「ちょっと待った」コールをしたのはヒロインでした

みおな

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理由を述べられました

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「一応、理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

 わたくしがそう尋ねますと、ジョエル様はわたくしを睨みつけました。

「本当に傲慢な女だな!前からお前のそういうところが大嫌いだったんだ!僕のことをずっと見下していただろうっ」

 見下すですか。ジョエル様、わたくしよりも優っているところがありますの?

 学園では、基本的に身分と成績順でクラスが決まります。SクラスからDクラスまでです。

 成績なら、ジョエル様はDクラスなのですが、王族がDクラスというのはさすがに外聞が悪いので、Aクラスとなっています。
 Aクラスは、下位貴族や平民の方で成績優秀な方ばかりです。

 高位貴族の方で、一定の成績の方はSクラスなのです。

 もちろん、わたくしはSクラスです。一応、学年首席ですわ。成績では、天地の差がありますわね。

 ああ。見た目は上でしょうか。
わたくしもそう悪くはないと思いますけど。

 白金の髪に金の瞳のわたくしは、これでも他のご子息からお声をかけていただけています。
 ハズレくじでも婚約者がおりますから、さすがに釣書は送られてきませんけど。

 婚約解消したら、是非にとお声はいただいていますのよ。
『見た目王子』には敵いませんけど。

 しかし、昔から嫌いだったのですね。
そこだけは気が合いますわ。

「それに、お前は僕の愛するジュリを虐めていただろう!」

 ええと。
今、僕の愛するとおっしゃいましたわね?この婚約者様は。

 馬鹿だ馬鹿だとは思っていましたが、ここまで配慮の足りない馬鹿でしたのね。
 こんな公衆の面前で、堂々と浮気を公言する王族がどこにいるのですか。

 目の前に立つ、王族であるはずの婚約者様を唖然として見つめます。
 その、わたくしの表情が傷ついているとでも見えたのでしょう。
 ジョエル様は、ふふんと満足げな顔をされました。

「僕に愛されるジュリに嫉妬したんだろうが、僕はお前などカケラも好きになったことはないっ!性格の醜さが顔に出ているような女など願い下げだ!!」

 ひどい言われようですわね。
わたくしは確かにジョエル様の好みではないのでしょう。
 この婚約者様は、が弱く守りたくなるような、女性を好まれます。

 その点、わたくしは背も程々ありますし、その、スタイルの方も少々淑女らしがらぬ男性の方の目の毒な感じなのです。

 ですが、わたくしがジョエル様がお好きになった方に嫉妬などしなければなりませんの?

 もしかしてジョエル様は、わたくしに愛されているとでも思ってらっしゃるのかしら?
 
 
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