2 / 88
第1章
悪役令嬢になったなら
第2王子の婚約者、ヴィヴィ・ヴァレリア公爵令嬢。それが、転生した私の新しい姿。
真っ直ぐに伸びた銀髪に、銀の瞳。白い肌は雪のようで、熟れたサクランボのような唇はとても愛らしい。
まだ15歳だというのに、出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んだ、なんていうか破廉恥な体型のご令嬢は、乙女ゲームの中で悪役令嬢と呼ばれる役どころだ。
うん。悪役令嬢が美人なのはテッパンだよね。
しかも、頭も良くて、魔力もたくさんあるってのが当然のオプション。
うーん。何をどうしたら、この美人を捨てて、平民の女の子に走るかなぁ。
大体、平民のヒロインを王子妃にできるわけないことくらい、分かりそうなものだよね?
どう考えても、婚約破棄した時点で、廃籍されると思うんだけど。
別に、第2王子のサイード・エトワール様のことは好きでもなんでもないし、前世でも推しでもなんでもなかったから、婚約解消は構わないんだけど。
でも、冤罪かけられるのはごめんだわ。ヴァレリア公爵家にも迷惑かかっちゃうし。
でも、もうヒロインと攻略対象たちは出会ってるっぽいのよね。
乙女ゲームの時間軸的にも、出会いイベントは終わってる時期だし。
ヒロインって、やっぱり転生者なのかなぁ。そうしたら、逆ハー狙ったりしてくるかもしれない。
なんかやだなぁ。関わりたくない。
でも、電波系だったら、絶対絡んでくるよね。
そして、人を悪魔みたいに、酷い人呼ばわりするのよ。
考えれば考えるほど、酷い話だ。
家と家の関係で選ばれた婚約者に、いくら他に好きな人ができたからと言って、婚約破棄され、あげくに冤罪をかけられ断罪までされる。
相手が平民だし、今流行りの真実の愛を見つけたのだとでも言うのかな?
それともその平民のヒロインを聖女だとでも?
乙女ゲームの内容を思い出してみる。
聖女・・・聖女・・・。うん。違うわ。そんな設定はない。
ということは、単に好きになるってことなのか。
スマホの画面の中で、ヒロインを傍らに抱き寄せながら、婚約者を罵る第2王子の顔を思い出す。
はっきり言って、不快。
ゲームの中なら、許せるものではある。だって、操作しているのはヒロインで、つまりは私は奪う側なわけだ。
乙女ゲームとはそういうもので、何をどうしたら婚約者のいる相手と交際することになるのか、甚だ不思議ではあるのだけれど。
だって、現世でも揉めると思う。彼女もちにちょっかい出したら絶対。
なのに、どうして最近の乙女ゲームやライトノベルって婚約者のいる攻略対象なのかな。
まぁ、障害があるから攻略しがいがあるってことなのかもしれないけど。
本人たちも燃え上がるのかもしれないけれど、奪われる側の気持ちになって欲しいわ。
真っ直ぐに伸びた銀髪に、銀の瞳。白い肌は雪のようで、熟れたサクランボのような唇はとても愛らしい。
まだ15歳だというのに、出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んだ、なんていうか破廉恥な体型のご令嬢は、乙女ゲームの中で悪役令嬢と呼ばれる役どころだ。
うん。悪役令嬢が美人なのはテッパンだよね。
しかも、頭も良くて、魔力もたくさんあるってのが当然のオプション。
うーん。何をどうしたら、この美人を捨てて、平民の女の子に走るかなぁ。
大体、平民のヒロインを王子妃にできるわけないことくらい、分かりそうなものだよね?
どう考えても、婚約破棄した時点で、廃籍されると思うんだけど。
別に、第2王子のサイード・エトワール様のことは好きでもなんでもないし、前世でも推しでもなんでもなかったから、婚約解消は構わないんだけど。
でも、冤罪かけられるのはごめんだわ。ヴァレリア公爵家にも迷惑かかっちゃうし。
でも、もうヒロインと攻略対象たちは出会ってるっぽいのよね。
乙女ゲームの時間軸的にも、出会いイベントは終わってる時期だし。
ヒロインって、やっぱり転生者なのかなぁ。そうしたら、逆ハー狙ったりしてくるかもしれない。
なんかやだなぁ。関わりたくない。
でも、電波系だったら、絶対絡んでくるよね。
そして、人を悪魔みたいに、酷い人呼ばわりするのよ。
考えれば考えるほど、酷い話だ。
家と家の関係で選ばれた婚約者に、いくら他に好きな人ができたからと言って、婚約破棄され、あげくに冤罪をかけられ断罪までされる。
相手が平民だし、今流行りの真実の愛を見つけたのだとでも言うのかな?
それともその平民のヒロインを聖女だとでも?
乙女ゲームの内容を思い出してみる。
聖女・・・聖女・・・。うん。違うわ。そんな設定はない。
ということは、単に好きになるってことなのか。
スマホの画面の中で、ヒロインを傍らに抱き寄せながら、婚約者を罵る第2王子の顔を思い出す。
はっきり言って、不快。
ゲームの中なら、許せるものではある。だって、操作しているのはヒロインで、つまりは私は奪う側なわけだ。
乙女ゲームとはそういうもので、何をどうしたら婚約者のいる相手と交際することになるのか、甚だ不思議ではあるのだけれど。
だって、現世でも揉めると思う。彼女もちにちょっかい出したら絶対。
なのに、どうして最近の乙女ゲームやライトノベルって婚約者のいる攻略対象なのかな。
まぁ、障害があるから攻略しがいがあるってことなのかもしれないけど。
本人たちも燃え上がるのかもしれないけれど、奪われる側の気持ちになって欲しいわ。
あなたにおすすめの小説
元婚約者のあなたへ どうか幸せに
石里 唯
恋愛
公爵令嬢ローラは王太子ケネスの婚約者だったが、家が困窮したことから、婚約破棄をされることになる。破棄だけでなく、相愛と信じていたケネスの冷酷な態度に傷つき、最後の挨拶もできず別れる。失意を抱いたローラは、国を出て隣国の大学の奨学生となることを決意する。
隣国は3年前、疫病が広がり大打撃を受け、国全体が復興への熱意に満ち、ローラもその熱意に染まり勉学に勤しむ日々を送っていたところ、ある日、一人の「学生」がローラに声をかけてきて―――。
幼馴染と仲良くし過ぎている婚約者とは婚約破棄したい!
ルイス
恋愛
ダイダロス王国の侯爵令嬢であるエレナは、リグリット公爵令息と婚約をしていた。
同じ18歳ということで話も合い、仲睦まじいカップルだったが……。
そこに現れたリグリットの幼馴染の伯爵令嬢の存在。リグリットは幼馴染を優先し始める。
あまりにも度が過ぎるので、エレナは不満を口にするが……リグリットは今までの優しい彼からは豹変し、権力にものを言わせ、エレナを束縛し始めた。
「婚約破棄なんてしたら、どうなるか分かっているな?」
その時、エレナは分かってしまったのだ。リグリットは自分の侯爵令嬢の地位だけにしか興味がないことを……。
そんな彼女の前に現れたのは、幼馴染のヨハン王子殿下だった。エレナの状況を理解し、ヨハンは動いてくれることを約束してくれる。
正式な婚約破棄の申し出をするエレナに対し、激怒するリグリットだったが……。
親切なミザリー
みるみる
恋愛
第一王子アポロの婚約者ミザリーは、「親切なミザリー」としてまわりから慕われていました。
ところが、子爵家令嬢のアリスと偶然出会ってしまったアポロはアリスを好きになってしまい、ミザリーを蔑ろにするようになりました。アポロだけでなく、アポロのまわりの友人達もアリスを慕うようになりました。
ミザリーはアリスに嫉妬し、様々な嫌がらせをアリスにする様になりました。
こうしてミザリーは、いつしか親切なミザリーから悪女ミザリーへと変貌したのでした。
‥ですが、ミザリーの突然の死後、何故か再びミザリーの評価は上がり、「親切なミザリー」として人々に慕われるようになり、ミザリーが死後海に投げ落とされたという崖の上には沢山の花が、毎日絶やされる事なく人々により捧げられ続けるのでした。
※不定期更新です。
「お前とは結婚できない」って言ったのはそっちでしょ?なのに今さら嫉妬しないで
ほーみ
恋愛
王都ベルセリオ、冬の終わり。
辺境領主の娘であるリリアーナ・クロフォードは、煌びやかな社交界の片隅で、ひとり静かにグラスを傾けていた。
この社交界に参加するのは久しぶり。3年前に婚約破棄された時、彼女は王都から姿を消したのだ。今日こうして戻ってきたのは、王女の誕生祝賀パーティに招かれたからに過ぎない。
「リリアーナ……本当に、君なのか」
――来た。
その声を聞いた瞬間、胸の奥が冷たく凍るようだった。
振り向けば、金髪碧眼の男――エリオット・レインハルト。かつての婚約者であり、王家の血を引く名家レインハルト公爵家の嫡男。
「……お久しぶりですね、エリオット様」
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
貴方に私は相応しくない【完結】
迷い人
恋愛
私との将来を求める公爵令息エドウィン・フォスター。
彼は初恋の人で学園入学をきっかけに再会を果たした。
天使のような無邪気な笑みで愛を語り。
彼は私の心を踏みにじる。
私は貴方の都合の良い子にはなれません。
私は貴方に相応しい女にはなれません。
あなた方には後悔してもらいます!
風見ゆうみ
恋愛
私、リサ・ミノワーズは小国ではありますが、ミドノワール国の第2王女です。
私の国では代々、王の子供であれば、性別や生まれの早い遅いは関係なく、成人近くになると王となるべき人の胸元に国花が浮き出ると言われていました。
国花は今まで、長男や長女にしか現れなかったそうですので、次女である私は、姉に比べて母からはとても冷遇されておりました。
それは私が17歳の誕生日を迎えた日の事、パーティー会場の外で姉の婚約者と私の婚約者が姉を取り合い、喧嘩をしていたのです。
婚約破棄を受け入れ、部屋に戻り1人で泣いていると、私の胸元に国花が浮き出てしまったじゃないですか!
お父様にその事を知らせに行くと、そこには隣国の国王陛下もいらっしゃいました。
事情を知った陛下が息子である第2王子を婚約者兼協力者として私に紹介して下さる事に!
彼と一緒に元婚約者達を後悔させてやろうと思います!
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、話の中での色々な設定は話の都合、展開の為のご都合主義、ゆるい設定ですので、そんな世界なのだとご了承いただいた上でお読み下さいませ。
※話が合わない場合は閉じていただきますよう、お願い致します。