はい!喜んで!

みおな

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シリル・イグリットの場合②

フミナ・イヤーズの打算と誤算

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「はああー」

 フミナ・イヤーズ子爵令嬢は、大きなため息を吐いた。

 あの日、エドワードの遣いだという男性に王宮に連れて来られた。

 メイドの服に着替えさせられて、エドワードの元へ紅茶を運ぶように指示された。

 エドワードが紅茶を飲むまでは、顔を見せないようにと念を押された。

 紅茶を飲んだ後なら、フミナの望みが叶う、と言われて。

 実際、エドワードはフミナを抱いてくれた。

 ちょっと激しくて、優しさのカケラもない抱き方だったし、初めてのフミナはすごく痛かったけど。

 でも、エドワードは何度もフミナを求めてくれた。

 その喜びを噛み締めてたら、見知らぬ男の人たちがやって来て、エドワードはどこかに連れて行かれるし、フミナ自身も女の人にお風呂に連れて行かれた。

 そして綺麗に体を洗われたあとに、国王陛下と王妃殿下のところへ連れて行かれた。

「同意です!ちょっと痛くて叫んじゃったけど、エドワード様がそれだけ情熱的に求めてくれたんです!」

 フミナの着ていたメイド服がビリビリに破かれていたことで、無理矢理犯されたのではと言われた。

 フミナは必死になって否定したけど、国王陛下も王妃殿下も、フミナにではなくフミナを部屋から連れて来た男の人にばかり質問していた。

 そしてそのまま、フミナは王宮内に軟禁されることになった。

「二ヶ月もすれば、妊娠しているかが分かる。それまでは、この部屋で過ごすように」

 フミナが軟禁された部屋には、お風呂もトイレもついてる部屋で、イヤーズ子爵家のフミナの部屋よりも大きい。

 だが窓には鉄の格子がはめられているし、部屋の鍵も外からかけられている。

 食事も、イヤーズ子爵家では食べたことのないような美味しい物だったが、食べ終わるまでメイドと屈強な騎士が見張っている。

 何よりも。

「エドワード様に会わせて」

 エドワードと会うどころか、顔すら見ることが叶わなかった。

「殿下は謹慎中だ。子ができたのが分かれば会わせてやる」

 そう言われて、フミナは二ヶ月間耐えた。

 一ヶ月目から月のモノのが来てないから、フミナは妊娠を確定だと思っていたけど、二ヶ月後の医師の検診まではここから出してはもらえなさそうだった。

「こんなはずじゃなかったのにな。ううん、きっとこれからよ!」

 月のモノが来なかった時点でエドワードに伝え、子が出来たかも?とはずだった。

 それなのに、エドワードは謹慎?しているというし、フミナも部屋から出ることも叶わない。

 だが、もうすぐ二ヶ月。
医師の検診が終われば!と思うフミナであった。
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