転生モブは分岐点に立つ〜悪役令嬢かヒロインか、それが問題だ!〜

みおな

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モブ、結末を知る。

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「というわけでね」

 カイルの説明に、ため息がもれる。

 現在、私は王宮で、学園で起きたティアラの暴走についての説明を受けていた。

 何故、王宮かというと、これからティアラの断罪を、国王陛下をはじめとする、前回を覚えている関係者を集めて、行うからだ。

 その場にいたエドワードとカイル、ヴェルハルトのうち、エドワードとヴェルハルトは国王陛下たちへの説明に行っていて、私たちにはカイルが説明してくれていた。

 ティアラは結局、拘束されてもずっと、自分は何もしていないと叫んでいたらしい。

 実際、エドワードが服を脱がされる前に起きてしまったらしくて、決定打に欠けたみたいなんだけど、オリバーの証言があったおかげで、何とかなるみたい。

 オリバーは・・・
前回の思い込みが激しく、気性の激しい愚かさは身をひそめ、最後の最後に正しい選択をしたみたいだ。

 それでも、実際にエドワードに薬入りの紅茶を勧めたのはオリバーなので、現在は王宮内で拘束されている。

 前回は苛烈な言動の多かったオリバー。最終的にティアラに唆され、カレリアに斬りかかろうとした。

 今回、前回の記憶を持ったままのラトビア侯爵は、フェルゼン侯爵家との婚約を早々に解消した。

 エリーゼは、元々オリバーに対して特別な感情は持っていなくて、単なる政略的な婚約だったらしく、ティアラが・・・ちゃんとした令嬢なら普通に婚約して幸せになってくれれば良いと言っていた。

 ラトビア侯爵も、侯爵家を継がせることは出来ないが、誤った道を選ばなければ、婚姻を認めても良いと言った。

 王命で婚約を決めたのは、ティアラがエドワードやヴェルハルトに何かを仕掛けて来た時に、断罪するためだ。

 だけど、みんな・・・
私を含めて、オリバーにもティアラにも不幸になって欲しいわけじゃない。

 親なら、それは当たり前の事だ。彼らは貴族だから、それを表に出さないだけで、愛情がないわけじゃない。

 シキのおかげで、やり直せたのだから。
出来ることなら、正しい選択をして欲しかった。

 ティアラは無理だったけど、オリバーが最後の最後に思い直してくれてよかったと思う。

「ラトビア様は、どうなるのでしょうか」

「ローラン嬢はオリバーを救いたい?それとも裁きたい?」

「出来ることなら、ラトビア様が望む形で罪を償って欲しいと思います」

 無罪放免とはいかないだろう。
それに、オリバーはティアラのことが本当に好きみたいだった。

 それなら、オリバーが望む形での贖罪をと思う。


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