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久しぶりのお勉強
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今日から、勉強会が始まった。
学園に通わずに卒業認定を受けるためには、トップクラスの成績と、課題の提出、そして年数回の試験で上位3位までに入らなければならない。
だが、逆に言えば、成績優秀で課題を提出して、年数回の試験さえクリアすれば、3年間も学園に通わなくても構わないということである。
私は、目の前の試験問題にもう一度目を通した。
クリス様が私の学力を知りたいと言って、ご自分が受けた試験問題をいくつか持って来たのだ。
試験は3種類。
この国と周辺国の歴史に関するもの。それから、この国の貴族に関するもの。
最後に、近隣国などの他国語。
一応、全部目を通してから、クリス様に差し出した。
「終わりましたわ」
「ん。じゃあ、見させてもらうね」
そう言ってクリス様は、私の試験用紙に目を通し始めた。
私は、レイラが入れてくれた紅茶に手を伸ばした。
一口飲むと、久々に頭を使って強張っていた体が解れていくような気がする。
「んー、これは・・・」
クリス様の声に、紅茶を堪能していた私は、顔を上げた。
大きな問題があっただろうか。
クリス様も、初めてのことだから程々に出来ていれば十分だと言っていたけど。
これは学園に通わないとダメなレベルだと、言われる?
「クリス様?」
「ルミィは、可愛くて美しくて天使なだけじゃなく、頭までいいんだね。これなら余裕で試験はクリアできるよ」
余裕という言葉に、ホッと息を吐く。
一応、クリス様の婚約者になってから、王太子妃になるんだからと勉強は始めていた。
王太子妃教育が始まってから、苦労するのも嫌だったし。
お父様が宰相というのも、役に立った。
もちろん国の運営に関することとかは、まだ公爵令嬢に過ぎない私には教えてもらえないけど、それでもどこの国の言葉を覚えたほうがいいとか、アドバイスは貰えた。
なにより、前世で優等生と呼ばれる程度には勉強が好きだったことが幸いした。
新しい知識を得ることは楽しくて、もちろん知らない言語や、歴史だけど、そんなのは前世でも同じで、知らない国のことや古い歴史を学ぶことと大差なかった。
クリス様が大丈夫というのなら、学園に通わずとも試験はクリアできるだろう。
多分この先、問題があるとしたら、ダンスとかだと思う。
この世界のルミナスがどうだったのかは知らないけど、前世の私はどちらかというと運動が苦手だった。
でも貴族がダンス踊れないとかはあり得ないから、少しずつお父様に相手を してもらって練習してるんだけど。
あんまり上達してないのよね。
やっぱり運動オンチなのかも。
学園に通わずに卒業認定を受けるためには、トップクラスの成績と、課題の提出、そして年数回の試験で上位3位までに入らなければならない。
だが、逆に言えば、成績優秀で課題を提出して、年数回の試験さえクリアすれば、3年間も学園に通わなくても構わないということである。
私は、目の前の試験問題にもう一度目を通した。
クリス様が私の学力を知りたいと言って、ご自分が受けた試験問題をいくつか持って来たのだ。
試験は3種類。
この国と周辺国の歴史に関するもの。それから、この国の貴族に関するもの。
最後に、近隣国などの他国語。
一応、全部目を通してから、クリス様に差し出した。
「終わりましたわ」
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私は、レイラが入れてくれた紅茶に手を伸ばした。
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「んー、これは・・・」
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大きな問題があっただろうか。
クリス様も、初めてのことだから程々に出来ていれば十分だと言っていたけど。
これは学園に通わないとダメなレベルだと、言われる?
「クリス様?」
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余裕という言葉に、ホッと息を吐く。
一応、クリス様の婚約者になってから、王太子妃になるんだからと勉強は始めていた。
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なにより、前世で優等生と呼ばれる程度には勉強が好きだったことが幸いした。
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多分この先、問題があるとしたら、ダンスとかだと思う。
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