冤罪で断罪されたら、魔王の娘に生まれ変わりました〜今度はやりたい放題します

みおな

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悪魔族サウロン〜ノイン視点〜

「貴方はロゼ様に何を渡してるんですか!」

 図書室でサウロンを捕まえる。
この男は図書室にいるか、地下室にいるかのどちらかだから、捕まえやすい。

 私の文句にも、サウロンはどこ吹く風だ。

 きょとんとした顔で、小首をかしげる。

 見た目は十五歳程度の少年の姿だが、中身は五百歳を超えたジジイである。

 まぁ、力ある魔族は千年以上生きるので、若造といえば若造なのだが。

「え?だって聖女がお姫様の手を汚したくないって言うんだよね。だから、自分があの人間を罰したいって。でもほら、人が人を殺したら魂が汚れちゃうじゃん。あの綺麗な魂が汚れるとかやだからさ。なら、呪いの薬とかなら、影響ないでしょ」

「レイはもう聖女ではありませんよ。ロゼ様の侍女です」

「うん。それはわかってるけど、ほんっと綺麗な魂なんだ!聖女だったっていうのが納得っていうか。お姫様も綺麗な魂なんだけど、聖女のって本当見たことない色してるんだよ」

 悪魔族は、魂の綺麗さに執着する。
彼らの契約報酬が魂の回収なのだから無理はないが。

 聖女の、レイの魂が見たことがない色というのも納得できる。

 レイの中には、元々の聖女の魂と、レイのいうところの前世の魂が入っているからだろう。

 ロゼ様にもローズリッテ様の記憶はあるが、ロゼ様はロゼ様として生を受けられている。

 レイとは違うのだろう。

 確かに人間が人間を殺せば、どんな理由があったとしても魂は汚れる。

 そしてレイのいうように、あの人間はロゼ様が手を汚す必要などない人間だ。

 だからこそ陛下も私も、ロゼ様の復讐に同行し、手を貸すつもりだったのだが。

「まぁ、渡してしまったものは仕方ありません。取り上げるわけにもいきませんからね。それで、あの薬を使用しても、ロゼ様にもレイにも何の問題もないのですね?」

 私の問いに、サウロンは心外だという表情をする。

「当たり前だよ。僕があの綺麗な魂を汚すような薬を作るわけないでしょ。お茶かなんかに混ぜて飲ませれば、あとは魔国で見学してればいいだけ。痛みで気が狂うことはあっても、死ぬほどのことはないよ。心臓が弱ければ分からないけど、聖女が言うには体はいたって健康らしいからね。大体、子が出来ない薬にだって問題なかったでしょ?」

 やれやれだ。
悪魔族は、残虐な行為を望む者が多い。

 肉体的に甚振れば、脆い人間など簡単に死んでしまうが、まぁ精神的にならしばらくはもつだろう。

 確かにサウロンに処方してもらった子が出来ない薬のおかげで、あの王太子に子は出来ていないが。

「ついでに、子を為す行為をしようとしたら、激痛が走る薬と、そういう行為がしたくなる薬も明日までに作っておいて下さい。一緒に飲ませますから」

「明日って言った?もぉ~、仕方ないなぁ。面白そうだから作ってあげるよ。明日、取りに来て」

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