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第二十四話
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あれから三日の時が過ぎた……と思う。あまりにも落ち込み過ぎて、時間の感覚がおかしくなっていて、本当に三日なのか、それとも多いのか少ないのか、それすらわからない状態になっていた。
食事も全然喉を通らない。そもそも、食べているって感覚もほとんど無い。お母さんが亡くなったと聞いた時と同じくらい、私の心は沈みに沈んでしまっている。
「お仕事……行かなきゃ」
せっかく任されたお仕事を放っておくわけにもいかず、僅かに残っている気力を振り絞って自室を出ると、使用人に声をかけられた。
「おや、エメフィーユ様。どちらへ?」
「お仕事、です」
「お仕事? 今日はお休みと伺っておりますが」
「……あっ」
そうだ、今日は久しぶりに一日お休みの日だったんだ……そんなことすら忘れてるなんて……自分のことなのに、情けなさすぎて乾いた笑い声が漏れそうだ。
――そんな私の元に、もっとも会いたくて、でももっとも会いたくない人がやって来て、声をかけてきた。
「エメフィーユ、今日はようやく休みが取れたんだ。明日からしばらく城を開けて会えなくなるし、よければ一緒にあの犬のカフェに――」
「……ご、ごめんなさい。私……お仕事ですから……」
「えっ? だが、今日は君も休みだと、母上から聞いて……」
「ごめんなさい!」
せっかくのお誘いだというのに、私はその場から全速力で逃げだし、自室のベッドにもぐりこんだ。
リオン様は優しい人だから、自分が別の女性と親しくなっても、私が寂しくならないように、こうして声をかけてくれたんだよね。本当に優しくて……その優しさが、痛い。
「ここにいたら、リオン様にずっと気を使わせちゃうのかな。それは……嫌だな……」
嫌だけど、リオン様と離れ離れになるのはもっと嫌だ。考えただけで、つらすぎて胸が張り裂けそうだし、自然と涙が零れる。
どうしてこんなにつらいんだろう。どうしてこんなに失いたくないんだろう。そう考えた時、私はようやくわかった。
「ああ、そっか……私、リオン様のことが好きなんだ」
一緒にいるとドキドキして、体が熱くなって。笑顔を見てると、もっと笑ってほしいって思って。頑張る彼を支えて、一緒に幸せになりたい。この暖かい気持ちが、人を好きになるってことなんだ。
でも……今更それに気づいて何になるんだろう。既に、リオン様は私から心が離れてしまった後なのに。
「いてもつらいし、なによりも迷惑をかけたくないし……リオン様のためにも、出ていった方がいいのかな……リオン様と、幸せになりたかったな……」
「キッ!? キキー! キー!」
「ちょ、痛いよ! ほっぺ引っ張らないで!」
私の目の前にいたサンは、結構強めに私のほっぺを掴んで引っ張ってきた。爪もそれなりに伸びてるから、本当に痛い。
「ウキキキッ!!」
「私にそんなことを言うなって?」
「キー!」
「え、違う? って痛い痛い! 今からリオン様のところに行けってこと?」
「キー!!」
「これも違うの?」
さっきから、サンが何を私に伝えたいのかわからない。何を言っても、違うと言いたげに大きな声で鳴きながら、私のほっぺを引っ張り続ける。
「ウキッ!」
全然伝わらなくて観念したのか、やっと私への攻撃を止めたと思ったら、今度は机の上にあった紙を持ってきた。
サンはその紙を私の前に置くと、それをひったくるような勢いで私から奪い。離れたところに置いた。
一体何がしたいんだろう。全然わからないよ……あっ、また私の前に置いて、取っていって……なんで同じことを……紙を取る……取る?
「もしかして、あの女性からリオン様を取り返せって言いたいの?」
「ウキキキキー!!」
思いついたことをサンに伝えると、その小さな体で大きくジャンプをしたり、くるくると回って喜びを全身で表現する。
さっき私のほっぺを引っ張ったのは、リオン様と一緒にいる女性を引きはがして奪えってことを言いたかったのかな。それが伝わらなかったから、紙を取ってきて、リオン様を奪い返せってことを表現したんだね。
「取り返せって言われても……ううん、弱気はダメだよね。私は幸せになりたい。そのためには、リオン様と一緒じゃないと!」
あまりにもショックが大きすぎて、また私の悪いところが出ちゃってた。
やっと好きだと自覚したのに、その人と一緒に幸せになれないなんて、それこそ私の目標である、幸せになるというのは叶えられないなんて、そんなのは嫌だ。
あの女性が何者なのかはわからないけど、リオン様は私の大切な人なんだから。絶対に奪い返してやるんだから!
……あ、でも……もしリオン様が、その女性と結婚できないと幸せになれないというのなら、きっぱり諦めるつもりだ。だって、自分が幸せになりたいのと同じくらい、リオン様にも幸せになってもらいたいもの。
「サン、私……リオン様のところにいってくる!」
「ウキッ!」
私は、サンを服の中に入れると、リオン様を探して部屋を飛び出した。
今日はお休みって言ってたから、きっとお城のどこかにいるはず!
「リオン様……あ、いた!」
あてもなくお城の中を探して走り回っていると、中庭にリオン様と、例の女性が一緒にいるのを見つけた。
「うぅ、また一緒にいる……」
ここまま声をかけたら、修羅場になってしまうかもしれないけど……ま、負けないんだから! 私は、リオン様と一緒に幸せになりたい!
「あ、あの!」
「エメフィーユ?」
リオン様と女性の視線が、私に向けられる。改めて見ると、とんでもない美人だ……私なんかでは、足元にも及ばなさそう……って、弱気になってちゃダメダメ!
「リオン様、さっきのお誘いの話ですけど……私、行きたいです!」
「ほ、本当か?」
「あらあら、良かったじゃありませんの! 最近、彼女がずっと落ち込んでて、元気になってもらおうと思ってなんとか予定を開けたのに、思い切り逃げられたって、半べそをかいてた甲斐があったのではなくて?」
「あ、姉上! 余計なことは言わなくて良いですから! それに、俺は泣いてなんていません!」
「私には泣いてるように見えましたわよ?」
や、やっぱりすごく仲がいい感じが……なんていうか、恋人の枠を超えて、すでに家族みたいな……あれ? 家族? そういえば、私の聞き間違いじゃなければ、今……姉上って?
「あの、リオン様。そちらの女性は、どちら様なんでしょう……?」
「彼女か? 俺の姉のヴァレアだ」
あ、姉? 姉って、あの姉のこと……? え? えぇっ??
「そういえば、初めましてでしたわね。ヴァレア・オーシオンと申します。以後、お見知りおきを」
ぽかんとしたまま、無意識に差し出された手を握る。こんな状態でも、彼女の手がとても暖かく、すべすべで触り心地が良いのはわかった。
「そうか、君がティタブタン国の王家に来る前に、既に姉上はオーシオン国の王家に嫁いでしまっていたし、社交界にも出てないから、知らないのも無理はないのか」
「なにやってるんですの? 私、エメフィーユとはもっと素敵な出会いにしたかったんですのよ!」
「申し訳ない、姉上。完全に俺のミスだ」
「私、てっきり……仲がよろしいので、新しい婚約者なのかと……」
「私がリオンと婚約!? おほほほっ! それは愉快な冗談ですわね! 確かにうちのリオンは出来た子ですが、私はもっと幼い雰囲気の男性が好みでしてよ!」
「俺だって、姉上のような男勝りな女性は好みではありません」
「あぁ? なにか言いやがりまして?」
さっきから、ずっと品のある素敵な笑顔だったのに、急に凄みのある顔になった。声も一気に低くなって、まるで別人みたいだ。
「いいえ、なにも。そもそも、姉上には既に素敵な旦那様がいらっしゃるではありませんか」
「ええ、その通り! ああ、早く帰って愛しの彼と一日中愛を語らいたいですわ~!」
「……そっか……違ったんだぁ……よかった……よかったよぉ……」
「……リオン、彼女を部屋まで運んできなさい。ほら、ダッシュ!」
「は、はい!」
リオン様は、安心して座り込んでしまった私のことを、お姫様抱っこで持ち上げると、ダッシュでその場を後にした。
ああ、暖かい。もう触れられないと思っていた感触が、とても心地よくて、なによりも愛おしい。ずっとこんなに好きだったのに、私は自分の気持ちがわかっていなかった。
「リオン様……好きぃ……」
誰にも聞こえないくらい小さな声で、リオン様への愛の言葉を伝えた私は、少しでもリオン様にくっつきたくて、顔をリオン様の胸にうずめた。
食事も全然喉を通らない。そもそも、食べているって感覚もほとんど無い。お母さんが亡くなったと聞いた時と同じくらい、私の心は沈みに沈んでしまっている。
「お仕事……行かなきゃ」
せっかく任されたお仕事を放っておくわけにもいかず、僅かに残っている気力を振り絞って自室を出ると、使用人に声をかけられた。
「おや、エメフィーユ様。どちらへ?」
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「……あっ」
そうだ、今日は久しぶりに一日お休みの日だったんだ……そんなことすら忘れてるなんて……自分のことなのに、情けなさすぎて乾いた笑い声が漏れそうだ。
――そんな私の元に、もっとも会いたくて、でももっとも会いたくない人がやって来て、声をかけてきた。
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「……ご、ごめんなさい。私……お仕事ですから……」
「えっ? だが、今日は君も休みだと、母上から聞いて……」
「ごめんなさい!」
せっかくのお誘いだというのに、私はその場から全速力で逃げだし、自室のベッドにもぐりこんだ。
リオン様は優しい人だから、自分が別の女性と親しくなっても、私が寂しくならないように、こうして声をかけてくれたんだよね。本当に優しくて……その優しさが、痛い。
「ここにいたら、リオン様にずっと気を使わせちゃうのかな。それは……嫌だな……」
嫌だけど、リオン様と離れ離れになるのはもっと嫌だ。考えただけで、つらすぎて胸が張り裂けそうだし、自然と涙が零れる。
どうしてこんなにつらいんだろう。どうしてこんなに失いたくないんだろう。そう考えた時、私はようやくわかった。
「ああ、そっか……私、リオン様のことが好きなんだ」
一緒にいるとドキドキして、体が熱くなって。笑顔を見てると、もっと笑ってほしいって思って。頑張る彼を支えて、一緒に幸せになりたい。この暖かい気持ちが、人を好きになるってことなんだ。
でも……今更それに気づいて何になるんだろう。既に、リオン様は私から心が離れてしまった後なのに。
「いてもつらいし、なによりも迷惑をかけたくないし……リオン様のためにも、出ていった方がいいのかな……リオン様と、幸せになりたかったな……」
「キッ!? キキー! キー!」
「ちょ、痛いよ! ほっぺ引っ張らないで!」
私の目の前にいたサンは、結構強めに私のほっぺを掴んで引っ張ってきた。爪もそれなりに伸びてるから、本当に痛い。
「ウキキキッ!!」
「私にそんなことを言うなって?」
「キー!」
「え、違う? って痛い痛い! 今からリオン様のところに行けってこと?」
「キー!!」
「これも違うの?」
さっきから、サンが何を私に伝えたいのかわからない。何を言っても、違うと言いたげに大きな声で鳴きながら、私のほっぺを引っ張り続ける。
「ウキッ!」
全然伝わらなくて観念したのか、やっと私への攻撃を止めたと思ったら、今度は机の上にあった紙を持ってきた。
サンはその紙を私の前に置くと、それをひったくるような勢いで私から奪い。離れたところに置いた。
一体何がしたいんだろう。全然わからないよ……あっ、また私の前に置いて、取っていって……なんで同じことを……紙を取る……取る?
「もしかして、あの女性からリオン様を取り返せって言いたいの?」
「ウキキキキー!!」
思いついたことをサンに伝えると、その小さな体で大きくジャンプをしたり、くるくると回って喜びを全身で表現する。
さっき私のほっぺを引っ張ったのは、リオン様と一緒にいる女性を引きはがして奪えってことを言いたかったのかな。それが伝わらなかったから、紙を取ってきて、リオン様を奪い返せってことを表現したんだね。
「取り返せって言われても……ううん、弱気はダメだよね。私は幸せになりたい。そのためには、リオン様と一緒じゃないと!」
あまりにもショックが大きすぎて、また私の悪いところが出ちゃってた。
やっと好きだと自覚したのに、その人と一緒に幸せになれないなんて、それこそ私の目標である、幸せになるというのは叶えられないなんて、そんなのは嫌だ。
あの女性が何者なのかはわからないけど、リオン様は私の大切な人なんだから。絶対に奪い返してやるんだから!
……あ、でも……もしリオン様が、その女性と結婚できないと幸せになれないというのなら、きっぱり諦めるつもりだ。だって、自分が幸せになりたいのと同じくらい、リオン様にも幸せになってもらいたいもの。
「サン、私……リオン様のところにいってくる!」
「ウキッ!」
私は、サンを服の中に入れると、リオン様を探して部屋を飛び出した。
今日はお休みって言ってたから、きっとお城のどこかにいるはず!
「リオン様……あ、いた!」
あてもなくお城の中を探して走り回っていると、中庭にリオン様と、例の女性が一緒にいるのを見つけた。
「うぅ、また一緒にいる……」
ここまま声をかけたら、修羅場になってしまうかもしれないけど……ま、負けないんだから! 私は、リオン様と一緒に幸せになりたい!
「あ、あの!」
「エメフィーユ?」
リオン様と女性の視線が、私に向けられる。改めて見ると、とんでもない美人だ……私なんかでは、足元にも及ばなさそう……って、弱気になってちゃダメダメ!
「リオン様、さっきのお誘いの話ですけど……私、行きたいです!」
「ほ、本当か?」
「あらあら、良かったじゃありませんの! 最近、彼女がずっと落ち込んでて、元気になってもらおうと思ってなんとか予定を開けたのに、思い切り逃げられたって、半べそをかいてた甲斐があったのではなくて?」
「あ、姉上! 余計なことは言わなくて良いですから! それに、俺は泣いてなんていません!」
「私には泣いてるように見えましたわよ?」
や、やっぱりすごく仲がいい感じが……なんていうか、恋人の枠を超えて、すでに家族みたいな……あれ? 家族? そういえば、私の聞き間違いじゃなければ、今……姉上って?
「あの、リオン様。そちらの女性は、どちら様なんでしょう……?」
「彼女か? 俺の姉のヴァレアだ」
あ、姉? 姉って、あの姉のこと……? え? えぇっ??
「そういえば、初めましてでしたわね。ヴァレア・オーシオンと申します。以後、お見知りおきを」
ぽかんとしたまま、無意識に差し出された手を握る。こんな状態でも、彼女の手がとても暖かく、すべすべで触り心地が良いのはわかった。
「そうか、君がティタブタン国の王家に来る前に、既に姉上はオーシオン国の王家に嫁いでしまっていたし、社交界にも出てないから、知らないのも無理はないのか」
「なにやってるんですの? 私、エメフィーユとはもっと素敵な出会いにしたかったんですのよ!」
「申し訳ない、姉上。完全に俺のミスだ」
「私、てっきり……仲がよろしいので、新しい婚約者なのかと……」
「私がリオンと婚約!? おほほほっ! それは愉快な冗談ですわね! 確かにうちのリオンは出来た子ですが、私はもっと幼い雰囲気の男性が好みでしてよ!」
「俺だって、姉上のような男勝りな女性は好みではありません」
「あぁ? なにか言いやがりまして?」
さっきから、ずっと品のある素敵な笑顔だったのに、急に凄みのある顔になった。声も一気に低くなって、まるで別人みたいだ。
「いいえ、なにも。そもそも、姉上には既に素敵な旦那様がいらっしゃるではありませんか」
「ええ、その通り! ああ、早く帰って愛しの彼と一日中愛を語らいたいですわ~!」
「……そっか……違ったんだぁ……よかった……よかったよぉ……」
「……リオン、彼女を部屋まで運んできなさい。ほら、ダッシュ!」
「は、はい!」
リオン様は、安心して座り込んでしまった私のことを、お姫様抱っこで持ち上げると、ダッシュでその場を後にした。
ああ、暖かい。もう触れられないと思っていた感触が、とても心地よくて、なによりも愛おしい。ずっとこんなに好きだったのに、私は自分の気持ちがわかっていなかった。
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