68 / 82
第六十八話 襲撃
しおりを挟む
「……なんだ、これは?」
ルーク様と楽しくおしゃべりをしていたら、突然窓から外をみながら、真剣そうな雰囲気になった。
『……なんだろ、凄く嫌な気配がするね』
『ええ。どす黒い、嫌な感じ……』
精霊の二人も、いつも見たことがないような真剣な面持ちだ。日頃から、よく言えば楽しく、悪く言えばふざけている二人がこんなに真剣なのだから、よほどのことだろう。
もしかして、さっきの嫌な予感は、これだというの?
「ここからかなり離れているけど、なにか大きな魔力を感じたんだ」
「魔力? 私には何も感じませんでしたが……」
『なら、私が教えてあげるよ。手、繋いで』
言われた通り、女の子の精霊の小さな手を潰さないように、そっと握る。すると、あらゆるものを呑み込んでしまうような、とても嫌な気配を感じた。
「なに、これ……」
「この魔力の感じ……なるほど、そういうことか!」
「ルーク様?」
「このままここにいれば、僕達は永遠の別れをすることになる」
「ど、どういうことですか!?」
「先日の試験の時、君は正体不明の生物に襲われただろう?」
それって、ルーク様が助けに来てくれた時のことだろうか? 確かに、あれは真っ黒で生き物なのかすら怪しかった。
「それと同じ魔力が、とんでもない規模になって発生している」
『えっぐ……なにこの気配の数。ていうか、僕達のところにまっすぐ来てるんだけど……』
ちょ、ちょっと待って。あれは確か、王家が長年封印していた禁術だって言ってたわよね……? それが、一度ならず二度までも私を襲いに来たってこと!?
「これもハリー様の仕業なのですか!?」
「だろうね。直接僕達を消しに来たのだろう。早くここから逃げないと」
ルーク様は、空間の裂け目を開いて逃げ道を用意する――が、裂け目を通ろうとしたら、目に見えない何かに弾かれてしまった。
「ど、どういうことですか? 見えない壁みたいなものに阻まれてしまいますわ!」
「やはり、そう簡単には逃がしてくれないか……これは、ハリーの妨害だろうね。僕が裂け目で逃げられないようにしているんだ」
『こんなの、だめ、絶対! 王様、報告!』
「知らせたいのは山々だけど、連絡手段がない。それに、ハリーのことだから、父上に気づかれないようにしているだろうし……なにより、もう父上にそこまで判断する体力があるかどうか……」
「そんなに具合が悪いのですか?」
「ここ数日は特に酷いね……絶対安静なんだ」
元々苦しそうに咳き込んでいたから、体調が芳しくないのは知っていたが、まさかそこまで酷くなっていただなんて……人の心配をしている状況ではないとはいえ、知っている人が苦しんでいると、心配になる。
「父上に関しては、おそらく大丈夫だと思う。僕のつてを使って、腕利きの医者に、遠方から内密に来てもらってるからね」
「内密……?」
『お話し中に悪いけど、友達の精霊から連絡が来たわ。嫌な気配の正体は、真っ黒な人型。数は数えきれないほどいて、森のあらゆるものを呑みこみながら進軍しているって。他の精霊達が戦っているみたいだけど、もう何人も呑み込まれたって……』
「そんな……なんてこと……」
「シャーロット、どうしたんだ? なにかわかったのかい?」
私は、女の子の精霊から聞いたことをそのままルーク様に伝えると、忌々しそうに舌打ちをした。
「この自然も、精霊も、何も関係がないのに……ハリーめ、自分が王になるために、ここまでするのか!?」
『あとさー……これ言っていいのかわかんないけど、魔法が発生する時に、そこにいた人が全員呑み込まれたみたいだよ』
「ルーク様、精霊様が、魔法が発動する際にいた人間が、全員犠牲になったと……」
「生贄は、この禁術には必要不可欠だからね。生贄にされた人数や、生贄の魔法の力、そして想いの強さで魔法の強さは決まるんだが、何人くらいいたかわかるかな?」
生贄……つくづく最低な魔法だ。禁術に指定されて封印されていたのも頷ける。
『ちょっと待ってくれよ……パッと見た感じ、二十人はいたって。その中の半分は縛られてるボロボロの人、後は武装している人だったって』
おそらく、そのボロボロの人は無理やり連れてこられた生贄で、武装した人は、はここまで連れてきた兵士ね。
『その中で、二人は随分と綺麗な格好をしていたって。そいつらが魔法を使ったみたい。若い女と、中年の男……女の方は、マーガレットって呼ばれてたって。もちろんそいつらも呑み込まれたみたい。ちなみに、マーガレットって女はなんとか抵抗を続けたけど、両手足を斬られて動けなくされて、結局って感じらしいよ……』
「えっ……ま、マーガレット……?」
男の子の精霊の話を疑うつもりはないが、それでも自分の家族が生贄にされたというのは、驚きを隠せなかった。
それでも、ルーク様には伝えないといけない。そう思い、聞いたことをそのままルーク様に伝えた。
「なんてことを……」
「生贄にされた人って、助けられたりは……」
「出来ないんだ。生贄にされた人は、永遠の闇の中に封印され、永遠の苦痛を味わうことになる」
「…………」
マーガレットもお父様も、心の底から嫌いだった。だから、こんな最後になって清々しないといけないのに……正直、喜びよりも、なんて哀れな最後なのだろうと思ってしまった。
「生贄にされた人達はとても気の毒だが、人のことを気にしていられる状況じゃない。このままでは、僕達も彼らの仲間になってしまう」
「どうやって止めればいいのですか?」
「一番手っ取り早い方法は、術者を倒すことだが……今回は既に術者は死亡している。そうなると、暴走している魔法陣を破壊するしかない」
「暴走、ですか?」
「コントロールをする術者がいないんだ。制御できずに暴走するのは当然だろう?」
言われてみれば、その通りだ。術者がいなくなって邪魔する者が不在になったことを喜ぶべきか、相手が人間じゃないから、説得で止めることが出来なくなったことを憂うべきか、難しいところね。
「まったく、自分が王になるために、こんなことまで……すまない、シャーロット、そして精霊達。僕達のくだらない兄弟喧嘩に、君達を巻き込んでしまって……」
「あなたは何も悪いことをしていませんわ。だから、顔を上げてくださいませ」
『そうよそうよ。悪いのは馬鹿な魔法使いだけよ!』
「精霊様も、悪いのはハリー様だって仰っておりますわ」
「……ごめん……それと、許してくれてありがとう……」
悪いのは、自分の目的のために、非道な事に手を染めたハリー様だ。だから、ルーク様が謝る必要は、これっぽっちもない。
それでも謝ってしまうのが、ルーク様が優しいというか、正義感が強すぎる所以なのよね。
『とにかく、魔法陣と黒いのをなんとかすればいいのよね。それじゃあ、私達が他の精霊と協力して、その黒い人間を止めるように伝えてくるわ!』
『あははっ、僕達だけで全部解決しても、恨まないでね~?』
『調子に乗ってると、本当に死ぬわよ!? ちゃんとしなさいよ!』
『……わかってるさ。これ以上、僕達の大切な森も、仲間も……犠牲になんてさせない』
「精霊様……」
いつもヘラヘラしながらイタズラばかりしている彼が、珍しく本気の顔をしている。
自分達が住んでいる場所を荒らされているのだから、当然と言えば当然だが……。
『なーんて、ちょっとシリアスになりすぎちゃったよ! ぱぱっと倒してイタズラしないと! んじゃね~!』
「あっ……お気をつけて!」
「シャーロット、精霊は出発したのかい?」
「はい。珍しく真剣な雰囲気でしたわ」
「それは頼もしいね。それじゃあ黒い人間は彼らとこの子達に頑張ってもらうとしよう」
ルーク様の視線の先には、自分と同じ姿をした人形達が、ずらっと並んでいる。これだけ並んでいると、なかなかに壮観だ。
「この子達には、緊急時に戦えるように設計している。まあ、さすがにそこまでの戦力にはならないけど、囮にはなると思う」
「なるほど。その間に、私達が魔法陣を破壊するというわけですね」
「ご名答。本当は、君には安全な場所に行ってほしいんだが……情けないことに、僕の力だけでは対抗できないかもしれない。それくらい、禁術の力は凄まじいんだ。だから……協力してほしい」
「当然ですわ! 安全なところで待っているだなんて、そんなの耐えられません!」
私に力があろうが無かろうが、避難するなんて選択肢は、私の中にはない。私の愛する人や、友人である精霊達が戦っているのなら、私だって戦うわ!
ルーク様と楽しくおしゃべりをしていたら、突然窓から外をみながら、真剣そうな雰囲気になった。
『……なんだろ、凄く嫌な気配がするね』
『ええ。どす黒い、嫌な感じ……』
精霊の二人も、いつも見たことがないような真剣な面持ちだ。日頃から、よく言えば楽しく、悪く言えばふざけている二人がこんなに真剣なのだから、よほどのことだろう。
もしかして、さっきの嫌な予感は、これだというの?
「ここからかなり離れているけど、なにか大きな魔力を感じたんだ」
「魔力? 私には何も感じませんでしたが……」
『なら、私が教えてあげるよ。手、繋いで』
言われた通り、女の子の精霊の小さな手を潰さないように、そっと握る。すると、あらゆるものを呑み込んでしまうような、とても嫌な気配を感じた。
「なに、これ……」
「この魔力の感じ……なるほど、そういうことか!」
「ルーク様?」
「このままここにいれば、僕達は永遠の別れをすることになる」
「ど、どういうことですか!?」
「先日の試験の時、君は正体不明の生物に襲われただろう?」
それって、ルーク様が助けに来てくれた時のことだろうか? 確かに、あれは真っ黒で生き物なのかすら怪しかった。
「それと同じ魔力が、とんでもない規模になって発生している」
『えっぐ……なにこの気配の数。ていうか、僕達のところにまっすぐ来てるんだけど……』
ちょ、ちょっと待って。あれは確か、王家が長年封印していた禁術だって言ってたわよね……? それが、一度ならず二度までも私を襲いに来たってこと!?
「これもハリー様の仕業なのですか!?」
「だろうね。直接僕達を消しに来たのだろう。早くここから逃げないと」
ルーク様は、空間の裂け目を開いて逃げ道を用意する――が、裂け目を通ろうとしたら、目に見えない何かに弾かれてしまった。
「ど、どういうことですか? 見えない壁みたいなものに阻まれてしまいますわ!」
「やはり、そう簡単には逃がしてくれないか……これは、ハリーの妨害だろうね。僕が裂け目で逃げられないようにしているんだ」
『こんなの、だめ、絶対! 王様、報告!』
「知らせたいのは山々だけど、連絡手段がない。それに、ハリーのことだから、父上に気づかれないようにしているだろうし……なにより、もう父上にそこまで判断する体力があるかどうか……」
「そんなに具合が悪いのですか?」
「ここ数日は特に酷いね……絶対安静なんだ」
元々苦しそうに咳き込んでいたから、体調が芳しくないのは知っていたが、まさかそこまで酷くなっていただなんて……人の心配をしている状況ではないとはいえ、知っている人が苦しんでいると、心配になる。
「父上に関しては、おそらく大丈夫だと思う。僕のつてを使って、腕利きの医者に、遠方から内密に来てもらってるからね」
「内密……?」
『お話し中に悪いけど、友達の精霊から連絡が来たわ。嫌な気配の正体は、真っ黒な人型。数は数えきれないほどいて、森のあらゆるものを呑みこみながら進軍しているって。他の精霊達が戦っているみたいだけど、もう何人も呑み込まれたって……』
「そんな……なんてこと……」
「シャーロット、どうしたんだ? なにかわかったのかい?」
私は、女の子の精霊から聞いたことをそのままルーク様に伝えると、忌々しそうに舌打ちをした。
「この自然も、精霊も、何も関係がないのに……ハリーめ、自分が王になるために、ここまでするのか!?」
『あとさー……これ言っていいのかわかんないけど、魔法が発生する時に、そこにいた人が全員呑み込まれたみたいだよ』
「ルーク様、精霊様が、魔法が発動する際にいた人間が、全員犠牲になったと……」
「生贄は、この禁術には必要不可欠だからね。生贄にされた人数や、生贄の魔法の力、そして想いの強さで魔法の強さは決まるんだが、何人くらいいたかわかるかな?」
生贄……つくづく最低な魔法だ。禁術に指定されて封印されていたのも頷ける。
『ちょっと待ってくれよ……パッと見た感じ、二十人はいたって。その中の半分は縛られてるボロボロの人、後は武装している人だったって』
おそらく、そのボロボロの人は無理やり連れてこられた生贄で、武装した人は、はここまで連れてきた兵士ね。
『その中で、二人は随分と綺麗な格好をしていたって。そいつらが魔法を使ったみたい。若い女と、中年の男……女の方は、マーガレットって呼ばれてたって。もちろんそいつらも呑み込まれたみたい。ちなみに、マーガレットって女はなんとか抵抗を続けたけど、両手足を斬られて動けなくされて、結局って感じらしいよ……』
「えっ……ま、マーガレット……?」
男の子の精霊の話を疑うつもりはないが、それでも自分の家族が生贄にされたというのは、驚きを隠せなかった。
それでも、ルーク様には伝えないといけない。そう思い、聞いたことをそのままルーク様に伝えた。
「なんてことを……」
「生贄にされた人って、助けられたりは……」
「出来ないんだ。生贄にされた人は、永遠の闇の中に封印され、永遠の苦痛を味わうことになる」
「…………」
マーガレットもお父様も、心の底から嫌いだった。だから、こんな最後になって清々しないといけないのに……正直、喜びよりも、なんて哀れな最後なのだろうと思ってしまった。
「生贄にされた人達はとても気の毒だが、人のことを気にしていられる状況じゃない。このままでは、僕達も彼らの仲間になってしまう」
「どうやって止めればいいのですか?」
「一番手っ取り早い方法は、術者を倒すことだが……今回は既に術者は死亡している。そうなると、暴走している魔法陣を破壊するしかない」
「暴走、ですか?」
「コントロールをする術者がいないんだ。制御できずに暴走するのは当然だろう?」
言われてみれば、その通りだ。術者がいなくなって邪魔する者が不在になったことを喜ぶべきか、相手が人間じゃないから、説得で止めることが出来なくなったことを憂うべきか、難しいところね。
「まったく、自分が王になるために、こんなことまで……すまない、シャーロット、そして精霊達。僕達のくだらない兄弟喧嘩に、君達を巻き込んでしまって……」
「あなたは何も悪いことをしていませんわ。だから、顔を上げてくださいませ」
『そうよそうよ。悪いのは馬鹿な魔法使いだけよ!』
「精霊様も、悪いのはハリー様だって仰っておりますわ」
「……ごめん……それと、許してくれてありがとう……」
悪いのは、自分の目的のために、非道な事に手を染めたハリー様だ。だから、ルーク様が謝る必要は、これっぽっちもない。
それでも謝ってしまうのが、ルーク様が優しいというか、正義感が強すぎる所以なのよね。
『とにかく、魔法陣と黒いのをなんとかすればいいのよね。それじゃあ、私達が他の精霊と協力して、その黒い人間を止めるように伝えてくるわ!』
『あははっ、僕達だけで全部解決しても、恨まないでね~?』
『調子に乗ってると、本当に死ぬわよ!? ちゃんとしなさいよ!』
『……わかってるさ。これ以上、僕達の大切な森も、仲間も……犠牲になんてさせない』
「精霊様……」
いつもヘラヘラしながらイタズラばかりしている彼が、珍しく本気の顔をしている。
自分達が住んでいる場所を荒らされているのだから、当然と言えば当然だが……。
『なーんて、ちょっとシリアスになりすぎちゃったよ! ぱぱっと倒してイタズラしないと! んじゃね~!』
「あっ……お気をつけて!」
「シャーロット、精霊は出発したのかい?」
「はい。珍しく真剣な雰囲気でしたわ」
「それは頼もしいね。それじゃあ黒い人間は彼らとこの子達に頑張ってもらうとしよう」
ルーク様の視線の先には、自分と同じ姿をした人形達が、ずらっと並んでいる。これだけ並んでいると、なかなかに壮観だ。
「この子達には、緊急時に戦えるように設計している。まあ、さすがにそこまでの戦力にはならないけど、囮にはなると思う」
「なるほど。その間に、私達が魔法陣を破壊するというわけですね」
「ご名答。本当は、君には安全な場所に行ってほしいんだが……情けないことに、僕の力だけでは対抗できないかもしれない。それくらい、禁術の力は凄まじいんだ。だから……協力してほしい」
「当然ですわ! 安全なところで待っているだなんて、そんなの耐えられません!」
私に力があろうが無かろうが、避難するなんて選択肢は、私の中にはない。私の愛する人や、友人である精霊達が戦っているのなら、私だって戦うわ!
19
あなたにおすすめの小説
お姉さまが家を出て行き、婚約者を譲られました
さこの
恋愛
姉は優しく美しい。姉の名前はアリシア私の名前はフェリシア
姉の婚約者は第三王子
お茶会をすると一緒に来てと言われる
アリシアは何かとフェリシアと第三王子を二人にしたがる
ある日姉が父に言った。
アリシアでもフェリシアでも婚約者がクリスタル伯爵家の娘ならどちらでも良いですよね?
バカな事を言うなと怒る父、次の日に姉が家を、出た
【完】婚約してから十年、私に興味が無さそうなので婚約の解消を申し出たら殿下に泣かれてしまいました
さこの
恋愛
婚約者の侯爵令嬢セリーナが好きすぎて話しかけることができなくさらに近くに寄れないジェフェリー。
そんなジェフェリーに嫌われていると思って婚約をなかった事にして、自由にしてあげたいセリーナ。
それをまた勘違いして何故か自分が選ばれると思っている平民ジュリアナ。
あくまで架空のゆる設定です。
ホットランキング入りしました。ありがとうございます!!
2021/08/29
*全三十話です。執筆済みです
拝啓、元婚約者様。婚約破棄をしてくれてありがとうございました。
さこの
恋愛
ある日婚約者の伯爵令息に王宮に呼び出されました。そのあと婚約破棄をされてその立会人はなんと第二王子殿下でした。婚約破棄の理由は性格の不一致と言うことです。
その後なぜが第二王子殿下によく話しかけられるようになりました。え?殿下と私に婚約の話が?
婚約破棄をされた時に立会いをされていた第二王子と婚約なんて無理です。婚約破棄の責任なんてとっていただかなくて結構ですから!
最後はハッピーエンドです。10万文字ちょっとの話になります(ご都合主義な所もあります)
田舎者とバカにされたけど、都会に染まった婚約者様は破滅しました
さこの
恋愛
田舎の子爵家の令嬢セイラと男爵家のレオは幼馴染。両家とも仲が良く、領地が隣り合わせで小さい頃から結婚の約束をしていた。
時が経ちセイラより一つ上のレオが王立学園に入学することになった。
手紙のやり取りが少なくなってきて不安になるセイラ。
ようやく学園に入学することになるのだが、そこには変わり果てたレオの姿が……
「田舎の色気のない女より、都会の洗練された女はいい」と友人に吹聴していた
ホットランキング入りありがとうございます
2021/06/17
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!
真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬申し上げます、婚約破棄致しましょう
さこの
恋愛
「真実の愛を見つけた」
殿下にそう告げられる
「応援いたします」
だって真実の愛ですのよ?
見つける方が奇跡です!
婚約破棄の書類ご用意いたします。
わたくしはお先にサインをしました、殿下こちらにフルネームでお書き下さいね。
さぁ早く!わたくしは真実の愛の前では霞んでしまうような存在…身を引きます!
なぜ婚約破棄後の元婚約者殿が、こんなに美しく写るのか…
私の真実の愛とは誠の愛であったのか…
気の迷いであったのでは…
葛藤するが、すでに時遅し…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる