30 / 120
公爵令嬢のひとり言⑥
しおりを挟む
お母様から、さりげなく殿下たちとシシリー嬢を引き離せないかと相談された。
王妃様は、殿下と王女殿下を注意してくれるらしいけど、多分効果はないだろうとお母様は言った。
「ごめんなさいね?ルーナは殿下たちには関わりたくないんでしょう?でも、私や国王陛下が過保護にしたせいで、ヘスティアはそういう策略を練る令嬢がいるなんて知らないのよ。ヘスティアを箱入り娘にしてしまったのは私たちなの。無理を聞いてもらう代わりに、何かルーナの願いを聞くわ。お願いできないかしら?」
どうやら王妃様は、少々肉食系女子がいても、口頭で注意すれば改善されるものだと思っているらしい。
なんていうか、よくそれで社交界のトップでいられたわね?
きっと、お母様が見えないところで手を回していたんでしょうけど。
聞いた話だと、学園時代のお母様のファンクラブというか取り巻きのご令嬢方は、今でもお母様至上主義らしいわ。
きっと、その方々も目を光らせているんでしょうね。
ライアン殿下たちとシシリー嬢を引き離すねぇ・・・
絶対、私がいじめたとか何とか言ってくるでしょうね。
別に何を言われても気にするつもりはないし、むしろ私とフィオレンサ公爵家を敵に回したら困るのは王家だし、かまわないんだけど、めんどくさいわね。
同じ男爵令嬢でも、アナ様なら応援してあげたのに。
もしかして、シシリー嬢は転生者なのかしら?
ハーレムエンドを目指しているとか?
考えれば考えるほど、面倒だわ。
そういう役目は、リリアナ殿下にお願いしたいわ。
彼女も、ライアン殿下が言うことを聞いてくれたらブラコン冥利に尽きるだろうし、聞いてもらえなければ逆にブラコン脱却になるかもしれないでしょ?
やっぱり考えれば考えるほど、この役目はリリアナ殿下に任せるべきだと思うわ。
でも、ある意味彼女は真っ直ぐだから、うまくできないでしょうね。
転生者だった場合、リリアナ殿下を悪役令嬢に仕立てようとするかもしれない。
本来なら、ルーナがその役目だったんでしょうけど、幸いにも婚約者にならずに済んでるから今更関わりたくないのよ。
もういっそ、行き着くとこまで行かせて、王籍から抜けばいいんじゃない?
まぁ、ライアン殿下がどこまで愚かかを見極めてからでもいいかな。
気は進まないけど、お母様のお願いだもの。仕方ないわ。
「出来る限りのことはしてみます。駄目だったら・・・ごめんなさい」
「いいえ、いいえ!ルーナが嫌な思いをしたりしないようにしてちょうだい。ランスロットにフィオレンサ公爵家を継がせたら、我々は別に他国に行ってもいいの」
フィオレンサ公爵家は、ランス兄様にとって大切な両親との思い出の場所。
それさえ守れたらというお母様に頷きながら、どう動くか頭を悩ませた。
王妃様は、殿下と王女殿下を注意してくれるらしいけど、多分効果はないだろうとお母様は言った。
「ごめんなさいね?ルーナは殿下たちには関わりたくないんでしょう?でも、私や国王陛下が過保護にしたせいで、ヘスティアはそういう策略を練る令嬢がいるなんて知らないのよ。ヘスティアを箱入り娘にしてしまったのは私たちなの。無理を聞いてもらう代わりに、何かルーナの願いを聞くわ。お願いできないかしら?」
どうやら王妃様は、少々肉食系女子がいても、口頭で注意すれば改善されるものだと思っているらしい。
なんていうか、よくそれで社交界のトップでいられたわね?
きっと、お母様が見えないところで手を回していたんでしょうけど。
聞いた話だと、学園時代のお母様のファンクラブというか取り巻きのご令嬢方は、今でもお母様至上主義らしいわ。
きっと、その方々も目を光らせているんでしょうね。
ライアン殿下たちとシシリー嬢を引き離すねぇ・・・
絶対、私がいじめたとか何とか言ってくるでしょうね。
別に何を言われても気にするつもりはないし、むしろ私とフィオレンサ公爵家を敵に回したら困るのは王家だし、かまわないんだけど、めんどくさいわね。
同じ男爵令嬢でも、アナ様なら応援してあげたのに。
もしかして、シシリー嬢は転生者なのかしら?
ハーレムエンドを目指しているとか?
考えれば考えるほど、面倒だわ。
そういう役目は、リリアナ殿下にお願いしたいわ。
彼女も、ライアン殿下が言うことを聞いてくれたらブラコン冥利に尽きるだろうし、聞いてもらえなければ逆にブラコン脱却になるかもしれないでしょ?
やっぱり考えれば考えるほど、この役目はリリアナ殿下に任せるべきだと思うわ。
でも、ある意味彼女は真っ直ぐだから、うまくできないでしょうね。
転生者だった場合、リリアナ殿下を悪役令嬢に仕立てようとするかもしれない。
本来なら、ルーナがその役目だったんでしょうけど、幸いにも婚約者にならずに済んでるから今更関わりたくないのよ。
もういっそ、行き着くとこまで行かせて、王籍から抜けばいいんじゃない?
まぁ、ライアン殿下がどこまで愚かかを見極めてからでもいいかな。
気は進まないけど、お母様のお願いだもの。仕方ないわ。
「出来る限りのことはしてみます。駄目だったら・・・ごめんなさい」
「いいえ、いいえ!ルーナが嫌な思いをしたりしないようにしてちょうだい。ランスロットにフィオレンサ公爵家を継がせたら、我々は別に他国に行ってもいいの」
フィオレンサ公爵家は、ランス兄様にとって大切な両親との思い出の場所。
それさえ守れたらというお母様に頷きながら、どう動くか頭を悩ませた。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
572
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる