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止める者と止まらぬ者
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どうしよう、お義姉様はどこ?
お腹の中ブラックなお兄様だけど、お義姉様には甘いのよ。
さすがに、お兄様が犯罪者になるとか嫌よ。
せっかくヴィル様と婚約したのだもの。
これからたくさん婚約者として交流して、幸せな結婚をしたいわ。
それに、リリアは王太子殿下の婚約者なのよ。
その身内が犯罪者なんて、絶対ダメじゃない。
「お兄様!待てですわ!」
「ティア、俺は犬じゃないんだが?」
「犬の方が躾が行き届いていましてよ。飼い主はどこですの?」
誰彼かまわず噛み付くような駄犬は、処分されてしまうわ。
ケレス様は確かにろくでなしだけど、犯罪を犯したわけではないのよ。
ちょーっと、脳内が一般人には分からない思考をしているというか。
あれだけ人を蔑ろにしておいて、自分が好かれていると思える幸せな脳の持ち主なだけよ。
単に、カバヤン伯爵令嬢と想い合ってるだけで、私に暴力を振るったり暴言を吐いたりしたことはないわ。
あ。でも、カバヤン伯爵令嬢のヴィル様をおじさん呼ばわりしたことは許さないけど。
ヴィル様のどこがおじさんなのよ。
たった十二歳しか離れてないわ。
「旦那様、妹を困らせてはいけませんわ」
「フィーネ、俺は困らせてなどいない」
「口を出すのはかまいませんけど、手も足も出してはいけませんわよ。今日の善き日を汚すおつもり?」
ああ!
お義姉様がいらしたわ。
それはありがたいのだけど・・・
後ろからどうして、国王陛下と王妃殿下までいらっしゃるの?
やめてよ。
タービン公爵家が潰れちゃうわ。
私はこの二人に関わってこないで欲しいだけで、公爵家を潰したいわけじゃないのよ!
「どうした?何か問題が起きたか?グリフォン公爵」
「・・・たいしたことはありません。少々、思い込みが激しかったようですが、もう誤解も解けたでしょう。これ以上、人の婚約披露パーティーで問題を起こしたりしないはずです。家を潰したいのなら、別ですが」
ヴィル様が陛下に淡々と答えてくれる。
嬉しいわ。
私が大事にしたくないこと、理解ってくださるのね。
あとは、この二人が空気を読んでこの場を立ち去ってくれればいいのだけど。
いくらなんでも、国王陛下の前で妙な言いがかりを付けてきたりしないわよね?
「ティア!君は僕を愛しているだろう?そんな婚約のフリなどしなくていいんだ。ほら、素直になって!」
うわん。
全然、空気読んでくれないよぅ。
せっかくヴィル様が、上手く言ってくれたのに!
お腹の中ブラックなお兄様だけど、お義姉様には甘いのよ。
さすがに、お兄様が犯罪者になるとか嫌よ。
せっかくヴィル様と婚約したのだもの。
これからたくさん婚約者として交流して、幸せな結婚をしたいわ。
それに、リリアは王太子殿下の婚約者なのよ。
その身内が犯罪者なんて、絶対ダメじゃない。
「お兄様!待てですわ!」
「ティア、俺は犬じゃないんだが?」
「犬の方が躾が行き届いていましてよ。飼い主はどこですの?」
誰彼かまわず噛み付くような駄犬は、処分されてしまうわ。
ケレス様は確かにろくでなしだけど、犯罪を犯したわけではないのよ。
ちょーっと、脳内が一般人には分からない思考をしているというか。
あれだけ人を蔑ろにしておいて、自分が好かれていると思える幸せな脳の持ち主なだけよ。
単に、カバヤン伯爵令嬢と想い合ってるだけで、私に暴力を振るったり暴言を吐いたりしたことはないわ。
あ。でも、カバヤン伯爵令嬢のヴィル様をおじさん呼ばわりしたことは許さないけど。
ヴィル様のどこがおじさんなのよ。
たった十二歳しか離れてないわ。
「旦那様、妹を困らせてはいけませんわ」
「フィーネ、俺は困らせてなどいない」
「口を出すのはかまいませんけど、手も足も出してはいけませんわよ。今日の善き日を汚すおつもり?」
ああ!
お義姉様がいらしたわ。
それはありがたいのだけど・・・
後ろからどうして、国王陛下と王妃殿下までいらっしゃるの?
やめてよ。
タービン公爵家が潰れちゃうわ。
私はこの二人に関わってこないで欲しいだけで、公爵家を潰したいわけじゃないのよ!
「どうした?何か問題が起きたか?グリフォン公爵」
「・・・たいしたことはありません。少々、思い込みが激しかったようですが、もう誤解も解けたでしょう。これ以上、人の婚約披露パーティーで問題を起こしたりしないはずです。家を潰したいのなら、別ですが」
ヴィル様が陛下に淡々と答えてくれる。
嬉しいわ。
私が大事にしたくないこと、理解ってくださるのね。
あとは、この二人が空気を読んでこの場を立ち去ってくれればいいのだけど。
いくらなんでも、国王陛下の前で妙な言いがかりを付けてきたりしないわよね?
「ティア!君は僕を愛しているだろう?そんな婚約のフリなどしなくていいんだ。ほら、素直になって!」
うわん。
全然、空気読んでくれないよぅ。
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