも、私は普通においしいと思うし、なによりもラルフと来れたことが嬉しいから、何も問題は無い。
「こっちのモンブランはどうかな? ラルフ、味見してみていいよ!」
「シエル様の分が減ってしまいますよ?」
「たくさんあるから大丈夫! せっかく思い出のお店に来て、微妙な感じで終わるなんて悲しいじゃない? だから、ここで名誉返上のチャンスだよ!」
「ふふっ、名誉は挽回するものですよ」
「あ、あれー? そうだったっけ?」
わざと間違えて場の雰囲気を和やかにする大作戦は、見事に成功してラルフを笑顔にすることができた。
あとは、どうすればラルフにおいしいって思ってもらえるかだけど……何か良い方法はないかな……。
「……あっ」
「どうかされましたか?」
「い、いや! なんでもないよ!」
少し考えた結果、一つだけ方法が思い浮かんだ。でも、その方法はちょっと恥ずかしいというか……勇気がいる。
その恥ずかしくて勇気がいる方法とは……。
「ラルフ……あ、ああ、あーん……」
「…………」
私は体中を真っ赤にさせながら、モンブランの食べやすいサイズにカットしたものを、ラルフの口元に持っていった。
これぞ、あーん大作戦! この前読んだ恋愛小説に、付き合い始めた主人公とそのお相手がやっていて、これをされていたキャラが、普通に食べるよりもおいしいって言ってたのを思い出したの!
でも、実際にやってみると、想像以上に恥ずかしい! 漂流してる時にもやってるはずなのに、ラルフを異性として意識するだけで、こんなにも変わるものなの!?
「…………」
「え、ラルフ!? どうしたの、どこか痛いの!?」
ラルフは差し出したモンブランを食べず、片手で自分の目を覆って俯いてしまった。
そ、そんなに落ち込むほどされたくなかったのかな!? 私、今朝に続いてまた余計なことをしちゃったの!?
「いえ、まさかシエル様に、またあーんをされるだなんて、夢にも思っていなかったので……このラルフ、つい感動に浸ってしまいました」
「そ、そうなの……? ちょっと大げさな気がするけど、とりあえずラルフが悲しくなったわけじゃなくて安心したよ」
「申し訳ございません。では、今度こそいただきます」
すぐにいつも通りのラルフに戻ると、私が差し出したモンブランを口にする。すると、ラルフの表情が少し明るくなった。
よかった、今度はおいしく食べられたみたいだね。これでラルフの昔の幸せと、今日の思い出を少しは守ることが出来たかな?
それにしても、自分が差し出したものを食べてもらうのって、恥ずかしいけど……ちょっとだけ嬉しいというか……保護欲をくすぐられるというか……なんとも言えない、むず痒い気持ちになる。
……あぁもう! なんか色々な感情が混ざって、いてもたってもいられない! こういう時は、食べて発散だよ!
「あむっ! もぐもぐもぐもぐ……ごくんっ」
「シエル様、そんなに急いで食べると喉に詰まらせてしまいますよ」
「大丈夫だよ、ラルフ! あ、こっちのティラミスもおいしい!」
私の食べっぷりに苦笑するラルフを尻目に、次々にケーキを完食していき……さらに追加で二皿ずつ注文し、それも完食した。
「ふぅ、全部食べちゃった! 作ってくれた人と、私の栄養になってくれた食材達に感謝だね!」
「そうですね。あ、シエル様。動かないでくださいませ」
「うん、どうし……」
ラルフは静かに手を伸ばすと、その親指で私の唇を優しく撫でた。
まさか、そんなことをされると思っていなかった私は、目を丸くさせながら、お魚みたいに口をパクパクさせることしか出来なかった。
「口にクリームがついていたので」
「しょ、しょうにゃんだ……はへぇ!?」
男の人に唇を触られるという、ドキドキの初体験を経験した影響で、呂律が回っていない私に更なる追撃が襲い掛かる。なんと、ラルフはぬぐい取ったクリームを、そのまま食べてしまったの。
「あ、あわわわ……」
「シエル様、いかがされましたか?」
「か、かか、間接キスぅ……」
「……おっと、確かにそうですね。しかし、間接キス自体はマーチャント家にいる時に、何度もしていたと記憶していますが。先程のように、食べ物のおすそ分けを貰ったり、お茶を共有しあったり、食べきれなくなった食事を私が食べたり……」
言われてみると、確かにその通りだ。あの時は気にしていなかったけど、ラルフに告白をされてから、ラルフを執事ではなくて男性として意識するようになってるし、間接キスみたいな、今まで気にしなかったことも意識するようになっている。
……今思うと、マーチャント家を出る前にラルフに告白されていたら、小舟の上でくっついたりした時に、凄く意識しちゃってたかもしれないね……。
「そ、そうかもしれないけど……今回は色々と違うと思うよ!」
マーチャント家にいる時にしたのとは違い、告白をしていたり、私の唇に直接ついていたものを食べたりと、状況が結構違う。その違いが、私に恥ずかしさと戸惑いを与えているの。
……あ、言っておくけど嫌ってわけじゃないよ。
「と、とにかく! 私がビックリしちゃうようなこととか、ドキドキするようなことを、急にしちゃダメだからね!」
「善処いたします」
「それ、しないやつなんじゃ……とにかく、私はおいしかったよ! でも、マーチャント家にいる時にラルフが用意してくれたケーキのか、クリスティア様の紅茶の方が、私は好みかも?」
実家にいる時に、ラルフはたまにケーキを焼いて振る舞ってくれることがあった。
それがとてもおいしくて、よくラルフに作ってくれって、おねだりをしていたんだ。
「お褒めの言葉、ありがとうございます。きっと姉上が聞いたら、喜ぶでしょう」
「ナディア様が? どういうこと?」
「ケーキの技術は姉上に教わったものなのです。姉上はお菓子作りが趣味でして」
「へぇ~!」
ラルフのケーキは、ほっぺたが落ちちゃうと思うくらいおいしいのに、それの先生であるナディア様が作ったら、一体どうなってしまうんだろう?
お願いしたら、作ってくれないかな……? 今度、それとなくお願いしてみよう……えへへっ。
「先程の女性……まさか、最近取引を始めた、あの方の娘……? どうしてこんな所に……念の為、あの方に連絡をした方がよさそうですね……」
149
あなたにおすすめの小説
婚約者を譲れと姉に「お願い」されました。代わりに軍人侯爵との結婚を押し付けられましたが、私は形だけの妻のようです。
ナナカ
恋愛
メリオス伯爵の次女エレナは、幼い頃から姉アルチーナに振り回されてきた。そんな姉に婚約者ロエルを譲れと言われる。さらに自分の代わりに結婚しろとまで言い出した。結婚相手は貴族たちが成り上がりと侮蔑する軍人侯爵。伯爵家との縁組が目的だからか、エレナに入れ替わった結婚も承諾する。
こうして、ほとんど顔を合わせることない別居生活が始まった。冷め切った関係になるかと思われたが、年の離れた侯爵はエレナに丁寧に接してくれるし、意外に優しい人。エレナも数少ない会話の機会が楽しみになっていく。
(本編、番外編、完結しました)
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
行き遅れ令嬢の婚約者は王子様!?案の定、妹が寄越せと言ってきました。はあ?(゚Д゚)
リオール
恋愛
父の代わりに公爵家の影となって支え続けてるアデラは、恋愛をしてる暇もなかった。その結果、18歳になっても未だ結婚の「け」の字もなく。婚約者さえも居ない日々を送っていた。
そんなある日。参加した夜会にて彼と出会ったのだ。
運命の出会い。初恋。
そんな彼が、実は王子様だと分かって──!?
え、私と婚約!?行き遅れ同士仲良くしようって……えええ、本気ですか!?
──と驚いたけど、なんやかんやで溺愛されてます。
そうして幸せな日々を送ってたら、やって来ましたよ妹が。父親に甘やかされ、好き放題我が儘し放題で生きてきた妹は私に言うのだった。
婚約者を譲れ?可愛い自分の方がお似合いだ?
・・・はああああ!?(゚Д゚)
===========
全37話、執筆済み。
五万字越えてしまったのですが、1話1話は短いので短編としておきます。
最初はギャグ多め。だんだんシリアスです。
18歳で行き遅れ?と思われるかも知れませんが、そういう世界観なので。深く考えないでください(^_^;)
感想欄はオープンにしてますが、多忙につきお返事できません。ご容赦ください<(_ _)>
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
婚約破棄は別にいいですけど、優秀な姉と無能な妹なんて噂、本気で信じてるんですか?
リオール
恋愛
侯爵家の執務を汗水流してこなしていた私──バルバラ。
だがある日突然、婚約者に婚約破棄を告げられ、父に次期当主は姉だと宣言され。出て行けと言われるのだった。
世間では姉が優秀、妹は駄目だと思われてるようですが、だから何?
せいぜい束の間の贅沢を楽しめばいいです。
貴方達が遊んでる間に、私は──侯爵家、乗っ取らせていただきます!
=====
いつもの勢いで書いた小説です。
前作とは逆に妹が主人公。優秀では無いけど努力する人。
妹、頑張ります!
※全41話完結。短編としておきながら読みの甘さが露呈…
傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
悪役令嬢は調理場に左遷されましたが、激ウマご飯で氷の魔公爵様を餌付けしてしまったようです~「もう離さない」って、胃袋の話ですか?~
咲月ねむと
恋愛
「君のような地味な女は、王太子妃にふさわしくない。辺境の『魔公爵』のもとへ嫁げ!」
卒業パーティーで婚約破棄を突きつけられた悪役令嬢レティシア。
しかし、前世で日本人調理師だった彼女にとって、堅苦しい王妃教育から解放されることはご褒美でしかなかった。
「これで好きな料理が作れる!」
ウキウキで辺境へ向かった彼女を待っていたのは、荒れ果てた別邸と「氷の魔公爵」と恐れられるジルベール公爵。
冷酷無慈悲と噂される彼だったが――その正体は、ただの「極度の偏食家で、常に空腹で不機嫌なだけ」だった!?
レティシアが作る『肉汁溢れるハンバーグ』『とろとろオムライス』『伝説のプリン』に公爵の胃袋は即陥落。
「君の料理なしでは生きられない」
「一生そばにいてくれ」
と求愛されるが、色気より食い気のレティシアは「最高の就職先ゲット!」と勘違いして……?
一方、レティシアを追放した王太子たちは、王宮の食事が不味くなりすぎて絶望の淵に。今さら「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅いです!
美味しいご飯で幸せを掴む、空腹厳禁の異世界クッキング・ファンタジー!
仕事で疲れて会えないと、恋人に距離を置かれましたが、彼の上司に溺愛されているので幸せです!
ぽんちゃん
恋愛
――仕事で疲れて会えない。
十年付き合ってきた恋人を支えてきたけど、いつも後回しにされる日々。
記念日すら仕事を優先する彼に、十分だけでいいから会いたいとお願いすると、『距離を置こう』と言われてしまう。
そして、思い出の高級レストランで、予約した席に座る恋人が、他の女性と食事をしているところを目撃してしまい――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる