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婚約してもいいですよ
私の言葉に落ち込んだ様子のジュリアーノ王太子殿下に、かつてウェンディが殺された憎しみがほんの少し、ほんの少しですけど癒された気がしました。
「王太子殿下。少しお庭をご案内いたしますわ」
「・・・すまない」
今の私は、メトルファン皇国皇女のユエリティです。
ユエリティを愛してくれている家族に恥じない言動をしなければなりません。
いずれこの体は、ユエリティ皇女殿下にお返しするのですから。
侍女が適度な距離をあけて、先導してくれます。
まだ婚約者ではない男女ですし、ここは居住区ではないため警備の面でも護衛が離れることはありません。
「男の方は、お花はお好みにはならないでしょうか」
「いや、とても美しい庭園だと思う。うちは、母が薔薇が好きで」
そうでしたね。
王妃殿下はとても薔薇を好まれていて、ご自身のお庭に色々な薔薇を育てられていました。
「王太子殿下は・・・そのご令嬢方のことをどう思われていますの?そして、この婚約について、どうお考えなのでしょうか?」
今回の婚約の打診は、クーデリア王国からのものです。
自国では、ジュリアーノ王太子殿下に身分と年齢の合うご令嬢はなく、年齢が離れているご令嬢も遠回しに婚約の打診を断られたと聞きます。
ウェンディのことと聖女様のことで、皆様躊躇なさったようです。
他国に、しかもあまり聖女様とのことが知られていない国に打診するしかなかったのでしょう。
ユエリティ皇女殿下のご家族は、この婚約を受ける必要はないとおっしゃっています。
ですがウェンディは、この婚約を受けるつもりです。
いえ、受けなくてもいいのですが、受ける傾向で王太子殿下との交流をしなければなりません。
殿下を後悔させるためには、ユエリティ皇女殿下との交流は必須です。
王太子殿下は、ユエリティ皇女殿下の容姿や雰囲気に聖女様とウェンディを感じているようなので、殿下の気持ちを惹きつけることができる可能性はあると思います。
しかも、聖女様を失い、心が疲弊している状態です。
「僕は・・・婚約者の令嬢のことを大切だと思っていた。共に国を支えていくのだと。でも、聖女と出会って・・・どうしようもなく彼女に惹かれた。彼女でなければ駄目だとすら思った。だが、聖女も婚約者も失って、父にこの婚約の話を聞いて・・・正直に言って、僕は皇女殿下に相応しくないと思う」
「・・・王太子殿下は正直な方ですね。そうですね、私も他の方を想われている方と婚姻するのは思うところがありますが、お互い親交を深めて見ませんか?」
「王太子殿下。少しお庭をご案内いたしますわ」
「・・・すまない」
今の私は、メトルファン皇国皇女のユエリティです。
ユエリティを愛してくれている家族に恥じない言動をしなければなりません。
いずれこの体は、ユエリティ皇女殿下にお返しするのですから。
侍女が適度な距離をあけて、先導してくれます。
まだ婚約者ではない男女ですし、ここは居住区ではないため警備の面でも護衛が離れることはありません。
「男の方は、お花はお好みにはならないでしょうか」
「いや、とても美しい庭園だと思う。うちは、母が薔薇が好きで」
そうでしたね。
王妃殿下はとても薔薇を好まれていて、ご自身のお庭に色々な薔薇を育てられていました。
「王太子殿下は・・・そのご令嬢方のことをどう思われていますの?そして、この婚約について、どうお考えなのでしょうか?」
今回の婚約の打診は、クーデリア王国からのものです。
自国では、ジュリアーノ王太子殿下に身分と年齢の合うご令嬢はなく、年齢が離れているご令嬢も遠回しに婚約の打診を断られたと聞きます。
ウェンディのことと聖女様のことで、皆様躊躇なさったようです。
他国に、しかもあまり聖女様とのことが知られていない国に打診するしかなかったのでしょう。
ユエリティ皇女殿下のご家族は、この婚約を受ける必要はないとおっしゃっています。
ですがウェンディは、この婚約を受けるつもりです。
いえ、受けなくてもいいのですが、受ける傾向で王太子殿下との交流をしなければなりません。
殿下を後悔させるためには、ユエリティ皇女殿下との交流は必須です。
王太子殿下は、ユエリティ皇女殿下の容姿や雰囲気に聖女様とウェンディを感じているようなので、殿下の気持ちを惹きつけることができる可能性はあると思います。
しかも、聖女様を失い、心が疲弊している状態です。
「僕は・・・婚約者の令嬢のことを大切だと思っていた。共に国を支えていくのだと。でも、聖女と出会って・・・どうしようもなく彼女に惹かれた。彼女でなければ駄目だとすら思った。だが、聖女も婚約者も失って、父にこの婚約の話を聞いて・・・正直に言って、僕は皇女殿下に相応しくないと思う」
「・・・王太子殿下は正直な方ですね。そうですね、私も他の方を想われている方と婚姻するのは思うところがありますが、お互い親交を深めて見ませんか?」
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