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第四十三話 全てを終えて帰宅
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激動の一日を終えた私は、ヴォルフ様とエリカさん、そしてラドバル様の四人で屋敷に帰ってきた。
帰ってきたのは良いんだけど、使用人の人達がみんな心配していたからか、あちこちで泣いたり抱き合ったりと、大混乱だった。
でも、こうなってしまうくらい、ヴォルフ様とエリカさん、そしてラドバル様が無事に帰ってきてくれた事を喜んでいるんだね。
「みんな、心配かけてすまなかった。もう大丈夫だよ」
「ご無事で良かったです~。セーラ様の事も、心配していたんですよ~」
「え、私の事も?」
「当然じゃないですか~。付き合いは短いですけど、もうライル家の家族なんですから~」
家族……私の、新しい家族。それが、こんなに大勢がいて、賑やかで、楽しそうで……そんな素敵なのをいただいて良いのだろうか?
「やれやれ、みんな出迎えが激しい――セーラ、急に泣いてどうかしたのかい!? どこか痛むのか!?」
「ヴォルフ様、落ち着いてくださいませ」
「これが落ち着いてなんかいられるか!」
「わたっ……私も家族なんだって思ったら……嬉しくて……ぐすっ……」
「そ、そうか。なら良かった。とりあえず今日は休もうか」
「は、はい……」
涙を流す私の手を取ったヴォルフ様は、そのまま二人きりで私の部屋へと連れていってくれた。部屋に着く頃には、少しだけど感情も落ち着いてくれていた。
「セーラ、今回は本当にありがとう。そして苦労をかけてすまなかった」
「え……何を言ってるんですか! 元はといえば、私がマルク様に騙された事が――んむっ」
自分を責めようとしていた私の唇は、優しく微笑むヴォルフ様の綺麗な指に塞がれてしまった。
い、いきなりそんな事をされたら、ドキドキしすぎておかしくなっちゃうよ……。
「君は悪くないのだから、自分を悪く言ってはいけないよ」
「ひゃい……」
「よろしい。さてと、僕もさすがに疲れたから、部屋に戻って休むよ」
「あっ……あの!」
「ん?」
……このままヴォルフ様と別れたら、また会えなくなるんじゃないだろうかと思う心と、もっと一緒にいたいと思う心が合わさった私は、握っていた手に強く力を込めた。
「離れたく、ないです……」
「セーラ……?」
「子供みたいな事を言ってごめんなさい。でも……今日だけでいいので、一緒に……」
「……僕とした事が、一番してはいけない事をしようとしていたようだ」
背中を向けていたヴォルフ様は、ゆっくりと私の方に向き直すと、そのまま私の手を引っ張り――そのまま抱きしめてくれた。
「セーラがそれを望むのなら、僕は傍にいるよ」
「ありがとうございます……ごめんなさい、ヴォルフ様だって疲れているのに……それに、仕事だって……」
「僕の事は気にしないでくれ。今まで仕事を言い訳に、あまりこうして一緒にいられなかったのだから、良い機会だよ」
抱きしめながら私の頭を撫でるヴォルフ様の声が、私に安心感を与えてくれる。それに、胸の鼓動が聞こえてきて、生きているんだって強く実感できる。
って……あれ? ヴォルフ様の胸の鼓動が、凄い早さで聞こえてくる。多分、抱きしめられてドキドキしている私と、ほとんど変わらない。
「ヴォルフ様の胸の音……凄く早く聞こえます」
「あはは、バレちゃったかい? 実は、凄くドキドキしてしまってね。今まで何度か君を抱きしめた事があるけど、状況が状況だったからね……こうして何もない時に抱きしめたら、なんだか緊張してしまって」
顔を上げてみると、そこにはちょっと照れた笑みを浮かべるヴォルフ様の顔が。それが、いつもカッコいいヴォルフ様と違って、とても可愛らしく見えた。
「ヴォルフ様って、いつもカッコいいですけど、たまに可愛い時がありますよね」
「それ、褒めてるんだよね?」
「もちろんですよ。カッコいいヴォルフ様も、可愛いヴォルフ様も……その、す、すす……」
うぅ、改めて好きだって伝えるだけなのに、凄く緊張して上手く言葉が出ない……!
「あはは……僕もセーラの事が……」
「私も……」
「…………」
「…………」
互いに顔を真っ赤にしながら見つめ合っていると、なんだかそれが面白くなって来て……私は思わずクスクスと笑ってしまった。
「なんだかおかしいですね、私達」
「ふふっ、まったくだ。似た者同士って事だね」
「ですね。こんな私ですけど……これからも末永くよろしくお願いします」
「ああ、こちらこそ」
私は再びヴォルフ様の胸に顔をうずめながら、背中に回す手に強く力を入れる。もう二度とヴォルフ様と離れないと誓いながら。
「さて、それじゃあ一緒に寝ようか」
「え、寝るって……いいんですか? 炭鉱の町で、そういうのは結婚した後って……」
「そんな事も言ったね。でも、今は事情が事情だからさ。次は結婚した後にね」
「は、はい」
「ほら、こっちにおいで」
ヴォルフ様に引っ張られて、私はベッドにポスンッと横になる。すると、ヴォルフ様は私に体を向けながら寝ころんだ。
「ほら、ちゃんと毛布をかけて。風邪を引いたら大変だ」
「あの、ヴォルフ様にちゃんと毛布がかかってませんよ?」
「僕は良いんだよ」
「良くないです! う~……こうなったら……!」
私は何とか二人揃って毛布に入れるように、ヴォルフ様にぴったりとくっついた。これなら二人共毛布に入る事が出来る。
でも、よくよく考えたら、こんな寝ながらくっつくなんて……完全に……ひゃああああ! 恥ずかしい! 頭から煙が出そう!!
「これは……寝れそうにないね」
「そうですね……そうだ、せっかくですし、ゆっくりお話しませんか?」
「それは素晴らしい提案だ。こうしてゆっくり話せた機会は、少なかったしね」
「はい。でも、いざ話すとなると、なにを話せばいいか悩んじゃいます」
「そうだね。しかもこんな抱き合って寝てる状態で出来る話なんて……」
結局私達は、あまり会話をせず、抱き合ったまま静かに過ごした。
その途中で、ヴォルフ様が頭を撫でてくれたり、私が胸元に顔を持っていってスリスリしたり、ちょっと息苦しくなって顔を上げたら、ヴォルフ様に笑われたり――
凄く幸せなひと時を過ごした私は、いつの間にか、ヴォルフ様に寄り添うような形で眠りについた。
……お母さん。私頑張れたよ。みんな助けられたんだ。それでね、すっごく幸せなの……だからね、心配しないでね。
私は……もう大丈夫だから!
帰ってきたのは良いんだけど、使用人の人達がみんな心配していたからか、あちこちで泣いたり抱き合ったりと、大混乱だった。
でも、こうなってしまうくらい、ヴォルフ様とエリカさん、そしてラドバル様が無事に帰ってきてくれた事を喜んでいるんだね。
「みんな、心配かけてすまなかった。もう大丈夫だよ」
「ご無事で良かったです~。セーラ様の事も、心配していたんですよ~」
「え、私の事も?」
「当然じゃないですか~。付き合いは短いですけど、もうライル家の家族なんですから~」
家族……私の、新しい家族。それが、こんなに大勢がいて、賑やかで、楽しそうで……そんな素敵なのをいただいて良いのだろうか?
「やれやれ、みんな出迎えが激しい――セーラ、急に泣いてどうかしたのかい!? どこか痛むのか!?」
「ヴォルフ様、落ち着いてくださいませ」
「これが落ち着いてなんかいられるか!」
「わたっ……私も家族なんだって思ったら……嬉しくて……ぐすっ……」
「そ、そうか。なら良かった。とりあえず今日は休もうか」
「は、はい……」
涙を流す私の手を取ったヴォルフ様は、そのまま二人きりで私の部屋へと連れていってくれた。部屋に着く頃には、少しだけど感情も落ち着いてくれていた。
「セーラ、今回は本当にありがとう。そして苦労をかけてすまなかった」
「え……何を言ってるんですか! 元はといえば、私がマルク様に騙された事が――んむっ」
自分を責めようとしていた私の唇は、優しく微笑むヴォルフ様の綺麗な指に塞がれてしまった。
い、いきなりそんな事をされたら、ドキドキしすぎておかしくなっちゃうよ……。
「君は悪くないのだから、自分を悪く言ってはいけないよ」
「ひゃい……」
「よろしい。さてと、僕もさすがに疲れたから、部屋に戻って休むよ」
「あっ……あの!」
「ん?」
……このままヴォルフ様と別れたら、また会えなくなるんじゃないだろうかと思う心と、もっと一緒にいたいと思う心が合わさった私は、握っていた手に強く力を込めた。
「離れたく、ないです……」
「セーラ……?」
「子供みたいな事を言ってごめんなさい。でも……今日だけでいいので、一緒に……」
「……僕とした事が、一番してはいけない事をしようとしていたようだ」
背中を向けていたヴォルフ様は、ゆっくりと私の方に向き直すと、そのまま私の手を引っ張り――そのまま抱きしめてくれた。
「セーラがそれを望むのなら、僕は傍にいるよ」
「ありがとうございます……ごめんなさい、ヴォルフ様だって疲れているのに……それに、仕事だって……」
「僕の事は気にしないでくれ。今まで仕事を言い訳に、あまりこうして一緒にいられなかったのだから、良い機会だよ」
抱きしめながら私の頭を撫でるヴォルフ様の声が、私に安心感を与えてくれる。それに、胸の鼓動が聞こえてきて、生きているんだって強く実感できる。
って……あれ? ヴォルフ様の胸の鼓動が、凄い早さで聞こえてくる。多分、抱きしめられてドキドキしている私と、ほとんど変わらない。
「ヴォルフ様の胸の音……凄く早く聞こえます」
「あはは、バレちゃったかい? 実は、凄くドキドキしてしまってね。今まで何度か君を抱きしめた事があるけど、状況が状況だったからね……こうして何もない時に抱きしめたら、なんだか緊張してしまって」
顔を上げてみると、そこにはちょっと照れた笑みを浮かべるヴォルフ様の顔が。それが、いつもカッコいいヴォルフ様と違って、とても可愛らしく見えた。
「ヴォルフ様って、いつもカッコいいですけど、たまに可愛い時がありますよね」
「それ、褒めてるんだよね?」
「もちろんですよ。カッコいいヴォルフ様も、可愛いヴォルフ様も……その、す、すす……」
うぅ、改めて好きだって伝えるだけなのに、凄く緊張して上手く言葉が出ない……!
「あはは……僕もセーラの事が……」
「私も……」
「…………」
「…………」
互いに顔を真っ赤にしながら見つめ合っていると、なんだかそれが面白くなって来て……私は思わずクスクスと笑ってしまった。
「なんだかおかしいですね、私達」
「ふふっ、まったくだ。似た者同士って事だね」
「ですね。こんな私ですけど……これからも末永くよろしくお願いします」
「ああ、こちらこそ」
私は再びヴォルフ様の胸に顔をうずめながら、背中に回す手に強く力を入れる。もう二度とヴォルフ様と離れないと誓いながら。
「さて、それじゃあ一緒に寝ようか」
「え、寝るって……いいんですか? 炭鉱の町で、そういうのは結婚した後って……」
「そんな事も言ったね。でも、今は事情が事情だからさ。次は結婚した後にね」
「は、はい」
「ほら、こっちにおいで」
ヴォルフ様に引っ張られて、私はベッドにポスンッと横になる。すると、ヴォルフ様は私に体を向けながら寝ころんだ。
「ほら、ちゃんと毛布をかけて。風邪を引いたら大変だ」
「あの、ヴォルフ様にちゃんと毛布がかかってませんよ?」
「僕は良いんだよ」
「良くないです! う~……こうなったら……!」
私は何とか二人揃って毛布に入れるように、ヴォルフ様にぴったりとくっついた。これなら二人共毛布に入る事が出来る。
でも、よくよく考えたら、こんな寝ながらくっつくなんて……完全に……ひゃああああ! 恥ずかしい! 頭から煙が出そう!!
「これは……寝れそうにないね」
「そうですね……そうだ、せっかくですし、ゆっくりお話しませんか?」
「それは素晴らしい提案だ。こうしてゆっくり話せた機会は、少なかったしね」
「はい。でも、いざ話すとなると、なにを話せばいいか悩んじゃいます」
「そうだね。しかもこんな抱き合って寝てる状態で出来る話なんて……」
結局私達は、あまり会話をせず、抱き合ったまま静かに過ごした。
その途中で、ヴォルフ様が頭を撫でてくれたり、私が胸元に顔を持っていってスリスリしたり、ちょっと息苦しくなって顔を上げたら、ヴォルフ様に笑われたり――
凄く幸せなひと時を過ごした私は、いつの間にか、ヴォルフ様に寄り添うような形で眠りについた。
……お母さん。私頑張れたよ。みんな助けられたんだ。それでね、すっごく幸せなの……だからね、心配しないでね。
私は……もう大丈夫だから!
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