ヒロイン転生〜ざまあお断り!私はモブとして幸せになりたいのです〜

みおな

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頭がお花畑なんでしょうか

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「あ!アルフレッド殿下!!」

 今日は学園の入学式です。
この国の貴族は15歳から17歳まで学園に通い、貴族としてのあり方を学びます。
 もちろん王族も例外なく、レオンハルト殿下も今日入学します。
 シルヴィア様たちも一緒です。心強いです。ちなみに、アルク兄様は1年先輩になります。

 シルヴィア様たちと、そして学園の理事になられたアルフレッド様とお話していると、突然アルフレッド様の名が呼ばれました。

 シルヴィア様の眉間に皺が!!誰ですか?貴族のための学園に通うというのに、貴族らしくない言動をされているのは!

 貴族というものには、色々と決まり事があります。
 その中に、身分の下の者から上の者に声をかけたりしてはいけないというものがあります。
 ましてや、アルフレッド様は王族です。アルフレッド様の許可なくお名前を呼ぶことは許されないことです。

 駆け寄ってくる深紅の髪に、思わずため息が漏れてしまいます。
 あれは確か、男爵家のご令嬢ですね。男爵はちゃんとご令嬢を教育なさらなかったのでしょうか?身分剥奪されてしまいますよ?

「アルフレッド様っ」

「貴女はマルティス男爵令嬢ですわね。誰の許可を得て、王太子殿下の名を呼んでいるのですか」

 シルヴィア様の叱責が飛びます。

「シルヴィア様は何でそんなこと言うんですか?」

「私は貴女に名前を呼ぶことを許可しましたか?」

「どうしてそんなこと言うんですか?アルフレッド様も何か言って下さい」

 あー。まだ言いますか。シルヴィア様に言い返せるなんて強心臓ですね。いや、頭の中がお花畑なんでしょうか?

「私はキミに名前を呼ぶ権利を与えた覚えはありません。2度と話しかけないで下さい」

 アルフレッド様?怒ってますね?
お声がものすごく冷たいです。アルフレッド様に氷の魔力はありませんけど、辺りが凍りつきそうです。

「ローズさんは呼んでるのに」

「ローズ様は公爵令嬢ですよ?さんづけだなんて、身分を弁えなさい」

 ああ!シルヴィア様の逆鱗に触れちゃったじゃないですか。誰が治めるんですか?これ。

「シルヴィア。こんなのに君が貴族の在り方を説いてやる必要はないよ。ローズ・ジェラルド公爵令嬢は、王太子であるアルフレッド兄上の婚約者だ。唯一、兄上の名を呼べる女性だよ」

 あら?レオンハルト殿下がシルヴィア様に寄り添っていらっしゃいます。
 本当に・・・アルフレッド様に似てこられましたね。その物言いといい、そっくりです。

 お花畑さんは、レオンハルト殿下にまで冷たい視線を向けられ、自分が不利なことに気づいたのか、頬をぷぅ!と膨らませて、礼も取らずに立ち去って行きました。

 あー。男爵家大丈夫でしょうか?
せめて謝罪をしてから礼を取って立ち去ったのなら、アルフレッド様に取りなしをお願いできたのですが、さすがに、あの態度は・・・

 しかし、彼女の振る舞いは、乙女ゲームでよく見るヒロインもどきのようですね。
ちょっと、要注意ですね。
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