転生先は魔王の妹?〜蕩けるほど愛される〜

みおな

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魔王配下侍女の困惑《シャーリー視点》

「あの・・・シャーリーに話したいことがあるの」

 お茶の用意をしていた私に、ラーミア様がおずおずといった様子で話しかけられて来られます。

「どうかされましたか?ラーミア様」

 私が紅茶をラーミア様に差し上げながら尋ねると、ラーミア様は私に向かいのソファーに座るように促されます。

 私はフェニックス一族の娘で、自分に誇りを持っていますが、現在の私は、ラーミア様の侍女であり護衛。
 主人と向かい合って座る身分ではありません。

 そう申し上げると、ラーミア様は悲しそうに俯かれました。

 どうされたのでしょうか?

 いずれは魔王妃になられるラーミア様ですが、魔族の中には愚かにもラーミア様の存在を軽視する者もいると聞きます。

 まぁ、そんな愚か者たちはすぐに魔王陛下が粛清されるでしょうが、それでもラーミア様が配下である私と対等であるように振る舞えば、そこに苦言を呈してくる者たちもいるでしょう。

 そう思いお諌めしたのですが、ラーミア様にこのようなお顔をされるくらいでしたら、苦言を呈してくる者たちなど、陛下に進言して即刻消していただけばいいだけです。

「では、失礼します。ですが、このようなことは、ラーミア様のお部屋の中でだけですので」

「ありがとう・・・シャーリー」

 ああ。なんと可愛らしいのでしょうか。
魔王陛下も、ラーミア様が目覚められてからは、ラーミア様のお可愛らしさに気付かれたご様子。本当に良かったですわ。

 きっと前魔王陛下も前魔王妃様も、ご安心されていると思います。

「それで、お話とは?」

「あの・・・あのね、私・・・シャーリーに秘密にしていることがあるの・・・」

 私に秘密のこと、ですか?
そんなことは当たり前です。

 魔王陛下の妹姫様であり、未来の魔王妃様であるラーミア様が、魔王陛下の配下で、ラーミア様の侍女兼護衛である私に、何もかも曝け出す必要はないのです。

 ましてや、私とラーミア様がお目にかかったのは、つい先日のこと。
 まだラーミア様のご信頼を得るには、共に過ごした時間があまりにも少ないのです。

「ラーミア様が私に秘密のことがあっても、別に構わないのですよ?ラーミア様は、魔王陛下の妹姫様で、私は魔王陛下の配下なのですから」

「ご、ごめんなさい」

 私が秘密があってもいいのだと、そう申し上げた途端に、ラーミア様は突然、謝罪されました。

「ラーミア様?」

「私・・・私、ラーミア様ではないのです!私は・・・私は人間の国のオベウス王国の公爵家の娘、シャーミア・シャロンなのです!」

 は?
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