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6.護衛騎士を問い詰めます
「アデラ。リュカを呼んで」
半月後の王宮でのお茶会は一応開かれたけど、ウィリアム殿下のお心はここにあらずという様子だった。
私を蔑ろにするとか、冷たくするとかじゃないけれど。
その様子にさすがの私も、ウィリアム殿下のお心が誰か他の方に移ってしまわれたのだと分かった。
いいえ。
お心が移ったというのは違うわね。
私とウィリアム殿下の婚約は、政略。
殿下は物心ついた頃から、ちゃんと私を婚約者として大切にしてくださったけれど、今思えば家族愛みたいなものだったのかもしれない。
そしてきっと今、誰かに恋をして戸惑っていらっしゃるんだわ。
それを責めることは、誰にもできない。
だってウィリアム殿下は、政略結婚の相手となる私を虐げたりしていない。
変わらず優しくしてくださるし、贈り物をしてくださる。
お相手は、王太子殿下の婚約者になれない立場の方なのかもしれない。
だって、ウィリアム殿下は不誠実な方じゃないもの。
本当に婚約者の交代が可能なら、自分有責で婚約の解消を求められるはず。
マデリーン王国では、王族と婚約を結べるのは、侯爵家以上のご令嬢に限られる。
そうでないと、王子妃教育がこなせないのよ。
自国であるマデリーン王国の歴史に言語、周辺国の歴史と言語を覚えるのは当たり前とされる。
学園での成績も落とすわけにはいかないし、淑女教育も重視される。
だから侯爵家以上なのだ。
高位貴族の令嬢は、幼い頃から淑女教育を受けているし、家庭教師を雇ってある程度の学業も進めている。
それでも、王子妃教育や王太子妃教育は大変なのだ。
ウィリアム殿下のお相手は、そういう教育を受けていない、下位の貴族のご令嬢なのかもしれない。
本人に資質があれば、周囲を説き伏せれるかもしれないけど・・・
「お嬢様、お呼びと伺いました」
リュカがアデラと共にやって来た。
私はリュカの目の前に立つ。
本当は座ってゆっくり話したいけど、リュカは絶対に座らないのよね。
なら、私が立つしかない。
「リュカ。正直に答えて。あなた、ウィリアム殿下とのお茶会で、私がハンカチを忘れた日、何を見たの?」
「!」
「正直に答えて。言わないのなら、護衛の任を解きます。主人に従えない者はフローレンス公爵家に必要ありません」
本当のことを言えば、リュカにもアデラにもそばにいて欲しい。
私にとって二人は心から信じられる人だから。
だけど、主人の命令に従えない者を雇ってもらうわけにはいかない。
リュカがちゃんと答えてくれなかった場合はお父様にお話して、他の部署に移すか、もしくは解雇になるだろう。
半月後の王宮でのお茶会は一応開かれたけど、ウィリアム殿下のお心はここにあらずという様子だった。
私を蔑ろにするとか、冷たくするとかじゃないけれど。
その様子にさすがの私も、ウィリアム殿下のお心が誰か他の方に移ってしまわれたのだと分かった。
いいえ。
お心が移ったというのは違うわね。
私とウィリアム殿下の婚約は、政略。
殿下は物心ついた頃から、ちゃんと私を婚約者として大切にしてくださったけれど、今思えば家族愛みたいなものだったのかもしれない。
そしてきっと今、誰かに恋をして戸惑っていらっしゃるんだわ。
それを責めることは、誰にもできない。
だってウィリアム殿下は、政略結婚の相手となる私を虐げたりしていない。
変わらず優しくしてくださるし、贈り物をしてくださる。
お相手は、王太子殿下の婚約者になれない立場の方なのかもしれない。
だって、ウィリアム殿下は不誠実な方じゃないもの。
本当に婚約者の交代が可能なら、自分有責で婚約の解消を求められるはず。
マデリーン王国では、王族と婚約を結べるのは、侯爵家以上のご令嬢に限られる。
そうでないと、王子妃教育がこなせないのよ。
自国であるマデリーン王国の歴史に言語、周辺国の歴史と言語を覚えるのは当たり前とされる。
学園での成績も落とすわけにはいかないし、淑女教育も重視される。
だから侯爵家以上なのだ。
高位貴族の令嬢は、幼い頃から淑女教育を受けているし、家庭教師を雇ってある程度の学業も進めている。
それでも、王子妃教育や王太子妃教育は大変なのだ。
ウィリアム殿下のお相手は、そういう教育を受けていない、下位の貴族のご令嬢なのかもしれない。
本人に資質があれば、周囲を説き伏せれるかもしれないけど・・・
「お嬢様、お呼びと伺いました」
リュカがアデラと共にやって来た。
私はリュカの目の前に立つ。
本当は座ってゆっくり話したいけど、リュカは絶対に座らないのよね。
なら、私が立つしかない。
「リュカ。正直に答えて。あなた、ウィリアム殿下とのお茶会で、私がハンカチを忘れた日、何を見たの?」
「!」
「正直に答えて。言わないのなら、護衛の任を解きます。主人に従えない者はフローレンス公爵家に必要ありません」
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