94 / 96
番外編
内緒話《メリッサ視点》
しおりを挟む
「今思い出しても、セレスティーナ様と皇太子殿下のご婚礼のお姿は、素敵でしたわ」
私が繰り返しそう言うと、セレスティーナ様は苦笑されました。
だって、本当にお美しかったんですもの。絵本の中の王子様とお姫様、そのものでしたわ。
「私のことより、ご自分の式のことをお考え下さい」
「・・・はい」
恥ずかしくなって俯いてしまいます。
そうなのです。私とローゼンタール公爵家嫡男のカイト様の結婚式は明後日なのです。
やはり、セレスティーナ様と皇太子殿下との式から1ヶ月後は早すぎましたわ。
そのせいで、皇太子殿下も妃殿下であるセレスティーナ様もとてもお忙しそうでしたもの。申し訳ないですわ。
「ふふっ。メリッサ様のウエディングドレス姿。お美しいでしょうね。イリーナ様たちとフラワーシャワーいたしますので、楽しみにしていて下さいませね」
「ありがとうございます」
「ああ、そういえば、テレンス公爵子息様からお祝いが届いたとかお聞きしましたわ」
「はい。碧色と紅色の花柄のティーカップをいただきましたわ」
私の元婚約者であるルシアン・テレンス公爵子息様と、その婚約者になられたラナナ・オットン子爵令嬢様。
私との婚約解消騒動で、相当公爵様からお怒りを受けたテレンス様ですが、あれからずっと孤児院への奉仕活動を続けられているそうです。
ラナナ様も、公爵夫人からの教育に根を上げず、今は立派な淑女となられたとか。
お2人はまだご結婚はされていませんが、あと数年の婚約期間を置いた後、陛下に結婚のお許しをいただくみたいですわ。
一度は好きになった方です。
好きになられた方と幸せになられるようで、心から安堵しました。
「あ、あの・・・セレスティーナ様にお聞きしたいことがあるのです」
「あら?何でしょうか?」
「あ、あの・・・・・・・・・」
お聞きしようと、決意して式は明後日だというのにセレスティーナ様の元にやってきましたのに。いざ、お聞きしようとしたら、言葉が出てきません。
「ね・・・」
「ね?」
「ね、ね、閨で私、どうすればよろしいのでしょうかっ」
何とか言葉を絞り出せましたわ。
忙しい時間を工面して、お忙しいセレスティーナ様のお時間をいただいたのは、結婚式の後の・・・その、カイト様との初夜についてお伺いしたかったのです。
お母様から閨の教育は受けていますけど、本当に殿方にお任せしていればいいのでしょうか?
もし、呆れられたらと思うと、不安で仕方なくて、恥をしのんでセレスティーナ様のところへお伺いしたのです。
カイト様は皇太子殿下と同い年ですし、きっと参考になりますわ。
そう思ってお聞きしたのですが・・・
どうしましょう。セレスティーナ様が、セレスティーナ様が真っ赤になってしまわれています。
「せ、セレスティーナ様・・・」
「ローゼンタール様にお任せすればよろしいと思います」
「え、あの・・・はい」
どうしましょう。なんだか、否と言える感じじゃないですわ。
「本当に、初めてだとおっしゃるのが信じられないような手練れですから」
ええ?皇太子殿下、一体なにをなさったのですか?
私が繰り返しそう言うと、セレスティーナ様は苦笑されました。
だって、本当にお美しかったんですもの。絵本の中の王子様とお姫様、そのものでしたわ。
「私のことより、ご自分の式のことをお考え下さい」
「・・・はい」
恥ずかしくなって俯いてしまいます。
そうなのです。私とローゼンタール公爵家嫡男のカイト様の結婚式は明後日なのです。
やはり、セレスティーナ様と皇太子殿下との式から1ヶ月後は早すぎましたわ。
そのせいで、皇太子殿下も妃殿下であるセレスティーナ様もとてもお忙しそうでしたもの。申し訳ないですわ。
「ふふっ。メリッサ様のウエディングドレス姿。お美しいでしょうね。イリーナ様たちとフラワーシャワーいたしますので、楽しみにしていて下さいませね」
「ありがとうございます」
「ああ、そういえば、テレンス公爵子息様からお祝いが届いたとかお聞きしましたわ」
「はい。碧色と紅色の花柄のティーカップをいただきましたわ」
私の元婚約者であるルシアン・テレンス公爵子息様と、その婚約者になられたラナナ・オットン子爵令嬢様。
私との婚約解消騒動で、相当公爵様からお怒りを受けたテレンス様ですが、あれからずっと孤児院への奉仕活動を続けられているそうです。
ラナナ様も、公爵夫人からの教育に根を上げず、今は立派な淑女となられたとか。
お2人はまだご結婚はされていませんが、あと数年の婚約期間を置いた後、陛下に結婚のお許しをいただくみたいですわ。
一度は好きになった方です。
好きになられた方と幸せになられるようで、心から安堵しました。
「あ、あの・・・セレスティーナ様にお聞きしたいことがあるのです」
「あら?何でしょうか?」
「あ、あの・・・・・・・・・」
お聞きしようと、決意して式は明後日だというのにセレスティーナ様の元にやってきましたのに。いざ、お聞きしようとしたら、言葉が出てきません。
「ね・・・」
「ね?」
「ね、ね、閨で私、どうすればよろしいのでしょうかっ」
何とか言葉を絞り出せましたわ。
忙しい時間を工面して、お忙しいセレスティーナ様のお時間をいただいたのは、結婚式の後の・・・その、カイト様との初夜についてお伺いしたかったのです。
お母様から閨の教育は受けていますけど、本当に殿方にお任せしていればいいのでしょうか?
もし、呆れられたらと思うと、不安で仕方なくて、恥をしのんでセレスティーナ様のところへお伺いしたのです。
カイト様は皇太子殿下と同い年ですし、きっと参考になりますわ。
そう思ってお聞きしたのですが・・・
どうしましょう。セレスティーナ様が、セレスティーナ様が真っ赤になってしまわれています。
「せ、セレスティーナ様・・・」
「ローゼンタール様にお任せすればよろしいと思います」
「え、あの・・・はい」
どうしましょう。なんだか、否と言える感じじゃないですわ。
「本当に、初めてだとおっしゃるのが信じられないような手練れですから」
ええ?皇太子殿下、一体なにをなさったのですか?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,396
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる