はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第八話

「何故、ドロシー様がCクラスなのだ!おかしいだろう!」

 何故も何も、試験の結果が悪かったからでしょう。

 大体、王族で卒業後に他国に嫁ごうという方が下位から二番目のクラスって大丈夫なのでしょうか?

 婚約解消を求められたりしませんか?

 上のお兄様二人はどちらも特Aクラスで、お二人とも首席で卒業されたとお聞きしましたが、ドロシー王女殿下はお勉強がお嫌いなのでしょうか。

 王族の方の教育係は、とても優秀な先生方だとお聞きしますけど。

 そして、イーサン様は誰に文句をおっしゃっているのかしら。

 学園では、身分の忖度はないとご存知ない?

 ご自分もCクラスだということをお忘れなのかしら?

 侯爵家の嫡男ですわよね?

 確かに、我がカリスタ伯爵家を継ぐのは私です。

 イーサン様は、一切カリスタ伯爵家の事業や領地経営に手を出すことはできませんし、伯爵になるのは私でありイーサン様は女伯爵の夫に過ぎません。

 ですから、ご自分の目指す道を見つけることを推奨しました。

 ですが、こうも酷いとは思いませんでしたわ。

 証拠のひとつに加えておきましょう。

 私が、イーサン様との婚約を解消しないのには、理由があります。

 まぁ、普通に考えてあり得ませんわよね。

 十三歳の時の婚約から、全く婚約者として交流なさらない方を我が家に迎えるなんてあり得ないことです。

 ですが、簡単に婚約解消出来ないのです。

 我が国の法律では、一旦婚約を結ぶとそれ相応の理由とその証拠、婚約を継続する上での不利益を申請の上で国王陛下の許可を頂かなければならないのです。

 どうやらかつて、婚約解消や破棄で国が混乱した時代があったからだそうです。

 婚約の円満解消のためには、イーサン様に婚約者としての態度を改善されては困りますの。

 ですから、ブレンディ侯爵家にイーサン様が婚約者交流のお茶会に来ていないこともお話しておりません。

 隠しているわけではありませんわ。お調べになれば、分かってしまうことです。単にお伝えしていないだけですわ。

 誕生日のお祝いもカード一枚いただいておりませんが、きっとその予算で王女殿下に何か差し上げたのでしょうね。

 いえ。いただいても嬉しくもありません。

 物に罪はありませんが、イーサン様に何かいただくくらいなら、領地の子供に野に咲く花でも一輪貰った方が嬉しいですし。

 ところで、イーサン様はいつまで特Aクラス前の廊下で、どなたかと言い争うおつもりなのかしら。

 あれで近衛騎士だというのですから、騎士の選定ももう少し考慮するべきだと進言しますわ。



 
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