18 / 56
毎日が楽しい
「ロゼ様。お茶が入りました」
結局、レイニー様・・・レイは私の侍女になった。
彼女はレイニーではなくレイコとして生きたいと言い、レイコというのはこの世界では目立つのでレイと呼ぶことになった。
彼女のいうところの、転生も乙女ゲームも前世にいた世界も、全てを信じたわけではない。
でも、彼女がローズリッテを助けようと思ったこと。
そして、そのことで私がロゼとして生まれ変われたこと。
その二つだけは信じられた。
それに、レイの前世の世界の話とかが珍しくて面白くて、私だけでなくパパやノインまで気に入ってしまったの。
だって、だって、たくさんの人が乗れる鉄の馬車?とか、空飛ぶ鉄の鳥とか、薄っぺらい手のひらサイズの箱の中に色んな情報が詰まってたり、それで遠くの人とお話ができたりするなんて言うのよ?
しかもそれが魔法じゃないっていうの。
魔力なんか皆持ってなくて、それなのにそんな物が誰にでも使えるなんて。
そんな不思議な、物語の中のような話がたくさんレイからは聞けるの。
そんなの、みんな夢中になっても仕方ないと思うわ。
「レイ。これ、何てお菓子?」
「これは、フォンダンショコラって言って、チョコレートケーキの一種です。中にとろっとろのチョコレートが入ってるんですよ」
「温かいのね」
「あ、ローズリッテ様は高位貴族でしたから、毒味されてからの食事で温かい物を召し上げられなかったんですよね。でも、温かいものは温かいうち、冷たいものは冷たいうちが絶対美味しいんですよ」
ローズリッテは公爵令嬢だっただけでなく、王太子の婚約者だったから、必ず口にするものは毒味をされたものだった。
ロゼとして生まれ変わってからは、毒耐性があって毒味は必要なくなったけど、それでも料理が温かいまま出されることはなかったわ。
それがレイが来てからは、毒耐性があるなら温かいものは温かいまま出すべきって言って。
料理が不味いと思ったことはなかったけど、あんなに美味しいと思ったこともなかったの。
不思議。
レイが来てからは、毎日がとても楽しくなった。
パパやノイン、みんなに大切にしてもらえて、ロゼとして生まれてから幸せだと思ってたけど、もっともっと毎日に幸せなことが増えた。
レイってローズリッテと同い年だったはずなのに、料理もできるの。
こないだもおむらいすっていうの、作ってくれて。
すっごく美味しかった。
聖女の力はなくしてしまったみたいだけど、レイもパパの魔法のお勉強に一緒に参加してくれてる。
ノインが言うには、ほんの少しだけど魔力は残ってるんですって。
結局、レイニー様・・・レイは私の侍女になった。
彼女はレイニーではなくレイコとして生きたいと言い、レイコというのはこの世界では目立つのでレイと呼ぶことになった。
彼女のいうところの、転生も乙女ゲームも前世にいた世界も、全てを信じたわけではない。
でも、彼女がローズリッテを助けようと思ったこと。
そして、そのことで私がロゼとして生まれ変われたこと。
その二つだけは信じられた。
それに、レイの前世の世界の話とかが珍しくて面白くて、私だけでなくパパやノインまで気に入ってしまったの。
だって、だって、たくさんの人が乗れる鉄の馬車?とか、空飛ぶ鉄の鳥とか、薄っぺらい手のひらサイズの箱の中に色んな情報が詰まってたり、それで遠くの人とお話ができたりするなんて言うのよ?
しかもそれが魔法じゃないっていうの。
魔力なんか皆持ってなくて、それなのにそんな物が誰にでも使えるなんて。
そんな不思議な、物語の中のような話がたくさんレイからは聞けるの。
そんなの、みんな夢中になっても仕方ないと思うわ。
「レイ。これ、何てお菓子?」
「これは、フォンダンショコラって言って、チョコレートケーキの一種です。中にとろっとろのチョコレートが入ってるんですよ」
「温かいのね」
「あ、ローズリッテ様は高位貴族でしたから、毒味されてからの食事で温かい物を召し上げられなかったんですよね。でも、温かいものは温かいうち、冷たいものは冷たいうちが絶対美味しいんですよ」
ローズリッテは公爵令嬢だっただけでなく、王太子の婚約者だったから、必ず口にするものは毒味をされたものだった。
ロゼとして生まれ変わってからは、毒耐性があって毒味は必要なくなったけど、それでも料理が温かいまま出されることはなかったわ。
それがレイが来てからは、毒耐性があるなら温かいものは温かいまま出すべきって言って。
料理が不味いと思ったことはなかったけど、あんなに美味しいと思ったこともなかったの。
不思議。
レイが来てからは、毎日がとても楽しくなった。
パパやノイン、みんなに大切にしてもらえて、ロゼとして生まれてから幸せだと思ってたけど、もっともっと毎日に幸せなことが増えた。
レイってローズリッテと同い年だったはずなのに、料理もできるの。
こないだもおむらいすっていうの、作ってくれて。
すっごく美味しかった。
聖女の力はなくしてしまったみたいだけど、レイもパパの魔法のお勉強に一緒に参加してくれてる。
ノインが言うには、ほんの少しだけど魔力は残ってるんですって。
あなたにおすすめの小説
今、私は幸せなの。ほっといて
青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。
卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。
そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。
「今、私は幸せなの。ほっといて」
小説家になろうにも投稿しています。
最後に言い残した事は
白羽鳥(扇つくも)
ファンタジー
どうして、こんな事になったんだろう……
断頭台の上で、元王妃リテラシーは呆然と己を罵倒する民衆を見下ろしていた。世界中から尊敬を集めていた宰相である父の暗殺。全てが狂い出したのはそこから……いや、もっと前だったかもしれない。
本日、リテラシーは公開処刑される。家族ぐるみで悪魔崇拝を行っていたという謂れなき罪のために王妃の位を剥奪され、邪悪な魔女として。
「最後に、言い残した事はあるか?」
かつての夫だった若き国王の言葉に、リテラシーは父から教えられていた『呪文』を発する。
※ファンタジーです。ややグロ表現注意。
※「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
私ですか?
庭にハニワ
ファンタジー
うわ。
本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。
長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。
良く知らんけど。
この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。
それによって迷惑被るのは私なんだが。
あ、申し遅れました。
私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。
聖女を怒らせたら・・・
朝山みどり
ファンタジー
ある国が聖樹を浄化して貰うために聖女を召喚した。仕事を終わらせれば帰れるならと聖女は浄化の旅に出た。浄化の旅は辛く、聖樹の浄化も大変だったが聖女は頑張った。聖女のそばでは王子も励ました。やがて二人はお互いに心惹かれるようになったが・・・
【完結】不協和音を奏で続ける二人の関係
つくも茄子
ファンタジー
留学から戻られた王太子からの突然の婚約破棄宣言をされた公爵令嬢。王太子は婚約者の悪事を告発する始末。賄賂?不正?一体何のことなのか周囲も理解できずに途方にくれる。冤罪だと静かに諭す公爵令嬢と激昂する王太子。相反する二人の仲は実は出会った当初からのものだった。王弟を父に帝国皇女を母に持つ血統書付きの公爵令嬢と成り上がりの側妃を母に持つ王太子。貴族然とした計算高く浪費家の婚約者と嫌悪する王太子は公爵令嬢の価値を理解できなかった。それは八年前も今も同じ。二人は互いに理解できない。何故そうなってしまったのか。婚約が白紙となった時、どのような結末がまっているのかは誰にも分からない。
《完結》悪役聖女
ヴァンドール
ファンタジー
聖女になり、王妃となるため十年間も教育を受けて来たのに蓋を開ければ妹が聖女の力を持っていて私はには聖女の力が無かった。そのため祖国を追放されて隣国へと旅立ったがそこで……