転生ガチャで悪役令嬢になりました

みおな

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婚約の申し出を受けました

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「ルミナス嬢は・・・ラクトウェルのことを、その・・・」

 ん?誰だ?そのラクトウェルって。
この流れからいくと、私の婚約者候補の王子様?

「王太子殿下。娘がラクトウェル王子の婚約者候補として、王妃様のお茶会に参りましたのは、あくまでも王家からの指示でございますわ。まだ、顔すら合わせていませんのよ」

「そうなんだね。良かった」

「良かった?」

 コテンと首を傾げる。
というか、王太子殿下なんだから、私が王家の指示で婚約者候補になったことくらい知ってるよね?

 で、良かったって何?
それって、私が弟の婚約者に相応しくないということ?

「殿下。良かったとはどういうことですの?」

「コンフェルト夫人。僕とルミナス嬢との婚約を認めて貰えないだろうか?」

「あら?あらあらあら」

 お母様が、嬉しそうな声を上げる。
いや、いやいやいや。意味が分からない。
 弟の婚約者候補と婚約したいとか、全く意味が分からない。

 王太子って言ったよね?
その人の婚約者って、王太子妃候補ってことになるってことだよね?

 いやいやいや。
勘弁して?それって完璧に悪役令嬢のポジションじゃない!

 それに、年齢の近い婚約者候補いるんじゃないの?なんで、私?

「あ、あのっ・・・」

「ルミナス嬢。ラクトウェルのことが好き?ラクトウェルの婚約者になりたい?」

「ふぇ?いや。お断りですけど?」

「ふふっ。お断り、か。会ったこと、ないんじゃないの?」

 わ、わ、うわぁ。
超絶美形の笑顔!破壊力ハンパない。

 会ったことないから!知らないからこそ、お断りなの!私は悪役令嬢になって断罪されたくないの!!

 王太子殿下は、麗しいかんばせに笑みを浮かべたまま、私の髪を一房掬った。

 チュッと髪の先に口付けを落とす。

「お、王太子殿下・・・」

「クリストフだよ、ルミナス嬢。コンフェルト夫人。王家は絶対にコンフェルト家との婚約を諦めないと思う。だが、ラクトウェルは・・・アイツは、大切な婚約者候補との顔合わせの日に・・・!」

 言葉を濁して、顔を顰める王太子殿下にピン!!と来た。

 それ多分、乙女ゲームの出会いイベントとかいうやつじゃないのかな。

 私は《虹色の聖女と黒炎の魔女》はプレイしたことがない。
 だけど、他のラノベでよく読む乙女ゲームでは、攻略対象の王子様は市井におりた先でヒロインと出会う、というのが多かった。

 タイトルのイメージから、おそらくヒロインが虹色の聖女なのだろう。
 ただ、銀髪に藍色の瞳のルミナスが、黒炎の魔女には見えない。
 黒髪とか黒目ならわかるんだけど。

 んー。
出会いイベントが発生している(仮)ということは、婚約者候補から下ろしてもらった方がいい。
 私は悪役令嬢になるつもりはないけど、どんな冤罪をかけられるか分からない。

 だけど、王家はコンフェルト公爵家と縁を結びたいらしい。

 この場合・・・
王太子殿下の申し出を受けた方がいいのではないだろうか。





 
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