「ちょっと待った」コールをしたのはヒロインでした

みおな

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婚約破棄を告げられました

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「オフェーリア!貴様との婚約を破棄する!!」

 王立学園の年度末のパーティーで、この国の第3王子殿下が宣言されました。

 皆様、こんにちは。
わたくしはオフェーリア・アルベーヌと申します。

 セント・フォース王国、アルベーヌ公爵家の娘ですわ。

 そして、パーティー会場のど真ん中で、婚約破棄を告げているのは、このセント・フォース王国の第3王子殿下、ジョエル・フォース様です。

 金髪碧眼の、見た目は本当に王子様然とした方なのですが、残念ながら、お勉強嫌いで努力するのも嫌いという、『見た目王子』な方なのです。

 上の2人のお兄様方は、努力家で見た目も中身も素晴らしい方なのに、どうしてこの方だけハズレなのかしら。

 そんな方とわたくしが婚約いたしましたのは、単に王家からの懇願のためです。

 ジョエル様は第3王子殿下。
これで、上のお兄様方のように優秀な方なら他国の王女殿下の王配になれるのですが、ジョエル様を他国に出したりしたら戦争になってしまいますわ。

 それでも王族ですから、ジョエル様を任せても大丈夫な相手として、わたくしが選ばれてしまいましたの。

 我がアルベーヌ公爵家には、わたくししか子供がおりません。
 このセント・フォース王国は女性でも家を継ぐことができますので、いずれはわたくしが女公爵になることが決まっております。

 ですから、婚約者であるジョエル様は、我がアルベーヌ公爵家に婿入りして、公爵として仕事ができなくても支障がないのです。

 見た目だけで何もできないジョエル様の身請け先としては、我がアルベーヌ公爵家は最適だったのです。

 さすがに、国王陛下と王妃様に土下座までされましたら、お受けしないわけにはいきませんでしたわ。

 それでも、宰相をしているお父様は、王家に対して条件をつけました。

 ジョエル様が、わたくしを傷つけるような言動をした場合は婚約を解消すること。

 たとえお互いが望んでの婚約でないとしても、わたくしを貶めたりした場合も婚約解消すること。

 他のご令嬢と懇意にしているという事実が出た場合も婚約を解消すること。

 公爵家を継ぐのはあくまでもわたくしなので、わたくしを敬わない場合も婚約解消すること。

 1度婚約解消したら、2度とジョエル様とは婚約は結ばないこと。

 国王陛下も王妃様も、それを受け入れられて、キチンと書面にもなっています。

 さて、この婚約者様はそれを理解なさっているのでしょうか?

 この場合は、わたくしを敬っていないにあたるのかしら?
 それとも、貶めてるにあたるかしら?
傷つけたではないですわね。

 だってわたくし、今とても嬉しいんですもの。

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