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番外編:幸せのかたち2
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そして、私は濡羽色の黒髪に、菫色の瞳をした、とても愛らしい女の子を産みました。
ラーミア様の瞳は、空色なのに。生まれた娘の瞳の色は、シャーミアの時の、私の瞳と同じ色をしています。
娘は、ラーシャと名付けられました。
旦那様も、それからシルヴィウスも、ラーシャを溺愛していて、我儘に育たないか今から心配ですわ。
特にシルヴィウスは、ラーシャがいずれ自分の妃になることを理解していて、友人のアルトル様でさえ、ラーシャに近づくことを拒んでいます。
アルトル様は、シャーリーのところのご嫡男ですわ。
真っ赤な、燃えるような髪と瞳をした少年は、シルヴィウスと同い年です。
私の結婚後に休みをとって実家に戻ったシャーリーは、3日後に1ヶ月後に婚姻することになりましたと、戻ってきましたわ。
帰ればすでに、全ての準備ができていて、そう、それこそウエディングドレスの最終チェックのみだったそうです。
しかも、サイズも好みもぴったりで、準備されていたとか。
今回、すぐに戻って来たのは、婚姻後にお休みを取るようにと、未来の旦那様であるお兄様に言われたからだそうです。
ジルベルト様は、それを了承し、私は1ヶ月後にシャーリーの婚約者の顔を見ることが叶いました。
大人な、シャーリーによく似合うマーメードラインのウエディングドレス。
隣に立つのは、シャーリーとよく似た深紅の髪の美丈夫です。
フェニックス一族の嫡男だとお聞きしましたわ。
いずれその座に就く時まではという条件で、シャーリーが侍女を続けることをお許し下さったのですが、シャーリーの方が先に子を身籠ったこともあり、侍女の職は辞してもらいました。
シャーリーが側にいないのは寂しいですけど、母親になるのですもの。子供と一緒に過ごして欲しいのです。
私の新しい侍女には、レイ様の婚約者となられたリーディが就かれました。
何とリーディは、レイ様よりも10歳も年下なのです。従姉妹だそうで、リーディが15歳になられるのを待ってのご婚約だったそうです。
レイ様はご結婚されても、ジルベルト様にお仕えくださるそうなので、リーディも私にずっと仕えてくださると言ってくださいました。
レイ様は家督を弟君にお譲りになられているそうで、王宮内に自室を持たれています。
この先、子供もできるでしょうから、結婚後住めるように、敷地内に屋敷を建ててはどうかと、旦那様にお願いしました。
もちろん、旦那様はご了承下さり、レイ様とリーディはご結婚後は敷地内の屋敷から通うようになりますわ。
こんな風に、色んなことが変わったり、変わらなかったりしながら、それでも毎日が過ぎていきます。
あの日ー
婚約者である方に首を刎ねるように言われた私が、こんな風に愛しい旦那様と、可愛い子供2人に囲まれて暮らせるなんて、本当に夢のようです。
私に生を与えてくださった、ラーミア様には感謝しかありません。
どうか、彼女の次の生が実り多き幸せなものでありますように。
幸せな家族を見つめながら、私はそう願い続けるのでしたー
※※※fin***
これにて完結です。もっとこうあって欲しかったなど、未熟な作者にもどかしいところもあったでしょうが、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
ラーミア様の瞳は、空色なのに。生まれた娘の瞳の色は、シャーミアの時の、私の瞳と同じ色をしています。
娘は、ラーシャと名付けられました。
旦那様も、それからシルヴィウスも、ラーシャを溺愛していて、我儘に育たないか今から心配ですわ。
特にシルヴィウスは、ラーシャがいずれ自分の妃になることを理解していて、友人のアルトル様でさえ、ラーシャに近づくことを拒んでいます。
アルトル様は、シャーリーのところのご嫡男ですわ。
真っ赤な、燃えるような髪と瞳をした少年は、シルヴィウスと同い年です。
私の結婚後に休みをとって実家に戻ったシャーリーは、3日後に1ヶ月後に婚姻することになりましたと、戻ってきましたわ。
帰ればすでに、全ての準備ができていて、そう、それこそウエディングドレスの最終チェックのみだったそうです。
しかも、サイズも好みもぴったりで、準備されていたとか。
今回、すぐに戻って来たのは、婚姻後にお休みを取るようにと、未来の旦那様であるお兄様に言われたからだそうです。
ジルベルト様は、それを了承し、私は1ヶ月後にシャーリーの婚約者の顔を見ることが叶いました。
大人な、シャーリーによく似合うマーメードラインのウエディングドレス。
隣に立つのは、シャーリーとよく似た深紅の髪の美丈夫です。
フェニックス一族の嫡男だとお聞きしましたわ。
いずれその座に就く時まではという条件で、シャーリーが侍女を続けることをお許し下さったのですが、シャーリーの方が先に子を身籠ったこともあり、侍女の職は辞してもらいました。
シャーリーが側にいないのは寂しいですけど、母親になるのですもの。子供と一緒に過ごして欲しいのです。
私の新しい侍女には、レイ様の婚約者となられたリーディが就かれました。
何とリーディは、レイ様よりも10歳も年下なのです。従姉妹だそうで、リーディが15歳になられるのを待ってのご婚約だったそうです。
レイ様はご結婚されても、ジルベルト様にお仕えくださるそうなので、リーディも私にずっと仕えてくださると言ってくださいました。
レイ様は家督を弟君にお譲りになられているそうで、王宮内に自室を持たれています。
この先、子供もできるでしょうから、結婚後住めるように、敷地内に屋敷を建ててはどうかと、旦那様にお願いしました。
もちろん、旦那様はご了承下さり、レイ様とリーディはご結婚後は敷地内の屋敷から通うようになりますわ。
こんな風に、色んなことが変わったり、変わらなかったりしながら、それでも毎日が過ぎていきます。
あの日ー
婚約者である方に首を刎ねるように言われた私が、こんな風に愛しい旦那様と、可愛い子供2人に囲まれて暮らせるなんて、本当に夢のようです。
私に生を与えてくださった、ラーミア様には感謝しかありません。
どうか、彼女の次の生が実り多き幸せなものでありますように。
幸せな家族を見つめながら、私はそう願い続けるのでしたー
※※※fin***
これにて完結です。もっとこうあって欲しかったなど、未熟な作者にもどかしいところもあったでしょうが、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
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本物のラーミアが次の生で幸せになるのを読みたいです(*˘︶˘*).。.:*♡
ありがとうございます。
とても楽しく読ませて頂きました。
有難うございました。
読んでいただき、ありがとうございます。
完結お疲れ様でした。
最新の更新で、完結となっていて、思わず「あ、完結なんだ」と落胆の声が出てしまうくらい毎回の更新を楽しみにしていた作品でした。
よくある人生のやり直しではなく、魂の入れ替わり、とちょっと異色の展開で、残酷なくらいのざまぁもあって(笑"、シャーミアがラーミアとしてでなく、ちゃんとシャーミアとして、周囲のみんなから愛されて守られて幸せになれて、周りのみんなが幸せになって、幸せがずっと続いていくんだろうな、と予感させる終わり方で、こちらも幸せになる結末でした。
感想ありがとうございます😊
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
また他作品でもお会いできればと思います。