悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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魔法訓練発止まるところ知らず行き

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増えてるな・・・」

 ジルベールお兄様が私の両手を握ったまま、ポツリと呟かれました。

 お気持ちは、ちょっとだけですけど、分かりますわ。

 さすがに魔王であるお兄様にはまだまだ及びませんけど、ローズの魔力はエレンやカレン様をすでに追い越し、側近のリカルドとエラルドと肩を並べるほどに増えていました。

 ええと、これって大丈夫なのでしょうか?

 まさか、天井知らずとは言いませんよね?

 もちろん、使える魔法はまだ低ランクから中ランクあたりで、お兄様のように高位の魔法は使えませんけど。

 ヴァイオレットやウッド様もですが、人間も魔法を使う時に無詠唱で使えます。

 その人間が使える固有魔法に限られることですが、ちゃんとした詠唱をすれば魔力量に比例してある程度高位の魔法も使えます。

 もちろん詠唱したところで、ローズが使う低ランク魔法と同じくらいが限度ですけど。

 魔族は魔法を使うことに長けていて、しかも魔力量も多いですから、まぁ当たり前のことなのかもしれません。

 ちなみにお兄様は、無詠唱で魔法を使われます。

 お兄様が詠唱を唱えるとなると、それこそカタストロフィ級となります。

 カレン様は、お兄様が詠唱を唱えることになれば「絶対に大災害を引き起こすわ」と笑われていましたけど。

 ま、まぁ、お兄様は闇魔法に特化されていますしね。

 というか、魔族の方々は光魔法を備えられていないのですから、救うイメージはないのではないかしら?

 世界を救うのなんて、聖女の仕事ですわよね。

 よくある物語とかでも、勇者や聖女が魔王を倒すとかですし。

 ええと。
この場合、魔王側に聖女と同じ力を持つ魔族ローズがいるとなると、どうなるのかしら?

 私はもし、お兄様が世界を敵にしたとしても、お兄様の味方になりますけど??

 だって、人間たちは誰も私を救ってくれませんでしたわ。

 聖女も、婚約者も、両親も、国も。

 なら、ローズとしてですけど私を大切にしてくれる魔国サフィラスの魔族のみんなと、魔王であるお兄様を守っても文句を言われる筋合いはありませんよね?

「増えてて何か問題はありそうですか?」

「いや、問題はない。体調に問題はないか?」

「大丈夫です。むしろ体が軽いくらいです」

 急に増えましたが、別段問題はなさそうですね。

 体調も全く問題ありませんし。

 お兄様たちをいざという時に守るためにも、魔力は多いにこしたことがありませんし、魔法だってどんどん学んで使えるようになってみせますよ。

 
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