31 / 69
第三十一話 悪者成敗!
しおりを挟む
「よし、これで終わり……!」
なんとか治療を終えた私は、今まで行ってきた治療の中でも、群を抜いて疲れてしまっておりました。
解毒だけならまだしも、魔力を大量に使って、体に適応する補助魔法を使ったんですもの。もう魔力も体力も残っておりません。
「レナード様、ジェラール様、終わりました……」
「おつかれさま、サーシャ。大丈夫かい?」
「な、なんとか……そちらは……」
「問題無いよ。彼らも実力差がわかっているのか、積極的に来ないのが幸いしてるね」
目の前で戦っているのを、拝見したことはございませんが、レナード様は魔法の才があると聞いたことがございますし、ジェラール様は、アレクシア様という偉大な魔法使いの弟子なのだから、負ける想像ができませんわね。
「ど……どこかに、グランダール家のお方はいらっしゃいませんか? アレクシア様は治療しましたので、ベッドで休ませてください」
「かしこまりました! お話は後程!」
先程まで、アレクシア様の車いすを押していた使用人が、急いでアレクシア様を別の部屋へと運んでいきました。
これで一安心と思ったら、なんだか眠くなってきてしまいましたわね……。
「見ましたか、あのぐったりしたご様子! やはり貴様らのせいで、アレクシア様の尊い命が犠牲となったのだ! あんなに高名な魔法使いだったのに……これは世界の大損出だ! どう責任を取る!?」
まだ騒いでおられるのですか……さっきからこのお方の仰っていることには、全く根拠が伴いませんし、さすがに面倒になってきました。
そもそも、私は治したのであって、殺しなんて死んでもやりませんわ!
「なにがしたいのかは存じませんが、あなたのしていることは、関節的に人殺しをしているのですよ!」
「なんだと!? 私に人殺しの罪を擦り付けようとしてるのか!? 誰か~助けて~!」
「ちっ……!」
三流の道化を演じる彼に苛立ったのか、レナード様は魔法で剣を作ると、そのまま剣を振りかぶって――
「まま、待ってください!」
「止めるな! 俺のサーシャを散々馬鹿にしやがって……絶対許さない!」
怒りたい気持ちはわかりますが……こんな馬鹿な男のために、レナード様が罪を犯す必要はございません!
「これで怒ったら思うつぼです! 冷静に! こんな奴を斬っても、こちらが不利になるだけです!」
「そう、私に罪はない。だから斬れない! そんなこともわからないなんて、なんと愚かなことか! さて、私は失礼するよ。殺人の証人となるために、色々とすることがあるのでね!」
「待て、あなたには一つ見せたいものがある」
黙って聞いていたジェラール様は、魔法で出した杖の先を、地面に向かってカンっと振り下ろしました。すると、辺りの景色は、ほんの少しだけ変化しました。
「あれ、これ……つい先程の光景ですわ!」
「これは、義父上の過去投影魔法だ。魔法の対象者が見たものや過去が、周りに投影される」
相手の過去を投影できるなんて、そんな魔法が存在しているのも、それを使えるというのも、信じられません。魔法のスケールが私とは全然違いますわ。
「これって……」
投影魔法で映されたものは、衝撃的なものでした。なんと、彼の隣にいた従者が、周りに気づかれないように、アレクシア様のお水に粉薬のようなものを入れておりましたの。
そして、その光景を……貴族の彼が不敵な笑みを浮かべて見つめておられました。
「な、なんだこれは!? こんなものをでっちあげて、私を悪人に仕立て上げるつもりか!?」
「やれやれ、弱い犬ほどよく吠えるとはよく言ったものだ。レナード、あとは君に任せる」
「義父上……はい」
親子の間で、どんな思惑があるのかわからない私は、邪魔をしないようにただジッと見守っていると、レナード様が先程作った魔法の剣を魔力の粒子に戻し、貴族の彼の周りにフヨフヨと浮かび始めました。
「これで私を攻撃するつもりか!?」
「そんなつもりはないので、ご安心を。なるほど……あなたは嘘をついていますね」
「う、嘘だって!?」
「俺の魔法で作ったこの魔力球ですが、次々と色が白から黒に変わっているでしょう? これは、とある条件下で色が変わる仕組みになっています」
「条件……もしかして?」
「さすが俺の愛しのサーシャ、感づいたようだね。その魔法は、嘘をついているか見破る魔法だ」
嘘を見破る……この状況の嘘というのは、貴族の彼が悪人じゃないって証言のことですよね? それが嘘ってことは……やはりこのお方が犯人!?
「ふ、ふふ、ふざけるな! この者達は、私を陥れようとしている! 私が何もしていないというのは、ここにいる会場の皆様がわかってくださっているのだ!」
突然話を振られた会場の方々は、私を見ながらヒソヒソと何かを話しておりました。
こういう時に、私の悪魔の血はあまりにも不利に働いてしまいます。これがあるだけで、私が悪くないのに悪者にされてしまうんですもの。
でも、黙ってそれを受け入れるつもりはございません。まだ、この状況を打破する鍵がありますわ。
「…………」
「どうした、黙ったままこちらに来て! ようやく罪を認める気になったか!」
貴族の彼の話など全て無視して、隣に立っていた従者の前に立ち、その肩にそっと手を置きました。
「ひっ!」
「私にはわかりますわ。私もずっとつらい境遇にいた経験がありますの。その時の目と、似ておりますの。大丈夫、つらかったでしょう? あなたは悪くありませんから……だから、素直に話してくださいませんか?」
「う……うぅ……わたしぃ……」
従者は泣き崩れながら、事情を説明してくださいました。
「わたし、あの人に脅されて……言われたことをやらないと、わたしの家族を殺すと……だから今回の暗殺も、断れなくて……本当に申し訳ございません!!」
「……決まりだな。義父上! 彼は!」
「外に逃げたようだ」
「外に? それは愚かなことですね」
「どういうことですの?」
私が聞いた刹那、会場に国を守る騎士団たちが入ってきて、貴族の彼を取り囲みました。
同時に、従者の彼女も実行犯として先に連れて行かれたのですが……きっと彼女は許されると信じております。
「くそっ! 離せ! 俺を誰だと思ってるんだ!? その気になれば、全員を一瞬で灰に……!」
「その前に、私の魔法で、あなたの体をバラバラにしますわよ」
「あ、悪魔の子……! ひいぃぃぃぃい! いやだ、もうこんな所にいたくない! 私の知っていることを全て話しますから! だから、この悪魔から逃がしてくださいぃぃぃぃ!!」
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにした彼は、そのまま騎士団に連れていかれました。
「これで一件落着だな」
「さすがの手腕ですね、義父上」
「君こそ、私の思惑を素早く読み取った。お手柄だったぞ」
「思惑とは?」
「彼は嘘をついて、我々を罪人にしようとした。だから、嘘に嘘を重ねて反撃をしたのだ」
嘘に嘘って……え、どういうことですの? もしかして、私だけがわかってない?
「まず義父上の投影魔法、あれは本当だよ。でもそれだけで認めるわけがない。だから俺が芝居を打った」
「芝居……あの魔法球!」
「大正解! 実はあの魔法には、嘘を無抜く力なんて無いよ」
「え、えぇ!?」
「正確に言うと、あれは好きな色に変えられるシャボン玉を作る魔法だね」
な、内容が凄く可愛らしいもの過ぎて、思わず笑ってしまいそうになってしまいました。でも、そんな魔法が起死回生の一手になるのですから、物は使いようですわね。
「サーシャ、君も嘘をうまく使っていたね」
「あ、やっぱりわかりますよね。私の魔法では、バラバラなんて出来ないですわ」
「彼は俺達の全ての嘘に引っ掛かり、捕まったと……なんとも滑稽な話だ」
なんか、レナード様の仰る通り、滑稽というか、情けないというか……あんな人間にはならないように、強く思いました。
「さあ、アレクシア様の部屋にお見舞いに向かいましょう」
「そうだね。ただサーシャはとても疲れているから――」
「なんか嫌な予感が――やっぱりですのー!?」
気づいた時には、私はレナード様にお姫様抱っこをされてしまいました。
これ自体は好きですが、急にされると驚いてしまいますからー!
「失礼、ジェラール様にも少しお話伺いたく……」
「わかった。二人共、お師匠様のことは任せた」
私達は大きく頷いてから、結局お姫様抱っこのまま、アレクシアのベッドがある部屋を目指して、少し急ぎめに向かいました。
なんとか治療を終えた私は、今まで行ってきた治療の中でも、群を抜いて疲れてしまっておりました。
解毒だけならまだしも、魔力を大量に使って、体に適応する補助魔法を使ったんですもの。もう魔力も体力も残っておりません。
「レナード様、ジェラール様、終わりました……」
「おつかれさま、サーシャ。大丈夫かい?」
「な、なんとか……そちらは……」
「問題無いよ。彼らも実力差がわかっているのか、積極的に来ないのが幸いしてるね」
目の前で戦っているのを、拝見したことはございませんが、レナード様は魔法の才があると聞いたことがございますし、ジェラール様は、アレクシア様という偉大な魔法使いの弟子なのだから、負ける想像ができませんわね。
「ど……どこかに、グランダール家のお方はいらっしゃいませんか? アレクシア様は治療しましたので、ベッドで休ませてください」
「かしこまりました! お話は後程!」
先程まで、アレクシア様の車いすを押していた使用人が、急いでアレクシア様を別の部屋へと運んでいきました。
これで一安心と思ったら、なんだか眠くなってきてしまいましたわね……。
「見ましたか、あのぐったりしたご様子! やはり貴様らのせいで、アレクシア様の尊い命が犠牲となったのだ! あんなに高名な魔法使いだったのに……これは世界の大損出だ! どう責任を取る!?」
まだ騒いでおられるのですか……さっきからこのお方の仰っていることには、全く根拠が伴いませんし、さすがに面倒になってきました。
そもそも、私は治したのであって、殺しなんて死んでもやりませんわ!
「なにがしたいのかは存じませんが、あなたのしていることは、関節的に人殺しをしているのですよ!」
「なんだと!? 私に人殺しの罪を擦り付けようとしてるのか!? 誰か~助けて~!」
「ちっ……!」
三流の道化を演じる彼に苛立ったのか、レナード様は魔法で剣を作ると、そのまま剣を振りかぶって――
「まま、待ってください!」
「止めるな! 俺のサーシャを散々馬鹿にしやがって……絶対許さない!」
怒りたい気持ちはわかりますが……こんな馬鹿な男のために、レナード様が罪を犯す必要はございません!
「これで怒ったら思うつぼです! 冷静に! こんな奴を斬っても、こちらが不利になるだけです!」
「そう、私に罪はない。だから斬れない! そんなこともわからないなんて、なんと愚かなことか! さて、私は失礼するよ。殺人の証人となるために、色々とすることがあるのでね!」
「待て、あなたには一つ見せたいものがある」
黙って聞いていたジェラール様は、魔法で出した杖の先を、地面に向かってカンっと振り下ろしました。すると、辺りの景色は、ほんの少しだけ変化しました。
「あれ、これ……つい先程の光景ですわ!」
「これは、義父上の過去投影魔法だ。魔法の対象者が見たものや過去が、周りに投影される」
相手の過去を投影できるなんて、そんな魔法が存在しているのも、それを使えるというのも、信じられません。魔法のスケールが私とは全然違いますわ。
「これって……」
投影魔法で映されたものは、衝撃的なものでした。なんと、彼の隣にいた従者が、周りに気づかれないように、アレクシア様のお水に粉薬のようなものを入れておりましたの。
そして、その光景を……貴族の彼が不敵な笑みを浮かべて見つめておられました。
「な、なんだこれは!? こんなものをでっちあげて、私を悪人に仕立て上げるつもりか!?」
「やれやれ、弱い犬ほどよく吠えるとはよく言ったものだ。レナード、あとは君に任せる」
「義父上……はい」
親子の間で、どんな思惑があるのかわからない私は、邪魔をしないようにただジッと見守っていると、レナード様が先程作った魔法の剣を魔力の粒子に戻し、貴族の彼の周りにフヨフヨと浮かび始めました。
「これで私を攻撃するつもりか!?」
「そんなつもりはないので、ご安心を。なるほど……あなたは嘘をついていますね」
「う、嘘だって!?」
「俺の魔法で作ったこの魔力球ですが、次々と色が白から黒に変わっているでしょう? これは、とある条件下で色が変わる仕組みになっています」
「条件……もしかして?」
「さすが俺の愛しのサーシャ、感づいたようだね。その魔法は、嘘をついているか見破る魔法だ」
嘘を見破る……この状況の嘘というのは、貴族の彼が悪人じゃないって証言のことですよね? それが嘘ってことは……やはりこのお方が犯人!?
「ふ、ふふ、ふざけるな! この者達は、私を陥れようとしている! 私が何もしていないというのは、ここにいる会場の皆様がわかってくださっているのだ!」
突然話を振られた会場の方々は、私を見ながらヒソヒソと何かを話しておりました。
こういう時に、私の悪魔の血はあまりにも不利に働いてしまいます。これがあるだけで、私が悪くないのに悪者にされてしまうんですもの。
でも、黙ってそれを受け入れるつもりはございません。まだ、この状況を打破する鍵がありますわ。
「…………」
「どうした、黙ったままこちらに来て! ようやく罪を認める気になったか!」
貴族の彼の話など全て無視して、隣に立っていた従者の前に立ち、その肩にそっと手を置きました。
「ひっ!」
「私にはわかりますわ。私もずっとつらい境遇にいた経験がありますの。その時の目と、似ておりますの。大丈夫、つらかったでしょう? あなたは悪くありませんから……だから、素直に話してくださいませんか?」
「う……うぅ……わたしぃ……」
従者は泣き崩れながら、事情を説明してくださいました。
「わたし、あの人に脅されて……言われたことをやらないと、わたしの家族を殺すと……だから今回の暗殺も、断れなくて……本当に申し訳ございません!!」
「……決まりだな。義父上! 彼は!」
「外に逃げたようだ」
「外に? それは愚かなことですね」
「どういうことですの?」
私が聞いた刹那、会場に国を守る騎士団たちが入ってきて、貴族の彼を取り囲みました。
同時に、従者の彼女も実行犯として先に連れて行かれたのですが……きっと彼女は許されると信じております。
「くそっ! 離せ! 俺を誰だと思ってるんだ!? その気になれば、全員を一瞬で灰に……!」
「その前に、私の魔法で、あなたの体をバラバラにしますわよ」
「あ、悪魔の子……! ひいぃぃぃぃい! いやだ、もうこんな所にいたくない! 私の知っていることを全て話しますから! だから、この悪魔から逃がしてくださいぃぃぃぃ!!」
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにした彼は、そのまま騎士団に連れていかれました。
「これで一件落着だな」
「さすがの手腕ですね、義父上」
「君こそ、私の思惑を素早く読み取った。お手柄だったぞ」
「思惑とは?」
「彼は嘘をついて、我々を罪人にしようとした。だから、嘘に嘘を重ねて反撃をしたのだ」
嘘に嘘って……え、どういうことですの? もしかして、私だけがわかってない?
「まず義父上の投影魔法、あれは本当だよ。でもそれだけで認めるわけがない。だから俺が芝居を打った」
「芝居……あの魔法球!」
「大正解! 実はあの魔法には、嘘を無抜く力なんて無いよ」
「え、えぇ!?」
「正確に言うと、あれは好きな色に変えられるシャボン玉を作る魔法だね」
な、内容が凄く可愛らしいもの過ぎて、思わず笑ってしまいそうになってしまいました。でも、そんな魔法が起死回生の一手になるのですから、物は使いようですわね。
「サーシャ、君も嘘をうまく使っていたね」
「あ、やっぱりわかりますよね。私の魔法では、バラバラなんて出来ないですわ」
「彼は俺達の全ての嘘に引っ掛かり、捕まったと……なんとも滑稽な話だ」
なんか、レナード様の仰る通り、滑稽というか、情けないというか……あんな人間にはならないように、強く思いました。
「さあ、アレクシア様の部屋にお見舞いに向かいましょう」
「そうだね。ただサーシャはとても疲れているから――」
「なんか嫌な予感が――やっぱりですのー!?」
気づいた時には、私はレナード様にお姫様抱っこをされてしまいました。
これ自体は好きですが、急にされると驚いてしまいますからー!
「失礼、ジェラール様にも少しお話伺いたく……」
「わかった。二人共、お師匠様のことは任せた」
私達は大きく頷いてから、結局お姫様抱っこのまま、アレクシアのベッドがある部屋を目指して、少し急ぎめに向かいました。
357
あなたにおすすめの小説
兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!
ユウ
恋愛
幼い頃から兄を溺愛する母。
自由奔放で独身貴族を貫いていた兄がようやく結婚を決めた。
しかし、兄の結婚で全てが崩壊する事になった。
「今すぐこの邸から出て行ってくれる?遺産相続も放棄して」
「は?」
母の我儘に振り回され同居し世話をして来たのに理不尽な理由で邸から追い出されることになったマリーは自分勝手な母に愛想が尽きた。
「もう縁を切ろう」
「マリー」
家族は夫だけだと思い領地を離れることにしたそんな中。
義母から同居を願い出られることになり、マリー達は義母の元に身を寄せることになった。
対するマリーの母は念願の新生活と思いきや、思ったように進まず新たな嫁はびっくり箱のような人物で生活にも支障が起きた事でマリーを呼び戻そうとするも。
「無理ですわ。王都から領地まで遠すぎます」
都合の良い時だけ利用する母に愛情はない。
「お兄様にお任せします」
実母よりも大事にしてくれる義母と夫を優先しすることにしたのだった。
義妹ばかりを溺愛して何もかも奪ったので縁を切らせていただきます。今さら寄生なんて許しません!
ユウ
恋愛
10歳の頃から伯爵家の嫁になるべく厳しい花嫁修業を受け。
貴族院を卒業して伯爵夫人になるべく努力をしていたアリアだったが事あるごと実娘と比べられて来た。
実の娘に勝る者はないと、嫌味を言われ。
嫁でありながら使用人のような扱いに苦しみながらも嫁として口答えをすることなく耐えて来たが限界を感じていた最中、義妹が出戻って来た。
そして告げられたのは。
「娘が帰って来るからでていってくれないかしら」
理不尽な言葉を告げられ精神的なショックを受けながらも泣く泣く家を出ることになった。
…はずだったが。
「やった!自由だ!」
夫や舅は申し訳ない顔をしていたけど、正直我儘放題の姑に我儘で自分を見下してくる義妹と縁を切りたかったので同居解消を喜んでいた。
これで解放されると心の中で両手を上げて喜んだのだが…
これまで尽くして来た嫁を放り出した姑を世間は良しとせず。
生活費の負担をしていたのは息子夫婦で使用人を雇う事もできず生活が困窮するのだった。
縁を切ったはずが…
「生活費を負担してちょうだい」
「可愛い妹の為でしょ?」
手のひらを返すのだった。
【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜
ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。
しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。
生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。
それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。
幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。
「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」
初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。
そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。
これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。
これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。
☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆
偽物と断罪された令嬢が精霊に溺愛されていたら
影茸
恋愛
公爵令嬢マレシアは偽聖女として、一方的に断罪された。
あらゆる罪を着せられ、一切の弁明も許されずに。
けれど、断罪したもの達は知らない。
彼女は偽物であれ、無力ではなく。
──彼女こそ真の聖女と、多くのものが認めていたことを。
(書きたいネタが出てきてしまったゆえの、衝動的短編です)
(少しだけタイトル変えました)
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
婚約破棄に、承知いたしました。と返したら爆笑されました。
パリパリかぷちーの
恋愛
公爵令嬢カルルは、ある夜会で王太子ジェラールから婚約破棄を言い渡される。しかし、カルルは泣くどころか、これまで立て替えていた経費や労働対価の「莫大な請求書」をその場で叩きつけた。
【完結】記念日当日、婚約者に可愛くて病弱な義妹の方が大切だと告げられましたので
Rohdea
恋愛
昔から目つきが悪いことをコンプレックスにしている
伯爵令嬢のレティーシャ。
十回目のお見合いの失敗後、
ついに自分を受け入れてくれる相手、侯爵令息のジェロームと出逢って婚約。
これで幸せになれる───
……はずだった。
ジェロームとの出逢って三回目の記念日となる目前、“義妹”のステイシーが現れるまでは。
義妹が現れてからの彼の変貌振りにショックを受けて耐えられなくなったレティーシャは、
周囲の反対を押し切って婚約の解消を申し出るが、
ジェロームには拒否され挙句の果てにはバカにされてしまう。
周囲とジェロームを納得させるには、彼より上の男性を捕まえるしかない!
そう結論づけたレティーシャは、
公爵家の令息、エドゥアルトに目をつける。
……が、彼はなかなかの曲者で────……
※『結婚式当日、婚約者と姉に裏切られて惨めに捨てられた花嫁ですが』
こちらの話に出て来るヒーローの友人? 親友? エドゥアルトにも春を……
というお声を受けて彼の恋物語(?)となります。
★関連作品★
『誕生日当日、親友に裏切られて婚約破棄された勢いでヤケ酒をしましたら』
エドゥアルトはこちらの話にも登場してます!
逃走スマイルベビー・ジョシュアくんの登場もこっちです!(※4/5追記)
『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』
鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」
幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された
公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。
その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、
彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。
目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。
だが、中身は何ひとつ変わっていない。
にもかかわらず、
かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、
「やり直したい」とすり寄ってくる。
「見かけが変わっても、中身は同じです。
それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」
静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。
やがて彼女に興味を示したのは、
隣国ノルディアの王太子エドワルド。
彼が見ていたのは、美貌ではなく――
対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。
これは、
外見で価値を決められた令嬢が、
「選ばれる人生」をやめ、
自分の意思で未来を選び直す物語。
静かなざまぁと、
対等な関係から始まる大人の恋。
そして――
自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。
---
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる