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聖女覚醒編
私の本当の気持ち
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マリウスの言葉に、彼の腕の中で首を傾げる。
カイに嫉妬?なんで?
確かにマリアを見つけ出して来たのはカイだけど、それは単に街での情報を得るのがカイの方が有利だっただけなのに。
頼られる男になる?
マリウスは頼りになるけど?それに、守ってくれてるし、支えてくれていると思う。
自分の手でマリアを助けたかったということ?
マリウスが私のことを好きだということは信じているのに、信じているはずなのに、胸の奥がズキン!と痛んだ。
「マリ様・・・は頼りになる方ですわ。それに、わたくしを支えてくださっていますし、守って下さっています」
「ありがとう、アニエス」
そう言って微笑うマリウスに、焦燥感が募る。
違うの。お世辞じゃなくて、本当にそう思ってるの。
私がずっとマリウスの気持ちを、理解しようとしなかったから。
彼自身を見ようとしなかったから。
だから、マリウスにあんなことを言わせてしまっているんだ。
「本当なの!私は本当に、マリウスのことが好きなの。支えてもらってると思うし、他の誰かとマリウスを比べたことなんかないし、それに、それに・・・」
「アニエス?落ち着いて」
マリウスが、私を抱きしめる腕に力を込める。
背中をゆっくりと撫でられた。
「アニエスの気持ちを疑ったりしてはいないよ?それに例えアニエスが、他の男の方が頼りになると言ったところで、もう絶対に離してなんてあげれないけどね」
マリウスはそう言いながら、私の膝裏に手を回すと、そのままヒョイっと私を抱き上げた。
お姫様抱っこをしたまま、ソファーに移動し、座った自分の膝の上に私を座らせた。
「!!」
いくら2人きりだからといって、王宮の、王太子であるマリウスの執務室だ。いつ誰がやって来るかも分からないのに!
恥ずかしさと困惑で、真っ赤になっているだろう私の顔を、マリウスが覗き込むように見てくる。
「アニエス。そんな可愛い顔、他の誰にも見せないで」
頬を撫でながらそう言うマリウスに、余計に顔に熱が溜まる。
こんなの、マリウスが相手だからに決まってるのに。
というか、他の誰かの膝の上に座るとか絶対ないから。
父親の膝の上すら、転生してから座った記憶ないわよ?
真っ赤な顔の私の頬を撫でる手がスッと首後ろに回され、そのままマリウスの端正な顔が近づいて来た。
チュッと軽い音を立てて、唇が重なる。啄むように何度も繰り返され、深くなりそうなその口付けに、私は慌ててマリウスの胸に手を当てて、押しとどめた。
「みっ、見せません。でも、その・・・恥ずかしいです。それに、いつ誰が来るかもわかりませんから、下ろして下さい・・・」
そこまで言ったところで、バァン!と扉が開いて、乱入者が現れた。
カイに嫉妬?なんで?
確かにマリアを見つけ出して来たのはカイだけど、それは単に街での情報を得るのがカイの方が有利だっただけなのに。
頼られる男になる?
マリウスは頼りになるけど?それに、守ってくれてるし、支えてくれていると思う。
自分の手でマリアを助けたかったということ?
マリウスが私のことを好きだということは信じているのに、信じているはずなのに、胸の奥がズキン!と痛んだ。
「マリ様・・・は頼りになる方ですわ。それに、わたくしを支えてくださっていますし、守って下さっています」
「ありがとう、アニエス」
そう言って微笑うマリウスに、焦燥感が募る。
違うの。お世辞じゃなくて、本当にそう思ってるの。
私がずっとマリウスの気持ちを、理解しようとしなかったから。
彼自身を見ようとしなかったから。
だから、マリウスにあんなことを言わせてしまっているんだ。
「本当なの!私は本当に、マリウスのことが好きなの。支えてもらってると思うし、他の誰かとマリウスを比べたことなんかないし、それに、それに・・・」
「アニエス?落ち着いて」
マリウスが、私を抱きしめる腕に力を込める。
背中をゆっくりと撫でられた。
「アニエスの気持ちを疑ったりしてはいないよ?それに例えアニエスが、他の男の方が頼りになると言ったところで、もう絶対に離してなんてあげれないけどね」
マリウスはそう言いながら、私の膝裏に手を回すと、そのままヒョイっと私を抱き上げた。
お姫様抱っこをしたまま、ソファーに移動し、座った自分の膝の上に私を座らせた。
「!!」
いくら2人きりだからといって、王宮の、王太子であるマリウスの執務室だ。いつ誰がやって来るかも分からないのに!
恥ずかしさと困惑で、真っ赤になっているだろう私の顔を、マリウスが覗き込むように見てくる。
「アニエス。そんな可愛い顔、他の誰にも見せないで」
頬を撫でながらそう言うマリウスに、余計に顔に熱が溜まる。
こんなの、マリウスが相手だからに決まってるのに。
というか、他の誰かの膝の上に座るとか絶対ないから。
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真っ赤な顔の私の頬を撫でる手がスッと首後ろに回され、そのままマリウスの端正な顔が近づいて来た。
チュッと軽い音を立てて、唇が重なる。啄むように何度も繰り返され、深くなりそうなその口付けに、私は慌ててマリウスの胸に手を当てて、押しとどめた。
「みっ、見せません。でも、その・・・恥ずかしいです。それに、いつ誰が来るかもわかりませんから、下ろして下さい・・・」
そこまで言ったところで、バァン!と扉が開いて、乱入者が現れた。
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