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公爵令息、諦める。
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「だってそうだろう?好きな相手が他の男と仲良くなんて、僕には耐えられない」
そう言った僕に、オリバーは戸惑った顔をした後、ポツリと呟いた。
「それでも、ティアラの望むことは叶えてやりたい・・・」
それを偽善だと言うことは簡単だ。
だけど、13歳の、貴族とはいえ学園に入学したばかりのオリバーに、それを言うことは出来なかった。
「そうか」
「たとえティアラが俺だけを見てくれなくても、俺はティアラが好きなんです」
「そうか・・・」
オリバーは、本当にあの阿婆擦れのことが好きなのかもしれないな。
僕だってカレリアのことが大好きだ。
だけど、もしも彼女が他の男と仲良くしていたら?
彼女の瞳が恋するものだったら?
僕はそれでも、彼女が相手のことを好きでいいと言えるだろうか?
オリバーは、あの阿婆擦れがこれから何をしようとしているのか理解しているのかもしれない。
理解した上で、あの女の願いだからと叶えようとしているのかもしれない。
「オリバー、紅茶ありがとう」
「・・・ッ!」
なら、もう何も言えることはない。
僕はにっこりと微笑みながら、オリバーから紅茶を受け取る。
殿下からもらった薬は、ポケットの中だ。
包んだ紙から薬を、ポケットの中で左手の中に握り込む。
受け取った紅茶を一旦テーブルに置き、咳をするフリをして薬を口に含んだ。
・・・ぅわっ!不味ッ!!
慌てて紅茶を口にして、薬を流し込む。
これに薬が仕込まれていたら、舌がピリピリすると聞いていた。
先ほど飲んだ薬が、反応するからだそうだ。
反応した舌に、どこか寂しい気持ちになりながら、僕は紅茶を飲み干して、テーブルに戻す。
「オリバー。それで、話というのは?・・・あ、れ?・・・・・・」
そのまま目をつぶって、ソファーに倒れ込んだ。
薬の効き目なんて知らないし、実際効いていないから、かなり拙い演技だったと思う。
それでも、オリバーは信用したのか、しばらく僕の様子を伺ったあと、個室の扉を開けた。
「オリバー。予定通り?」
その声に、あの阿婆擦れが入室したのが分かる。
「ティアラ」
「オリバー、ありがとう、ふふっ。やっとよ。やっと手に入るわ。じゃあ、予定通りに1時間後に戻ってきて?あの睡眠薬は、1時間ほどで効果が切れるから」
「ティアラ。やっぱり、やめよう?こんなこと」
「は?何言ってるの?大丈夫よ、オリバー。約束通りに、私の初めてはオリバーにあげるわ。これはエドワードと周囲に、私とエッチしちゃったって思わせるためだけよ」
そう言って女は、オリバーに抱きついているようだった。
目をつぶっているからわからないのだが、チュッとリップ音が聞こえる。
「ね?オリバー。私のお願い、聞いてくれるわよね?」
「・・・1時間後に戻ってくる」
そう言って、オリバーは出て行ったようだった。
そう言った僕に、オリバーは戸惑った顔をした後、ポツリと呟いた。
「それでも、ティアラの望むことは叶えてやりたい・・・」
それを偽善だと言うことは簡単だ。
だけど、13歳の、貴族とはいえ学園に入学したばかりのオリバーに、それを言うことは出来なかった。
「そうか」
「たとえティアラが俺だけを見てくれなくても、俺はティアラが好きなんです」
「そうか・・・」
オリバーは、本当にあの阿婆擦れのことが好きなのかもしれないな。
僕だってカレリアのことが大好きだ。
だけど、もしも彼女が他の男と仲良くしていたら?
彼女の瞳が恋するものだったら?
僕はそれでも、彼女が相手のことを好きでいいと言えるだろうか?
オリバーは、あの阿婆擦れがこれから何をしようとしているのか理解しているのかもしれない。
理解した上で、あの女の願いだからと叶えようとしているのかもしれない。
「オリバー、紅茶ありがとう」
「・・・ッ!」
なら、もう何も言えることはない。
僕はにっこりと微笑みながら、オリバーから紅茶を受け取る。
殿下からもらった薬は、ポケットの中だ。
包んだ紙から薬を、ポケットの中で左手の中に握り込む。
受け取った紅茶を一旦テーブルに置き、咳をするフリをして薬を口に含んだ。
・・・ぅわっ!不味ッ!!
慌てて紅茶を口にして、薬を流し込む。
これに薬が仕込まれていたら、舌がピリピリすると聞いていた。
先ほど飲んだ薬が、反応するからだそうだ。
反応した舌に、どこか寂しい気持ちになりながら、僕は紅茶を飲み干して、テーブルに戻す。
「オリバー。それで、話というのは?・・・あ、れ?・・・・・・」
そのまま目をつぶって、ソファーに倒れ込んだ。
薬の効き目なんて知らないし、実際効いていないから、かなり拙い演技だったと思う。
それでも、オリバーは信用したのか、しばらく僕の様子を伺ったあと、個室の扉を開けた。
「オリバー。予定通り?」
その声に、あの阿婆擦れが入室したのが分かる。
「ティアラ」
「オリバー、ありがとう、ふふっ。やっとよ。やっと手に入るわ。じゃあ、予定通りに1時間後に戻ってきて?あの睡眠薬は、1時間ほどで効果が切れるから」
「ティアラ。やっぱり、やめよう?こんなこと」
「は?何言ってるの?大丈夫よ、オリバー。約束通りに、私の初めてはオリバーにあげるわ。これはエドワードと周囲に、私とエッチしちゃったって思わせるためだけよ」
そう言って女は、オリバーに抱きついているようだった。
目をつぶっているからわからないのだが、チュッとリップ音が聞こえる。
「ね?オリバー。私のお願い、聞いてくれるわよね?」
「・・・1時間後に戻ってくる」
そう言って、オリバーは出て行ったようだった。
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