嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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罪と罰と罠②

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「ラムズベルト子爵令嬢にお会いしたいのですが」

 ハデス様を通して、皇帝陛下にお願いしてみた。

 だって、会わないとどんな方か分からないんだもの。

 私はまだまだ未熟だから、会って話しただけでその人の良し悪しまでは分からないけど、なら何となく分かるわ。

 好きになれない方が悪い方というわけではなく、単に私と合わないだけだけど、それでも好きになれない方のために色々としてあげる必要性は感じないから、私は自分の第一印象を大事にしている。

「ふむ。理由を聞いても?」

「私はラムズベルト子爵夫人には、後悔するまで罰を受けてもらいたいと考えています。子爵に関しては、監視の目を緩めた罰を負ってもらうべきですが、ご令嬢には罪はないと考えます。ですが、私は相手に優しく手を差し伸べられるほどできた人間ではありませんので、為人を知りたいと思うのです」

「なるほど。理解った。会えるように手配しよう」

「ありがとうございます」

 お母様が捕らえられたことで、恨まれているかもしれないわね。

 一応どうして子爵令嬢になったのかも、お父上である子爵から説明されているはずだけど、突然過ぎて、受け入れられていないかもしれないわ。

「それで、二人の処罰は決まったのか?」

「ああ。オルコット男爵令息の方は、父親と母親、二人の兄の方は常識人だったから、家には処罰なし。本人は、力が無駄に有り余っているようだからな、採石場行きだ」

 採石場・・・
ああ!ロロナ様の祖父母が送られたところね。
 ロロナ様もそこの娼館で働いていらっしゃるんだったわね。

「それで、ラムズベルト子爵夫人だが、その採石場の娼館に送ることにした。娘のことを考えたら、毒杯にするべきかと迷ったが、娘の方は任せていいのだろう?」

「ご本人の為人によりますが」

「ああ。それはそうだ。問題ありな人物なら、放っておけばいい。勝手に自滅する」

 あら、ロロナ様と同じところに送られるのね。
 犯罪者相手に見下されて、に抱かれたら、少しは反省するかしら。

 そこは死ぬまで、というか死んでも出ることは叶わないところらしいから、長い時間をかけて自分が何をしようとしたのか理解なさればいいわ。

 しかし、ラディシュ侯爵家といい、ラムズベルト侯爵家といい、エレメンタル帝国は侯爵家に問題ありじゃないかしら。

 いえ、まぁ、家じゃなくて個人に問題があることは理解っているけど。

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