はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第51.5話〜とある伯爵令息視点①〜

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 教科書を鞄に入れると、教室内を見渡した。

 大きなため息が出てしまう。

 だけど、それを咎めるような者は誰もいない。

 クレメンタイン王国王立学園。

 十五歳から二年間、ほとんどの貴族と裕福な平民が通う学園だ。

 入学試験によってクラス分けされ、一番上が特Aクラスで、最下位がCクラスだ。

 もっとも成績優秀であっても、平民はCクラスと決まっているから、貴族でこのクラスにいることは不名誉なことだった。

 僕は、入学試験の際に体調が悪くて試験結果が悪く、Cクラスになった。

 学年末試験で成果を出して、上のクラスに入らないと、卒業後に就く仕事にも困るし、結婚もできない。

 普通、貴族の令息や令嬢なら、そんなこと言われなくても理解っていることなのに、何故か全く理解していない者が何人かいた。

 その筆頭がドロシー王女殿下とブレンディ侯爵令息で、成績順でクラスが決まるというのにそれを不服と文句を言っていた。

 いや、おかしいだろ。
文句を言う相手が、王女殿下の兄である第二王子殿下の婚約者、筆頭公爵家のご令嬢って。

 確かに、身分で言うなら王女殿下は王族だから上だろうけど、ブレンディ侯爵令息は違うだろ?

 でもクラスメイトの中には、王族と侯爵令息が言うのだからと、彼らの言うことを真に受ける奴らがいた。

 いや。お前ら、貴族だろ?
平民の彼らが真に受けないのに、なんでお前らが信じてんだよ。

 挙げ句の果てに、ブレンディ侯爵令息の婚約者であるカリスタ伯爵令嬢がカンニングをしたと言い出した。

 馬鹿だ馬鹿だとは思っていたけど、あの二人は本気で馬鹿なんだな。

 カンニングなんて、できるわけがないじゃないか。

 しかも特Aクラスの試験は特殊で、一人に二人試験官が付く上に、魔道具で監視もされるって聞いたぞ。

 普通、自分の婚約者にそんな冤罪をかけるか?

 カリスタ伯爵令嬢だぞ?
変われるものなら僕がその立場になりたかったよ。

 本当に、理解出来ない。

 しかも、そんな二人の言うことを信じる馬鹿が貴族令息や令嬢にいるなんて。

 平民ならまだしも、貴族なんだぞ?

 いや、この学園にいる平民は、裕福なだけじゃなく優秀だから、あの二人に近づこうとしなかったけど。

 あの馬鹿二人だけじゃなく、彼らの言うことを信じてつまらない嘘の噂を流していた奴らは、学園からいなくなった。

 学園長は退学を勧めはしなかったけど、残っても針の筵だ。

 誰も相手にしないし、平民にすら避けられる。

 よっぽど鉄の心臓を持ってなければ、心が折れるだろう。

 
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