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第十三話 水の精霊
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ウィルフレッド様の元から離れてルナちゃんの所に行くと、誰もいない所に向かって笑っていた。
「ねえルナちゃん、誰と話してるの?」
「え? この綺麗なお姉ちゃんだよ!」
ルナちゃんが指差す方向には、やはり誰も立っていない。しかし、嘘をついているような感じもしないし……。
それに、ここで強く否定をしたら、ルナちゃんが可哀想だわ。なんとかして、その綺麗なお姉ちゃんとやらを見つけたい。
「ほら、ここだよ!」
「えっ……?」
ルナちゃんに手を取られた私は、誰かがいると言われていた所に引っ張られる。すると、そこには流れるような青い髪と、透き通った青い目が美しい方がいた。
え、私……こんなに近くにいたのに、この人がいるのに気が付かなかったって、おかしくないかしら? もしかして、何か魔法が関係している?
「あなたにも、見えるのですね」
「えっと……あなたは?」
「通りすがりの青のお姉ちゃんです」
「え?」
「出会って間もない時の、この子の言葉をお借りしました」
「は、はあ……」
なんていうか、ちょっと掴みどころががないって感じの人ね。悪い人じゃなさそうだけど……。
「ウンちゃん、この人はエレナお姉ちゃんっていうの! 凄く優しくて、大好きな人なんだ!」
ルナちゃんは私の紹介をしてから、甘えるように抱きついてきた。私もそれが嫌じゃないから、当然受け止めて頭を撫でてあげた。
「ウンちゃん……何か本名があるのでは?」
「はい。ウンディーネと申します」
「ウンディーネ……」
さっき見えなかったこと、そしてウンディーネという名前。もしかして、この人は水の精霊、ウンディーネなんじゃないかしら? シルフィードと並んで、有名な精霊だったはず。
「人間に見つからないように魔法を使っていたのに、こんな小さな人の子に見つかってしまってに驚きました」
「えへへっ。ルナ、すごいんだよっ!」
今まで見聞きした中で、ルナちゃんは凄い魔法の使い手だというのはわかっている。そうじゃなければ、精霊を召喚するなんていう、超高等魔法を使うことなんて出来ないもの。
そんなルナちゃんだからこそ、同じ精霊であるウンディーネさんを見つけることが出来たのかもしれないわね。
「ところで、ウンディーネさんもお買い物ですか?」
「いえ。精霊なのでお金は持ってないのです。なので、見てるだけです」
それもそうか。精霊が人間社会に溶け込んで生活しているなんて、少なくとも私は聞いたことが無い。そんな精霊が、お金を持っているのは考えにくい。
ちなみに精霊というのは、自然界の万物に宿る不思議な魔力生命体のことを指す。例えば、水には水の精霊。炎なら炎の精霊といった具合よ。
「何を見てたんですか?」
「これといって、何か目的の物を見てたわけではありません。久しぶりに適当に散策をし、活気ある町並みの空気を楽しみ、心を満たしていた中、この店から好きな花の匂いがしたので、ついふらっと立ち寄ったんです」
「そうだったんですね」
「ルナにはよくわかんない……そうだ、お兄様達にも紹介しなきゃ!」
「あっ……走ったら危な――」
注意をする前に走りだしてしまったルナちゃんは、案の定躓いてしまい、そのまま前のめりに転びそうになったが、咄嗟に飛び出したウンディーネさんが、ルナちゃんを支えてくれたおかげで、転ばずに済んだ。
凄い反応速度だ……私なんか、ただその場で手を伸ばすことしか出来なかった……情けない。
「大丈夫ですか、ルナ」
「うん、大丈夫! ありがとう、ウンちゃん!」
「ルナ、大丈夫か!? って……ちゅ、宙に浮かんでいる……??」
「あ、お兄様! ウンちゃんが助けてくれたから大丈夫だよ!」
すぐにルナちゃんの元へと駆け付けたウィルフレッド様と使用人は、変な体制で宙に留まっているルナちゃんを見て、不思議そうに首を傾げていた。
そうか、ルナちゃんや私にはウンディーネさんが見えるけど、二人には見えないものね。
「ほら、ここにいるよ! 精霊のウンちゃん!」
「……っ!?」
ウンディーネさんの手から解放されたルナちゃんは、そのまま二人の手を引っ張る。すると、ウンディーネさんの姿を認識できたのか、二人は目を大きく見開いていた。
……これは私の推測だけど、ルナちゃんは元々精霊を呼んだり、精霊が見える力があるけど、自分が触れた人物に、見せたい精霊が見えるように出来るのかもしれない。
「これは……大変失礼した。ルナの兄のウィルフレッドと申します。この度はルナを助けていただき、誠にありがとうございます。何かお礼を……」
「ウンディーネと申します。咄嗟に体が動いただけなので、お気になさらず」
「そういうわけにも参りません」
こんな所でも、ウィルフレッド様の真面目な性格が出てしまっているわね。そういうところ、私は好きだわ。
「そうだ、ウンディーネさんはさっき花の匂いとか言ってましたよね?」
「はい、言いましたね」
「ウィルフレッド様、その花をお礼にプレゼントするというのはいかがでしょうか!」
「それは名案ですね。ウンディーネ殿、その花とはどの品でしょう?」
「そこにある花ですが……」
ウンディーネさんの指差したところには、小さな白い花が咲いた植物が入った籠が置いてあった。
確かあの植物は、解熱効果がある植物だったわね。小さくて可愛い花を咲かせるから、観賞用としても人気があるって母さんが言ってたっけ。
「その花ですね。少々お待ちを」
「あ、そんな気を使われなくても……行ってしまいました」
ウィルフレッド様は植物を手に取ると、使用人と一緒に会計をしに行った。
……あれ、よくよく考えると、これを買うお金ってウィルフレッド様が出すのよね? それなのに、さも私が買ってあげるみたいな雰囲気で、プレゼントだなんて提案してしまった……!
「お待たせしました。是非受け取ってください」
「ありがとうございます。あなたはとても礼儀正しい方なんですね」
「いえ、これくらい普通ですよ」
「ふふっ……謙虚でもあるとは。では私はこれで失礼します。縁があったら……また会いましょう、人の子達よ」
ウンディーネさんがそう言うと、フワッと甘い香りと一緒に、優しい風が私達を優しく撫でた。それから間もなく、ウンディーネさんは一瞬にしてその場から消えていった。
「あっ……行っちゃった。また会えるかなぁ」
「ああ、きっと会えるさ」
「そうだよね!」
「あの……ウィルフレッド様、申し訳ありませんでした!」
兄妹が仲睦まじく話している中、私はウィルフレッド様に勢いよく頭を下げながら、謝罪の言葉を述べた。
「……? エレナ殿、突然どうしました?」
「私、自分でお金を持っていないくせに、プレゼントをすればなんて提案してしまって……」
「なんだ、そんなことですか? エレナ殿は気にしすぎですよ。あなたのアドバイスのおかげで、私はすぐに彼女に感謝の気持ちを伝えられたのですよ」
そうかもしれないけど……それでもやっぱり申し訳ないと思ってしまう。
その気持ちを感じたのか、ウィルフレッド様はうーん……と何か考え込むような声を漏らしていた。
「では、一つお願いを聞いてもらいましょう」
「はい、私に出来ることならなんでも!」
「この店の植物の中で、部屋に飾るのに良さそうな花を選んでください。つい最近枯れてしまったので、新しい花が欲しいんです」
花を選ぶのね、そんなの簡単――って、そんなことで良いの?
「恥ずかしながら、私はこういった美しい物を選ぶ感性が乏しいのです。なので、エレナ殿に選んでいただきたい」
「あの、確かになんでもするって言いましたけど……そんなことで良いんですか?」
「はい。お願いできますか」
そーっと顔を上げてみると、そこにはウィルフレッド様の優しい笑顔があった。それは、まるで春の日差しのような暖かさで……思わず心の底が暖かくなるのを感じたわ。
「あ、ルナも選びたい! エレナお姉ちゃん、一緒に選ぼうよ!」
「ええ、一緒に探そうね。では少し待っててもらえますか?」
「わかりました。先に馬車に戻ってるので、ごゆるりと。お金は先に渡しておきますね」
私はウィルフレッド様からお金の入った袋を受け取ると、ルナちゃんとシーちゃんと一緒に、花を探し始めた。
その後、三人で意見を交わしながら選んだピンク色の花を受け取ったウィルフレッド様は、とても嬉しそうに笑ってくれた――
「ねえルナちゃん、誰と話してるの?」
「え? この綺麗なお姉ちゃんだよ!」
ルナちゃんが指差す方向には、やはり誰も立っていない。しかし、嘘をついているような感じもしないし……。
それに、ここで強く否定をしたら、ルナちゃんが可哀想だわ。なんとかして、その綺麗なお姉ちゃんとやらを見つけたい。
「ほら、ここだよ!」
「えっ……?」
ルナちゃんに手を取られた私は、誰かがいると言われていた所に引っ張られる。すると、そこには流れるような青い髪と、透き通った青い目が美しい方がいた。
え、私……こんなに近くにいたのに、この人がいるのに気が付かなかったって、おかしくないかしら? もしかして、何か魔法が関係している?
「あなたにも、見えるのですね」
「えっと……あなたは?」
「通りすがりの青のお姉ちゃんです」
「え?」
「出会って間もない時の、この子の言葉をお借りしました」
「は、はあ……」
なんていうか、ちょっと掴みどころががないって感じの人ね。悪い人じゃなさそうだけど……。
「ウンちゃん、この人はエレナお姉ちゃんっていうの! 凄く優しくて、大好きな人なんだ!」
ルナちゃんは私の紹介をしてから、甘えるように抱きついてきた。私もそれが嫌じゃないから、当然受け止めて頭を撫でてあげた。
「ウンちゃん……何か本名があるのでは?」
「はい。ウンディーネと申します」
「ウンディーネ……」
さっき見えなかったこと、そしてウンディーネという名前。もしかして、この人は水の精霊、ウンディーネなんじゃないかしら? シルフィードと並んで、有名な精霊だったはず。
「人間に見つからないように魔法を使っていたのに、こんな小さな人の子に見つかってしまってに驚きました」
「えへへっ。ルナ、すごいんだよっ!」
今まで見聞きした中で、ルナちゃんは凄い魔法の使い手だというのはわかっている。そうじゃなければ、精霊を召喚するなんていう、超高等魔法を使うことなんて出来ないもの。
そんなルナちゃんだからこそ、同じ精霊であるウンディーネさんを見つけることが出来たのかもしれないわね。
「ところで、ウンディーネさんもお買い物ですか?」
「いえ。精霊なのでお金は持ってないのです。なので、見てるだけです」
それもそうか。精霊が人間社会に溶け込んで生活しているなんて、少なくとも私は聞いたことが無い。そんな精霊が、お金を持っているのは考えにくい。
ちなみに精霊というのは、自然界の万物に宿る不思議な魔力生命体のことを指す。例えば、水には水の精霊。炎なら炎の精霊といった具合よ。
「何を見てたんですか?」
「これといって、何か目的の物を見てたわけではありません。久しぶりに適当に散策をし、活気ある町並みの空気を楽しみ、心を満たしていた中、この店から好きな花の匂いがしたので、ついふらっと立ち寄ったんです」
「そうだったんですね」
「ルナにはよくわかんない……そうだ、お兄様達にも紹介しなきゃ!」
「あっ……走ったら危な――」
注意をする前に走りだしてしまったルナちゃんは、案の定躓いてしまい、そのまま前のめりに転びそうになったが、咄嗟に飛び出したウンディーネさんが、ルナちゃんを支えてくれたおかげで、転ばずに済んだ。
凄い反応速度だ……私なんか、ただその場で手を伸ばすことしか出来なかった……情けない。
「大丈夫ですか、ルナ」
「うん、大丈夫! ありがとう、ウンちゃん!」
「ルナ、大丈夫か!? って……ちゅ、宙に浮かんでいる……??」
「あ、お兄様! ウンちゃんが助けてくれたから大丈夫だよ!」
すぐにルナちゃんの元へと駆け付けたウィルフレッド様と使用人は、変な体制で宙に留まっているルナちゃんを見て、不思議そうに首を傾げていた。
そうか、ルナちゃんや私にはウンディーネさんが見えるけど、二人には見えないものね。
「ほら、ここにいるよ! 精霊のウンちゃん!」
「……っ!?」
ウンディーネさんの手から解放されたルナちゃんは、そのまま二人の手を引っ張る。すると、ウンディーネさんの姿を認識できたのか、二人は目を大きく見開いていた。
……これは私の推測だけど、ルナちゃんは元々精霊を呼んだり、精霊が見える力があるけど、自分が触れた人物に、見せたい精霊が見えるように出来るのかもしれない。
「これは……大変失礼した。ルナの兄のウィルフレッドと申します。この度はルナを助けていただき、誠にありがとうございます。何かお礼を……」
「ウンディーネと申します。咄嗟に体が動いただけなので、お気になさらず」
「そういうわけにも参りません」
こんな所でも、ウィルフレッド様の真面目な性格が出てしまっているわね。そういうところ、私は好きだわ。
「そうだ、ウンディーネさんはさっき花の匂いとか言ってましたよね?」
「はい、言いましたね」
「ウィルフレッド様、その花をお礼にプレゼントするというのはいかがでしょうか!」
「それは名案ですね。ウンディーネ殿、その花とはどの品でしょう?」
「そこにある花ですが……」
ウンディーネさんの指差したところには、小さな白い花が咲いた植物が入った籠が置いてあった。
確かあの植物は、解熱効果がある植物だったわね。小さくて可愛い花を咲かせるから、観賞用としても人気があるって母さんが言ってたっけ。
「その花ですね。少々お待ちを」
「あ、そんな気を使われなくても……行ってしまいました」
ウィルフレッド様は植物を手に取ると、使用人と一緒に会計をしに行った。
……あれ、よくよく考えると、これを買うお金ってウィルフレッド様が出すのよね? それなのに、さも私が買ってあげるみたいな雰囲気で、プレゼントだなんて提案してしまった……!
「お待たせしました。是非受け取ってください」
「ありがとうございます。あなたはとても礼儀正しい方なんですね」
「いえ、これくらい普通ですよ」
「ふふっ……謙虚でもあるとは。では私はこれで失礼します。縁があったら……また会いましょう、人の子達よ」
ウンディーネさんがそう言うと、フワッと甘い香りと一緒に、優しい風が私達を優しく撫でた。それから間もなく、ウンディーネさんは一瞬にしてその場から消えていった。
「あっ……行っちゃった。また会えるかなぁ」
「ああ、きっと会えるさ」
「そうだよね!」
「あの……ウィルフレッド様、申し訳ありませんでした!」
兄妹が仲睦まじく話している中、私はウィルフレッド様に勢いよく頭を下げながら、謝罪の言葉を述べた。
「……? エレナ殿、突然どうしました?」
「私、自分でお金を持っていないくせに、プレゼントをすればなんて提案してしまって……」
「なんだ、そんなことですか? エレナ殿は気にしすぎですよ。あなたのアドバイスのおかげで、私はすぐに彼女に感謝の気持ちを伝えられたのですよ」
そうかもしれないけど……それでもやっぱり申し訳ないと思ってしまう。
その気持ちを感じたのか、ウィルフレッド様はうーん……と何か考え込むような声を漏らしていた。
「では、一つお願いを聞いてもらいましょう」
「はい、私に出来ることならなんでも!」
「この店の植物の中で、部屋に飾るのに良さそうな花を選んでください。つい最近枯れてしまったので、新しい花が欲しいんです」
花を選ぶのね、そんなの簡単――って、そんなことで良いの?
「恥ずかしながら、私はこういった美しい物を選ぶ感性が乏しいのです。なので、エレナ殿に選んでいただきたい」
「あの、確かになんでもするって言いましたけど……そんなことで良いんですか?」
「はい。お願いできますか」
そーっと顔を上げてみると、そこにはウィルフレッド様の優しい笑顔があった。それは、まるで春の日差しのような暖かさで……思わず心の底が暖かくなるのを感じたわ。
「あ、ルナも選びたい! エレナお姉ちゃん、一緒に選ぼうよ!」
「ええ、一緒に探そうね。では少し待っててもらえますか?」
「わかりました。先に馬車に戻ってるので、ごゆるりと。お金は先に渡しておきますね」
私はウィルフレッド様からお金の入った袋を受け取ると、ルナちゃんとシーちゃんと一緒に、花を探し始めた。
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